
策扶老以流憩 策(つえ)つきて老を扶け以って流憩し
時矯首而游観 時に首を矯(あ)げて游観す
雲無心而出岫 雲無心にして岫を出ず
鳥倦飛而知還 鳥飛ぶに倦んで還るを知る
陶淵明の帰去来の一節です。 白隠禅師が著書の『槐安国語』に引用しています。雲が山の谷間からもくもくとわき上がる様子を表しています。雲は無心です。雲のように自我を忘れることを禅者は重んじます。西洋は自我を育てる文化ですが、東洋では自我を忘れた無我の境地を重く見るのです。
時矯首而游観 時に首を矯(あ)げて游観す
雲無心而出岫 雲無心にして岫を出ず
鳥倦飛而知還 鳥飛ぶに倦んで還るを知る
陶淵明の帰去来の一節です。 白隠禅師が著書の『槐安国語』に引用しています。雲が山の谷間からもくもくとわき上がる様子を表しています。雲は無心です。雲のように自我を忘れることを禅者は重んじます。西洋は自我を育てる文化ですが、東洋では自我を忘れた無我の境地を重く見るのです。