行雲流水

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人を幸せにできない人

2014年05月20日 | 禅の心
燥性者火熾、遇物則焚。

寡恩者氷清、逢物必殺。

凝滞固執者、如死水腐木、生機已絶。

倶難建功業而延福祉。



燥性の者は火熾、物に遇へば則ち焚く。
寡恩の者は氷清、物に逢へば必ず殺す。
凝滞固執の者は、死水腐木の如く、生機已に絶ゆ。
倶に功業を建て福祉を延べ難し


気性が激しくせっかちな人は、盛んに燃える火のように出会ったものを焼き尽くしてしまう。
薄情で冷酷な人は、出会うものをことごとく生気をなくしてしまう。
強情で頭の固い人は、腐った水や木のように生き生きとした生気がない。


このような人は、世の中のために有意義な仕事をしたり、人の幸福に寄与することはない。

逆に言えば、穏やかでゆったりしていて、情に厚く心の温かい人、頭がやわらかく柔軟に対応できる人が、人を幸せにできるのです。
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