野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

梅雨時の庭の花 - 半夏生、ヘメロカリス、

2013-07-05 06:15:14 | 
毎年、同じことを思うのだが、この白い葉っぱを見ると「不思議な花もあるもんだ」と。
なんで、このように中途半端に白い葉を持つ花「半夏生」と、赤黄色の原色を厚く塗ったような花「ヘメロカリス」が、しかも同時期に咲くのかと。
昨年も同じ様に書いたが、今にも雨が落ちてきそうな空模様の下で、二つの花が並んで咲いている姿を見ると、妙に似合うから不思議なものだ。

須磨離宮公園のfacebook(7月2日)に、『7月2日は半夏生。7月2日は、七十二候の一つで夏至から数えて11日目の日。
 実は、農家にとっては大事な節目の日で、この日までに農作業を終え、この日から5日間は休みとする地方もあるそうです。
 半夏生の頃に花を咲かせることに由来する説と、葉の一部が白く変化する様子から「半化粧」とする説がありますよ。 須磨離宮公園の植物園側で今、見頃です!』
     「離宮公園facebookにあった、半夏生」
離宮公園の半夏生のように、一杯ありすぎては感激もなにもないが、庭の半夏生のように他の葉や茎の濃い緑色の間に、白く変色した葉がにょきっと出ると、庭の半夏生の方が断然趣がある。
「半夏生」、象の鼻のように垂れ下がっているのが花で、花の付け根の白い葉が花弁の役割を果たすらしい。白く変色した葉の裏側は淡い緑色で、これも合理的に良くできている。
花に虫を誘うために葉を白く進化させたのではないかと言われているが、象の様に垂れ下がった花が役目を終えると、白く変色した葉は次第に緑に戻る。 

そんなことより、團伊玖磨の随筆(昭和58年7月15日のアサヒグラフ誌)は気に入いっている。
『・・・略・・それにしても、半夏生の名はどうも半化粧の方が感じが出る。
 その先端の二、三枚の葉を白化させているのを見ていると、花魁(おいらん)か芸者か知らないが、玄人筋の女が鏡台の前で厚化粧に取り掛かっている最中に、
 用を思い立ってふと立ち上がったような姿に見えてならない。・・・』
                       「庭の半夏生」
                   

もう一つの花、「ヘメロカリス」は赤と黄色の原色の絵具を厚く塗りたくったようで初夏に似合うけど、如何にもどきつい色合いだ。
だけど、気になって、この花に視線を合わせてしまう不思議さがある。
                       「庭のヘメロカリス」
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする