行雲流水

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忍をもって鎧となす

2012年04月17日 | 禅の心
釈尊を慕って、他の宗教からもたくさんの人が弟子になりました。
ある時、バラモン教の司祭の弟子が釈尊のところへ行ってしまいました。バラモン教の司祭は大変激怒し、釈尊をまくし立てます。怒りをぶつけても釈尊は黙っているので、司祭は、
「あんた、これだけ言われて反論ができないのかい。たいしたことのないやつだ。お前さんのまけだね。さあ、弟子を返せ」
釈尊はバラモンに静かにこう言われました。
「もし貴方様の家においでになったお客様が、貴方様のおもてなしをうけなかったら、どうなさいますか」
バラモンは
「そりゃあ、ワシが食わなしょうがないわな」
釈尊は
「私は、貴方様の悪口というご馳走を食べませんでした。このご馳走は貴方様が食べなければならないことになりますね」

怒っている人に怒りを返さない、悪口を言う人に悪口を返さないというのが真の勝利者なのです。

世の中は怒りや悪口で満ちています。それを怒りで返さないことが大切なのです
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