大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

J聯賽 第29輪 大阪鋼巴 2-2 廣島三箭

2009-10-18 09:06:22 | ガンバ大阪
「他人を感動させようとするなら、まず自分が感動せねばならない。そうでなければ、いかに巧みな作品でも決して生命ではない」(J.F.ミレー)

芸術家っていうのはホンマにナルシストなんやなあ、と思わせてくれる言葉なんだけども、そうでないと後世に残るような作品は残せないんでしょう。

昨日の試合を振り返ってみると、確かに後半決定的な場面を決めていれば(どの場面か言わなくてもお判りですね?)という悔しさは確かにある。けれども、0-2というビハインドを追いついて得た勝ち点1は大きかったし、優勝争いに加わろうかとする広島に勝ち点2を与えなかったということも価値がある。まあ、アウェーで引き分けたからホームでは次節必勝を期したいところだけども。

そして何よりも、お互いに持ち味を出し合ったこの試合は昨日行われたJの試合でも最高のエンタテイメントであったと言い切れるのではないか?そういう試合だったからこそ、この試合後半ガンバが見せたパフォーマンスには現地では本当に皆が打ち震えたのだと言える。この試合で広島に2万3千人集まったけども、普段もこれくらい集まっているのなら申し訳ないけども、この試合で特にこれだけ集まったとなれば、やはり面白い試合を期待して来た人たちが地元広島に居た(大阪からも大勢やって来たのは確かだが)ということだし、試合を終えてお互い勝てなかったとはいえ、見ごたえのある試合が出来たということがこの試合の最大の意義だったかもしれない。

そのためには自分たちが感動したか、と自問自答することが必要かもしれない。その答えは、「もちろん!」。それがまた、今後この2チームの対戦が当事者のサポ以外のサッカーファンを引き付けるコンテンツに繋がっていくことになるだろう。

試合を振り返ってみると、試合の内容、選手起用にそれぞれ痛し痒しと思える部分が出たかな、と思う。

例えば後半ガンバがプレスを前からかけて高い位置から奪えることが猛攻に繋がったけども、あれが前半からできるかと言えばさすがにそれは体力的にしんどい。前半ガンバは寿人への縦一発を警戒する形で最終ラインが下がり気味になったけども、その分バイタルエリアで柏木をフリーにさせてミドルを打たれる場面があった。ちなみに試合後横川駅までのシャトルバスを待つ時間(これがやたら長かった。ちなみに広島行きの電車って横川からは時間によって3番と5番ホームとに分かれてるんやな)に携帯をチェックしていると、広島側の見方で、柏木が良かったけど寿人を何で替えない、というのがあったけど、両者の出来が反比例したのには相関関係があるのではなかったかと思うんだけども・・・ただ、ガンバとしては失点の確率が一番高い場面というのを抑えるには致し方なかったのかもしれない。逆に言えば広島としては寿人がいるからこそスペースを使ってパスサッカーが展開できるのだろうけども。

一方の広島が後半引き気味になってガンバに押し込まれたけども、その分PJが前を向けるスペースを消していたんよね・・・これまでPJを見ていると相手のラインが高い時に前のスペースがないと彼の推進力が生きないんじゃないかと思ってたいたんだけども。で、この試合の展開で交代は止むなしだったとは思う。それによってルーカスが左サイドでスペースを使えるようになってくる。1点目のゴールもPJと代わって入ったバンの飛び出しもあったけど、ルーカスがボールを奪い返したのも大きかった。

ただ、バンが入ってから追いついたのは認めるけども、カウンターのあの場面はなあ・・・と言いたくなるのも痛し痒しなわけw まあ、これがレなんとかさんなら決めていたけども、この人が中東行ってからチームになって来たとも言えるし、逆に言えばあそこで決めていれば、という場面(前半にもあったけど)で決めきれていないのも現実。けど、自分としてはいいところを見て行きたいと思っているわけですよ。

それは広島にだって言えることで、ミシャの交代策には結構批判が集まっていて森崎和を何で変えなかったのかとか色々あるみたいなんだけども、その一方でミシャが今の広島のスタイルを創り上げたとも言えるわけですね。その意味で彼は勝負師というタイプではないけど、教師というタイプの監督と言えるかもしれないけども・・・もっとも交代カードというのはベンチに居る選手の力量も関係してくることかもしれないので、そこらへんのチーム事情を考慮しないと本当に交代が遅いとか下手な監督なのかは何とも言えない(そういえばチュンソンも居たんだっけ・・・)。そこんとこ行くと、どこかの誰かさんなんて交代が当たり出したって言われているけども、逆に今までテンパってるとしか思えないような交代をいろいろやってきましたからね。

だからこそ、完璧なものが、我々が応援しているものに存在しない以上、今両手に持っているものを如何に楽しんでいくかということが大事なんじゃないかな、と思ったりもするわけで、そこで冒頭のミレーの言葉に行き着くんですね。