大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

亞洲杯三四名決賽 李雲在點殺 6-5 川口能活 (日本 0-0 韓國)

2007-07-29 01:09:12 | サッカー全般
まあ、今回は川口のPKにおける強運というのがなかった、豪州戦で使い切った為にPK負け。次回大会へのシード権は手にできなかったものの、サウジや韓国が予選に出ない上に、開催国を入れれば12の出場枠があるのだから、アジア杯がユーロ並みのレベルの高い大会ではないことは明らかだ。まあ、2010年のW杯以後に予選があるのだろうから、予選からじっくりチームを作り上げれば宜しい。

むしろ、オシムジャパンがW杯予選できちんと戦えるかどうかを総括すべきだろう。確かに豪州、サウジ、韓国相手に、あの暑い気候の中でオシムは自らのカラーを打ち出したチームに仕上げ、内容ではいずれも相手を上回っていたが、同時に、以下の問題点も曝け出してしまっている。

まずはセレクション。サウジ戦で阿部がタテを切りに行かずに、わざわざ中澤が待ち構えている中をケアしようとしたのは、CBとしての彼の経験値や連携不足の面があっただろう。自陣からのビルドアップを図って阿部を起用しようとしたのかもしれないが、どうも闘莉王がファーストチョイスにあった選手起用の中では場当たり的な感じが否めない。以前にも指摘したことだが、岩政を呼んでも良かったのだろうし、どうしてもビルドアップを云々するなら山口を呼ぶべきだ(その基準でいけば闘莉王なんて真っ先にダメなんだけども御大はなぜか彼を呼びたがる)。また、攻撃においてもパサーは揃っているがドリブルで局面を打開できる選手も必要。となると、今回山瀬功治や(憎たらしいけど)大久保が居なかったのは残念。いや、最初に候補として合宿に呼ばれた中では家長だっていたんだけどね。今挙げた、今回呼ばれなかった選手らを来年から始まるW杯予選に向けても試す必要はあるだろう。

2つ目は守備戦術。一人少なく、肉体的な疲労は相当来ているはずの韓国に空いたスペースを使われて走られるケースが多かった。走るサッカーは皮肉なことに、自軍の選手だけでなく、相手の選手も同時に走らせてしまう。対策であるが、ガンバがやっているみたいにラインをもっとコンパクトにしなければならないのだろうが、最終ラインが前線と連動していない為に、前でボールを奪われていたにもかかわらず相手にカウンターを許してしまう。まあ、御大はしきりにラインを上げろとか、ボールを奪われても下がるな、ということをしきりに叫んでいるとは思うんですがね。パス回しが多かった攻撃などと同様に笛吹けど選手踊らず、といったところだろうか。しかし、こういう現象って気候に関係なく去年のガーナ戦においても起こっていたような気がするんだが。となると、リスクを冒して攻めて点に結びつかないと逆に相手にやられるリスクが相対的に高いということで、1点勝負になることの多いW杯予選では大丈夫だろうか?

最後には選手交代。この日の試合でも3人目の交代枠を使ったのが延長後半で、しかも疲労と足を痛めていた高原を矢野と交代させただけ。高原はあと数分気力で頑張れたと思うんだけどね。矢野を入れるのなら、3トップにして前線のターゲットに置くなどしておかないと、空中戦で韓国のDFに競り勝つのは難しい。佐藤に対して低いボールを入れた時の方がまだ何とかなりそうな気がしたようでは点は取れない。その佐藤だって韓国のラインの網に掛ることが多かったが、なんだかガンバとの試合における彼を見ているようだったな。延長に入ることを見越していたというのなら、延長に入ってからすぐ交代させるべきだっただろうし、相手が一人少ない状況なら仮に交代枠を使い切った後に日本の選手がケガするアクシデントがあっても10対10だ。リスクを冒す大切さを説く人が交代でリスクを冒さなくてどうするよ。

以上のことから考えると、オシム監督には結構不安な点はある。続投が既定路線なのだろうが、この辺が改善されないと結構W杯予選では苦しいかもよ。