行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

人権・平和・環境

2012年04月24日 | 禅の心
「人権・平和・環境」の3つは、「生命の尊重」という点において互いに関連があります。
そもそも釈尊の出家の動機の一つに「人権・平和」ということがあったのではないでしょうか。
バラモン教の階級制度による厳しい差別。近隣諸国の争い。これらのことは釈尊の目には哀しいものに写ったことでしょう。

道元禅師の『四摂法』の一つに「愛語」があります。
他人を傷つけるのは刃物だけではなく、言葉によってもなされてしまいます。
言葉は時として武器になってしまうことを考えておかなければなりません。
現代、毒を持った言葉であふれかえっているのは悲しいことです。

「愛語」を出発点として、差別のない社会と世界の平和を実現していかなければならないと思います。
そして、生命の存続にかかわる環境問題も。

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