大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

全國高中棒球賽 山形縣預選第3輪 山形中央 2-0 酒田西

2007-07-25 07:56:49 | Weblog
サッカー以外のことについて久しぶりに書く。みちのくダービーの翌日は山形をぶらりと観光するつもりでいたけども、新庄や米沢はちと遠いと感じたから、天童あたりへ寄ってみようと思い立ってホテルをチェックアウトしてから天童へ行こうと電車に乗ろうとすると、車内が高校生の集団で溢れかえっているではないか。学校はもう休みに入っているんじゃないかと思うので、この集団は何かと訝りながら彼らと同じ天童駅で降り立ってみると、ゾロゾロと高校生たちがある方向に向かって歩き出して行く。まあ、別にこちらは慌てる必要はないからと駅の傍にあるサテンで昨日のみちのくダービーと代表戦の新聞記事をじっくり読んでいると、高校野球の山形県大会の日程が載ってある。多分高校生らは野球場に向かったのだろう。この間の埼玉と同様に野球観戦も悪くはないな、と思って売店のおばちゃんに道を訊いてから球場に向かって歩いて行った。

しかし、天童という町は将棋で有名ではあるけども、駅の下に対局室があるくらいでその他の周りは住宅街になっている。天童温泉というのはあるのだろうけども、観光都市というよりは普通の住宅街に思えた。

球場へ着くと、濁声で有名な某監督の写真入りの楽天のポスターが貼ってある。2軍戦で使用するのだろうか?500円の当日券を購入してスタンドへ入ると、第1試合も終盤にさしかかっていた。席に着いてしばらく見ていたのだが、ガンバサポ的にオモロいと感じたのが、選手に対して声援を送る父兄の皆さんが、「○○君ガンバ!」という風に叫んでおられることだ。この辺の地域では頑張れ、という意味で「ガンバ!」という風に今でも言うのだろうか?こういう用法は私はかれこれ20年近く聞いたことがない、ていうか80年代で終了じゃないかと思っていたんだけどね。もっとも、ガンバ大阪のネーミングだって、イタリア語の「脚」と「頑張れ」を掛け合わせているのだろうし、先ほどの山形の父兄の皆さんじゃないけども、昔そのような用法があったという歴史があるからこういうネーミングが可能になったんだろうけども。

さて、この日1試合じっくり見させてもらったのは、山形中央と酒田西による第2試合。守備や走塁は酒田西の方がまとまっているように見えたのだが、やっぱり野球は投手が試合を作るもので、山形中央のエースがホンマにいい球放るんよ。真っ直ぐ主体のピッチングで酒田西をキリキリ舞させていくピッチングは実に見ていて気持ちいい。2回に山形中央が決勝点となる2ランを打った打者もお見事。打った瞬間からスタンドへ行ったと判る「文句なしのホームラン」と書くと、じゃあ文句のあるホームランって何やねん、という突っ込みは止めてくださいw 両翼100メートルあって風もあんまりない中で打ったのは大したもんだ。

けど、この試合見ていて驚いたことは、山形中央の外野の守備で、なんとセンターが左打者の時には左中間へ、右打者の時には右中間へシフトしているのであった。これはウチのエースの球を引っ張れる打者は県大会レベルではいない、という自信の表れなのだろう。今までこの高校は全然聞いたことがないのだけども、あとで調べてみると、県立で初めて体育科を導入した学校で、近年力をつけてきているらしい。エースに疲れが見え出すと、8回から更に長身の11番にスイッチ。高校野球でも継投が当たり前になって来たのだけども、この投手がまたエースと同じくらいいい球放るから相手としてはイヤになってくる。ただ、9回無死で完全に詰まった打球をライトがそらして2塁打にしたのは、細かいようだけども無駄やったかな。あそこで無理して取りにいかずに、シングルにとどめておく判断があってもよかったけどね。

このブログを書いている時点で、山形中央は準決勝まで勝ち残っている。次は羽黒との対戦。それを勝ち上がると、決勝は東海大山形。厳しい茨の道です。けど、こういう高校が山形にあるというのが判っただけでも今回の観戦は有意義なものだった。野球という競技が持つ裾野の広さを感じさせられたのだった。

それにしても、高校野球というのを自分は大阪に住んでいながらかれこれ10数年間見に行っていない・・・