行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

春は花

2016年09月16日 | 禅の心
春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さへてすずしかりけり

道元禅師の『傘松道詠』の中の有名なうたです。

自然はすべて真実を表しているという「諸法実相」が歌われています。

自然は人間の手を加えない「本来の面目」を備えています。

私たち人間にも本来の面目はありますが、いかんせん人間には色気というものがあるので、本来の面目が隠れてしまいます。

いい学校に入るためにがんばって勉強しようとか、

出世するためにがんばって仕事しようとかと思ってしまうものです。

花は黙って咲いて黙って散っていくのです。

自然に、ただ何かをするということがなかなかできないのが人間というものです。

自然に習い、自然に学んでいきたいものです。



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