行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

色めがねをはずせ

2013年08月06日 | 禅の心
○華厳経の中に、8人の目の不自由な人が象を触る話があります。
象の牙を触った人は根のようだ
耳を触った人は箕のようだ
頭を触った人は石のようだ
鼻を触った人は杵のようだ
足を触った人は臼のようだ
背中を触った人は床のようだ
腹を触った人は甕のようだ
尻尾を触った人は蛇のようだ
と、みんな異なった感想を述べました。どれも正解なのですが、このように触る部分によって全く感じ方が異なるのです。
○同じ水を飲んで蛇は毒をつくり、牛は乳をつくると言います。
○山中鹿之助は出雲の国(島根県)では英雄ですが、因幡(鳥取県)や播磨(兵庫県)では、攻め込んできた大悪党として全く異なった評価をなされています。
○「○○さんはおとなしい人だ」「△△さんは恐い人だ」と決めつけてしまうことが恐いことなのです。
○人をみるのに何でもお見通しのような顔をしないことです。鬼と仏が同居しているのが人間なのですから。
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