La douce vie

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フィギュアスケート:高橋大輔選手競技復帰へ

2018-07-13 | figure skathing、ice show
青天の霹靂とはまさにこのことかと思うようなニュースでした。

まったく予想していなかったし、申し訳ないけれど喜べなかった。。。

ただ、本人の記者会見の言葉を読んでみると、それはもしかしたら本人の意図と少し外れているのではないかもしれないけれど、「あぁ、なるほど」と思うことができました。

引退後の彼の演技を見ると、素敵だけれど、演技をするたびに力を失っていくような不思議な感覚に襲われていました。それを解決するのは「時」しかないのでは。。。と、思っていたのですが、彼は私のような凡人には到底思いも付かないような「答え」を導き出していたのでした。

決定するまでには悩んだろうし、躊躇っただろうし、ただ、会見に臨んだ高橋選手は久々に「力」を取り戻したようないい顔をしていました。

あぁ、これで彼は戻ってくるんだ、と。

そして、なんといっても、彼の演技のファンである私は心配の中で、高橋選手の演技が競技という制約の中でみせる芸術、あれをまた見ることができるのだ、なんという誘惑。と思ってしまった。

SPはデビッド・ウィルソン氏。VAS好きなんです。そして、ウィルソン氏は織田選手のセビリアや小塚選手のインナー・アージなど、タイプの違うスケーターにもはっきりと絵の見える「作品」を作ってくれること、太田由希奈さんの「ラ・ワリー」荒川さんの「ア・モメント・ライク・ディス」のようにプロに対しても創作の手を緩めず、素晴らしいプログラムを作ってくれるところも好きなんです。

FSの振り付けの方は、すみません、存じ上げなくて。でも、カメルレンゴ氏を指名した時のようなわくわく感があります。

正直、ビートルズメドレーは好きじゃなかった。そして、彼の競技生活の最後も悲しかった。

過去は変えられないけれど、最後を変えることはできるのだ。と、思った。そこにはなんの保障もないのだけれど。

そして、その先にプロスケーターとしての彼が戻ってくることを期待している。



ちなみに、いまさらなんですが、せっかくなので、五輪シーズンにところどころ見たほんの少しだけですが、スケーターの感想を。(シングルとペアはほぼ観ていないんですけど)以下、追記あり。

・宮原選手の五輪。申し分ない演技とはこのこと。ジャンプ、スケーティングの技術、スピン、演技中のスピード感。そして音楽表現。かつて、五輪でここまでの演技ができた選手がどれほどいるだろうか、と思うほど。

全日本の女子は2004-2006年あたりの蠢きを感じるような、誰が表彰台に立つか分からない、わくわくした大会になりましたね。2005年の全日本女子は競技スケートの面白さを感じた試合だったので、そのような楽しみが味わえるのではないかと思い、久々に女子を見ました。

・本郷選手の全日本SP。本郷選手がここまで演じ切るとは、という鳥肌が立つ演技でした。

・樋口選手、紀平選手。活字でみる彼女たちのイメージはいわゆるジャンパー系選手なのかと思いましたが、動きも美しく、演技も魅力的でした。樋口選手はロシェット系と感じました。

・本田真凛選手。さすが、濱田コーチ門下生。技術だけでなく、表現力まで行き届いた演技をするスケーター。

・男子、宇野選手。なんというか、競技を見るのが嫌で嫌で、宇野選手は好きな選手だということは分かっていたのですが、競技で見る気力がなくて、彼の演技がいいらしい、という演技はチェックしていました。五輪プログラムのSPが四季冬、と知った時、ステファン、パトリックの記憶が強いので「あかん、シルバープログラムだ」と思い、FSは「トゥーランドット」と知った時、嬉しいけれど、新しいプログラムを観てみたいとちょっとだけ思いました。
責任感強すぎて、無理して大きな怪我をしないように・・・。

・アダム・リッポン選手。SPを見たときに、もともとアーティスティックなスケーターでしたが、過去の彼との違いを感じて、演技が終わるころには、それは「体幹」を鍛えたことにより、体の可動範囲が広がり、今までの制約以上の動きを手に入れたのではないか、と感じました。彼のPCSがどう推移しているかは知りませんが、芸術性の好みは千差万別ですが、こういう目に見える違いを見せたスケーターにポンと数字を上げれば、理解しやすいんだけど、と思いました。FSの鳥さんも素敵でした。