大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

何の為に代表を勝たせるか?

2007-07-19 07:27:32 | サッカー全般
中国における「体育(スポーツ)」というのは基本的に国威発揚の為にあるわけで、選抜された一部のアスリートを除いて国民全体がスポーツをする為のソフトやハードが圧倒的に不足しているのが現状だろう。

子供らは一芸に秀でた者を除いてはほぼ全員、親の期待に応えるため日夜勉学に明け暮れる。その受験競争は日本よりも遥かに熾烈である。そこに日本のような部活という制度は存在しない。まあ、当然そこから進学するエリートというのは日本以上に頭でっかちな人間ばかりになる(だから最近私は日本の部活というシステムも悪くはないな、と見直すようになった。体育会的体質はあまり好きではないにしても)。

さて、サッカーのアジア杯であるが、中国にとってはGL敗退で全てが終わった。最低限のノルマすら果たせなかった監督や選手に対する風当たりは強い。だが、日本にとっての位置づけはどうか?

単にアジア杯で優勝するだけで、「日本よくやった!」とだけ言うのであればそれは共産圏やお隣の某国とさして代わりはない。問題は、代表が残した結果とか、サッカー人気というのを我々のフットボールライフにどれだけ還元できるかだろう。代表の成績が日本のフットボールの人気を左右する、代表至上主義的思想がよくまかり通ったりするのだけども、それならばJリーグだってその恩恵を受けていなければおかしい。今度の豪州戦はJ2の試合日程と重なっている(なんでこんな日程を組んだのか?)が、代表の試合を見る人の方が多いのは仕方がないにしても、同時にJ2を見に行く人の数だって普段通りにいなければ何の為の代表だ、と思ってしまう。

J1中断期間中にJ2のスタへ行こうと、週末山形行きを計画したのはナビスコのGL突破が決まるかが微妙だった5月中旬。まあ、日程が代表と重なっていたのだけども、山形行くならば、みちのくダービーを見たいと思っていたから代表戦が見れないのは仕方がない(それでも豪州相手だから少しばかり後悔はしているが)。その山形で代表に対するのと同じか、あるいはそれ以上の情熱を自チームに対して注ぎ込むサポに出会えることができたら今回の遠征はかなりの収穫があったと言えるだろう。