行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

謙虚に、そして悔い改めよう

2012年12月28日 | 禅の心
蓋世功労、当不得一個矜字、弥天罪過、当不得一個悔字

世を蓋(おお)うの功労も、一個の矜(きょう)の字に当たり得ず、
天に弥(わた)るの罪過も、一個の悔の字に当たり得ず

天下に鳴り響くほどの功績を立てても、高慢になれば何の値打ちもなくなってしまう。
天の神の怒りをかうほどの罪を犯しても、心からそれを反省して悔い改めれば、罪は残らず消え去ってしまう。




今年、ノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授は、自分の力で受賞できたのではないと、謙虚に話していました。だからこそ受賞の値打ちが増すのです。

人は、自分の功績を鼻にかけ、自分の行っている悪事に気づかない、あるいは気づいても反省しようとしないものです。高慢な人はそのうち人望を失い、自らを省みない人は、大きな危機に直面します。

人生は、自分自身どのように生きるかが問題です。他人への攻撃ではなく、自分自身がよりよく生きることが大切です。

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