野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

何とか引退は免れたが・・・

2018-09-26 06:24:03 | スポーツ
 「24日、スポーツニッポン」
「解禁の稀勢の里、疲労重く」と、24日の神戸新聞スポーツ蘭にあった。
そこには「最後は不甲斐なく負けた。進退を懸けた運命の15日間を終えた支度部屋。稀勢の里は無言で力を入れて目を閉じた後に、深く息をつく。人気の日本出身横綱から、重圧と闘った疲労感が漂った。当たりが弱く、得意の左を差し切れない。豪栄道の右突き落としに力なく転がり、5敗目を喫した。今場所を通じ、左を封じられると苦境に陥った。武器の左おっつけの破壊力もなかった。結果、内容とも横綱として満足できるものではない。必死な勝負の連続で、力士生命を懸けた闘いは乗り切った」とある。しかしテレビ観戦する範囲では、立ち合い直後に右前まわしを許し、右からの突き落としになすすべなく、簡単に豪栄道に屈したように見え、新聞にあるような相撲ではなく、豪栄道に上手くあしらわれ力なく落ちたと言う印象で、8場所連続休場のハンディキャップがあるとは言え、横綱がこんな無様を相撲を取ったらアカンだろうと思えるほど呆気なく完敗だった。

また、別の記事には、現役時代、7場所連続全休から出場して12勝3敗の成績を残した貴乃花は「心身ともにケアした方がいい。見えない疲労がある。肉体的に戻っても、精神的に疲れがある。今場所は出たことに意義がある。今後は地道に四股やてっぽうなど基本運動をした方がいい」とアドバイスを送ったとある。復帰場所としては最低限のハードルはクリアした形で、皆ホッとしたが、豪栄道との一番をみる範囲では前途多難だなーとの印象だけが残った。

連続休場明けでの15日間皆勤で2桁10勝は及第点だという意見は多い。先ほどの貴乃花は休場明けに12勝したが、翌九州を全休して批判を浴びた。出場を余儀なくされた翌場所中に引退しており、稀勢の里も来場所、序盤に崩れるようだと引退に追い込まれてもおかしくはない。NHK解説の北の富士のコメントは「場所前の稽古場を見ているようだった。いまの相撲を見ると、来場所の心配をしなきゃいかんな」と話したが、この評価が今場所の稀勢の里の相撲を総括的に批評しているように思う。

だからか、横審のコメントも「委員全員がホッとした気持ちだ」というのは全くその通りで、まだ本来の強さに戻っていないと評価しているが、このままの相撲であれば、稀勢の里は本当に元の強さに戻るんだろうかの疑問が残る。8場所も休場して、その間、横綱復帰に向けて血がにじむような鍛錬を続けてきたんだろうか、この点の見極めがどのネット情報にも書いていない。今場所の稀勢の里の体にはそんな力強さも張りも感じなかったし、腰高の相撲はより顕著になって、確かに10勝をあげたものの、内容が悪い場所だっただけに、貴乃花はもっと地道に四股やてっぽうなど基本運動を徹底すべしといったのは納得できる。つまり血のにじむ鍛錬を怠っていたに違いないかもしれない。我々長い相撲ファンは、強い稀勢の里を見つめてきたし、稀勢の里が勝つとなぜかうれしくなっていた。今場所の相撲にはそれらを決して感じることもなく、横綱白鵬からは「見事な2桁勝利。立派な横綱です」と記事にあるが、なんとなく同情にしか聞こえてこず、寂しかぎりだ。

そうこうしていると、貴乃花親方引退のニュースが突然飛び込んできた。
今日(25日)の午後5時から記者会見とあったので、しばらくネットで聞いていたが、言葉がはっきり聞きとれないので、デイリ―ニュースをそのまま載せてみた。『日本相撲協会に退職届けを25日に提出した貴乃花親方が同日夕、都内で引退会見を行い、同日午後1時に引退届を正式に提出したことを発表した。引退理由として今年3月に提出し、後に取り下げた弟子の貴ノ岩への傷害事件をめぐる告発状に対して、日本相撲協会から「事実無根だと認めないと親方の廃業となると、有形無形の要請があった」と説明。協会からの圧力があったとした。貴乃花親方は引退届が相撲協会に受理されるかに関わらず、協会に残る意思は「ございません」と断言。相撲界から離れる強い決意を示した。「相撲には携わっていきたいが、弟子たちがかわいい」と弟子のことを考え、自身が引退するのが「最善の道」とした。部屋所属の弟子たちは千賀ノ浦部屋への転籍を希望した』とある。日馬富士暴行事件に端を発した相撲協会の騒動は、結局、発議元の貴乃花親方の相撲協会からの引退、つまり負けで決着した。何だったのだ、この大騒動は。何となく、稀勢の里と貴乃花がタブって見えてきた。
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