行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

禅語(21)・・・行雲流水

2015年06月02日 | 禅の心
行雲流水は、若い人には自由きままという意味で受け取られていて、ある意味受けのよい言葉です。

しかし、行雲流水は自由気ままではなく、人生の無常を語っている言葉です。

自分も自分の周りも雲や水のごとく、とどまるところを知らず、常に変化しています。

威張り散らしていた権力者が、突然落ちぶれたり、

不遇の人が幸運をつかみ取ったりと、状況は常に変化しています。

そして、年をとり、病気になって死んで行きます。

この流れは誰にも止めることはできません。

そんな諸行無常の中で、本当に価値ある人生とは何か

たまには考えてみる必要があると思います。