8日 いよいよ乗鞍岳の登山日である。乗鞍岳は剣ヶ峰(3026)を主峰とした山容全体の総称である。自分たちは主峰剣が峰へは数年前に、登頂したことがあるので、今回は大黒岳(2777)、硫黄岳(2554)など花を愛でるコースを歩くことにした。乗鞍岳は、マイカー規制になっていて畳平まではシャトルバスを利用することになっていた。前回には自家用車で3000m付近まで行ける喜びを感じた時を忍びながら、時は過ぎていることを実感した瞬間でもあった。
九州方面では大雨に悩まされている8日絶好の登山日和に恵まれた日となった。朝食は7時に摂り、乗鞍高原の休暇村発8時の乗鞍畳平行きのバスに乗車した。終点畳平までの1時間余り、車窓からは北アルプスの槍ヶ岳(3180)、穂高岳(3190)を含むアルプスの表銀座を遠望しながら、残雪を間近にバスでのドライブを楽しんだ。
25人ほどの我々のグループの半数以上は、畳平から剣が峰、朝日岳(2975)、摩利支天岳(2872)、富士見岳(2817)などを背に、大黒岳、硫黄岳方面へと高山植物を尋ねての山歩きとなった。スタート地点の畳平からは、すでに森林限界を超え、ハイマツの海の中を歩いているようだった。このハイマツの海の中には、池の平湿原では見て感動した高山植物の女王コマクサが歩道足元に無造作に咲いていた。また、雷鳥がハイマツの根元に親子でいたのにも驚いた。
さらに、ここまでの歩きでは、歩き足りない4人は硫黄岳直下の姫平まで足を運んだ。姫平の雪解け跡には、ショウジョウバカマが一斉に咲き競っている姿も感動ものだった。
畳平を3時のシャトルバスに乗り、昨夜の宿泊地まで戻り温泉に入り、6時頃乗鞍高原を出て真岡へは午後10時頃到着し1泊2日の乗鞍岳登山は終わった。
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