常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

障子

2019年01月07日 | 芭蕉

障子はもともと、さえぎるものの意味で

屏風や衝立と同じように視線、風、光 

、寒さなどをさえぎる建具の意味であ

る。桟に和紙を張って、明り取りをさす

ようになったのは、薄くて白い丈夫な

紙が普及した鎌倉時代以降である。

茶室の障子は、採光だけを目的とした

ものでなく、光を抑えることで調度品や

室内の生け花などに質感に趣を加える

演出効果を期待している。

水仙や白き障子のとも移り 芭蕉

南向きの日当たりのよい部屋にある水

仙では、句の趣は半減する。紙という

絶妙な材質を通して、ほどよく抑えら

れた光りが、水仙の花と障子の二つの

白さが調和する。

我が家の南側の掃き出しのサッシは

大きなガラスだが、内側に同じ大きさ

の障子が取り付けてある。この障子に

よって、ガラスを通してくる強い光や寒

気をやわらげ、観葉植物を生き生きと

見せてくれる。

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