行雲流水

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自分の心を征服する

2021年03月16日 | 法句経
ああ、この身はまもなく地上によこたわるであろう、意識を失い、無用の木片のように、投げ棄てられて(中村元訳『法句経41』)私が死ぬ可能性は100パーセント。絶対にと言い切れるのはこのことだけ。

憎む人が憎む人にたいし、怨む人が怨む人にたいして、どのようなことをしようとも、邪なことをめざしている心はそれよりもひどいことをする。(中村元訳『法句経42』)憎しみを無くすのは難しいが、憎しみに執着せず憎しみから離れてみることはできるだろう。

母も父もそのほか親族がしてくれるよりもさらに優れたことを、正しく向けられた心がしてくれる。(中村元訳『法句経43』)感情が歪むと物事を正しく認識できず、困難を作り出してしまうことになる。理性と感性は車の両輪なのだ。

だれがこの大地を征服するであろうか? だれが閻魔の世界と神々とともなるこの世界とを征服するであろうか? わざに巧みな人が花を摘むように、善く説かれた真理のことばを摘み集めるのはだれであろうか?(中村元訳『法句経44』)あのカルトのように真理は取り扱い注意用語である。真理の言葉というよりも真理に近づく言葉と言った方がいいかもしれない。


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