行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

【盆と正月】

2024年07月12日 | 仏の心
盆・・・7月 33回忌までのホトケが帰ってくる
正月・・1月 33回忌を過ぎたカミが帰ってくる
お盆は仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ)とはあまり関係のない日本の行事です。
七夕はもともとお盆の一環で篠は先祖が目印とする依り代と考えられました。 
正月の依り代は門松です。
浄土真宗では極楽往生しているわけですから、帰ってくるのはおかしいですが、
そういうことをおかまいなしにお盆の行事をやってきた門徒の地方もあります。
(石見地方は浄土真宗が盛んでもあり、地域の祖霊をまつる大元信仰も盛んなので神事を重要視してきました。)



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【岡山県は法然と栄西の出身地】

2024年07月09日 | 親鸞・歎異抄・浄土真宗
法然なくして親鸞なしといわれますが、栄西禅師が道元禅師に与えた影響も大きかったです。
栄西禅師は臨済宗の開祖ではなく、臨済禅を中国から日本に伝えたと言った方がいいでしょう。
栄西禅師は天台僧でした。天台僧として中国に渡り、天台教学を学び、一緒に臨済禅を伝えました。
帰国後、博多に日本初の禅寺となる聖福寺を、京都に天台、真言、禅の建仁寺を建てました。
栄西禅師は岡山市の吉備津神社の近くで生まれたという説、吉備中央町(旧賀陽町)で生まれたという説がありますが、吉備中央町なら法然上人の生まれた久米南町の近くです。
栄西禅師は禅とお茶の飲み方を伝え、お茶を一般庶民のものにしました。

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【日本の神様の正体】

2024年07月05日 | 日記など
本居宣長によると「迦美」(かみ)は平均から良くも悪くも大きく外れているものなのだそうです。つまり、福の神もいれば、貧乏神、疫病神、死神もいるわけです。
「触らぬ神に祟りなし」とは神様とはほどよい距離感をとらないと貧乏神や疫病神にも好かれてしまいますよ。ということなのです。神職以外は何でもかんでも神社詣りをすればよいというわけではなく、普段は自分の仕事をしたり家庭のことをすることに精を出して、感謝の気持ちを込めてたまにお参りすればいいのです。
茶碗を箸で叩くのがよくないのは、行儀がわるいというよりも、良い神様も悪い神様も呼び寄せるからです。


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【死体を気持ち悪いと思うのは】

2024年07月02日 | 日記など
テレビのニュースでも新聞でも遺体の映像が出てくることは滅多にありません。多くの人が不快感を示すからです。私など免疫になってしまっていますが、可愛がっていた犬でも猫でも死体になると何となく気持ち悪さや恐怖心を感じるのではないでしょうか。死体を気持ち悪いと思うのは有害な微生物を避ける人間の本能のようなものかもしれません。遺体に関する恐怖心を物語っているのがイザナギノミコトとイザナミノミコのよもつひらさかの神話でしょう。愛する人でも遺体は怖いということです。
特に日本人が死穢を意識するのは遺体に対する恐怖心からということなのでしょうか。


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