MOONIE'S TEA ROOM

大好きな読書や言葉、料理のコトなど。

『RDG6 星降る夜に願うこと』

2013年02月10日 | BOOKS
 RDG(レッドデータガール)6巻、完結です。

『RDG6 星降る夜に願うこと』荻原規子 (カドカワ銀のさじシリーズ)

 5巻までの流れが壮大すぎて、読み始めるまでは「本当に6巻で終わるんですか???」と思っていましたが、今までのエピソードがきっちり収拾されて、荻原さんらしい爽やかで優しいハッピーエンドに、満足感たっぷり。
 「勾玉三部作」のファンである私としては、現代が舞台であるこの作品に戸惑っていたのですけれど、この最終巻で「あぁ、ちゃんと荻原ファンタジーなのだなぁ」と納得しました。


 私は「親」の世代の人間なので、この巻の後半が非常に気に入ってます。
 親が子の幸せを願う、そして続いていく未来の世代の子どもたちの幸せを願う……。
 人類の「遺産」というものは、そんな「命」と「想い」を伝え残していくことなのだと感じました。
もちろん、この巻で出てくる若い人たちの新しい「つながり」こそが、未来への大きな希望なのですけれど。

 知りたかった深行くんのお母さんの話も出てくるのですが、登場の仕方に「離れても、共通の大きな目的のために生きてるのかな?」と深読みしてしまいます。雪政さんが選んだ人ですから、きっと素敵な人なのでしょう。
 うーん。紫子さん、大成くん、雪政さんの若いころも見てみたい。

 TVアニメにもなるそうですが、未読の方は、アニメを見る前に自分のイメージの泉水子ちゃんや深行くんを作ってほしなぁと思います。(一度映像で見てしまうと、なかなかそのイメージから抜けられなくなっちゃいますからね)
 可愛い女の子を文武両道でカッコイイ幼なじみの男の子が守ってくれるというストーリーは、それだけでも平凡な少年少女にはファンタジーなのですけれど……、きっとアニメになると素敵でしょうね。
 最後のシーンは私も映像でも見てみたいかなぁ。


 
<関連ホームページ>
『RDG6 星降る夜に願うこと』特集ページ
『RDG』シリーズ1~5巻特集ページ
 登場人物の紹介・5巻までのダイジェストがあります。
コメント
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