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常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

連休の終り

2025年05月05日 | 日記
先月の末からのゴールデンウイークも明日で終了する。遠出もできない高齢の身にとっては日ごろと代り映えはない。道を走る車に他県ナンバーが目立つが、逆走のニュースが続く車での外出はこの時期の選択肢にはない。散歩コースを歩いて目立つのは、ツツジの燃えるような花だ。昨日ブックオフで買った本。星新一の『たくさんのタブー』、馬場あき子『風姿花伝』。世阿弥にとっと花とは何か。馬場は緒言でそのあり様を示す言葉を連ねている。曰く、「時分の花」「まことの花」「老骨に残りし花」「巌の花」「萎れたる花」「年々去来の花」「因果の花」能を演じる者が表すべき花の種々相であろう。自然の花のなかに世阿弥の花を見出すのも楽しい営みである。

晴れ曇りおほよそ曇りつゝじ燃ゆ 篠田悌一郎

ユーチューブに能楽のチャンネルを登録。折にふれて能楽を親しいものにしていくのも馬場あき子の本を買ったメリットだ。本屋でパソコンの棚の見ていると、70歳からのスマホと題するムックが4種類ほど並んでいた。スマホをもっと生活の伴侶にしたいと願う高齢者が増えてきたのだろうか。7月にはひ孫が3歳の誕生日を迎える。昨年は麦わら帽子に妻の刺繍を入れて贈ったが、今年は大分言葉を覚えてきたので絵本にしたい。

ジェミニに3歳の女の子、今月弟が生まれるひ孫に贈る絵本のお勧めを聞いてみた。お姉ちゃんになる喜びや赤ちゃんへのやさしさを育む絵本として『わたしの妹』(作・絵ディック・ブルーナ)、『おねえちゃんっていいね』(作・にしもとやすこ),『こんにちは あかちゃん』(絵松本やすじ)。想像力を伸ばす楽しい絵本として『だるまさん』シリーズ(作・絵かがくい ひろし)、『ねないこだれだ』(作・絵せなけいこ)、『パムとケロ』(作・絵島田ゆか)とずばり『たんじょうびおめでとう』(作中川ひろたか絵降矢なな)の7冊が紹介された。少し考えたり、本を調べたりして決めたいが、今のところ『おねえちゃんっていいね』と『おたんじょうびおめでとう』が有力。大好きな山形産のさくらんぼを添えて。




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老いの楽しみ

2025年05月03日 | 日記
五月は初夏を感じる一番過ごしやすい季節。今朝蕾だったジャスミンの花が開いた。思わず朝食前に、ほかの鉢の手入れや育ったローズマリーを大きな鉢に移した。チェリーセージの赤い花も咲いている。今年のベランダはハーブの鉢に変わった。
小さな苗が日ごとに育っていくのを見ることに楽しさを感じている。老いの楽しみと言える。老いることは、生きる楽しみを一つずつ諦めていくことだが同時に気づかなった小さな楽しみを見つけることでもある。ベンジャミン・フランクリンの言葉。

人間の幸福というものは、時たま起るすばらしい幸運よりも
日々起って来る些細な便宜から生れる

プルーストの『失われた時を求めて』を読み通そうとして30年、五度ほど挑戦したが、その都度3巻読み進めるのが精一ぱい。筑摩文庫全10巻は本棚の隅で眠ったままだ。最近見つけた星新一のショートショート全1000話。こちらは寝る前に一話ずつが楽しめる。長編からショートへ、これも老いの楽しみだ。このショートはスマホのイヤホンで一、二話楽しみながら眠りにつくこともできる。旅のかわりにスマホで楽しむ「絶景事典」。絶景写真につけられた小文で、臨場感を手のひらでゲット。テレビも乗り鉄旅の絶景を見ることが多い。ニュースは刺激的なものや詐欺事件、事故の写真ばかりが写って見たくない。
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ハーブを楽しむ

2025年04月29日 | 日記
ベランダの片づけ。長く置いた不用品を粗大ごみの州関所へはこんだ。車に積めるものは2品、費用140円。回収を依頼したフェンスは2個、証紙代1個500円。帰路園芸店でハーブ苗を買う。ジャスミン、レモンティー、チェリーセージ、バジル、イングランドラベンダー6鉢計2100円。ベランダの空いた鉢に植えつける。昨年植えたチャイブが花芽を持った。今年は花も楽しめる。園芸店と言えば、過去のは市内でたくさんあったが、出羽園だけになった。歴史のある店だけに、ハーブ苗の品ぞろえも豊富だった。何十年ぶりかの訪問になった

ジャスミンの花は深夜2時ころからという。この時間に目覚めていることはないが、今年は夜明けにジャスミンの花と香りを楽しむこともできるかもしれない。ジャスミンティーという楽しみ方もある。こちらは、花を緑茶と寝かして香りを移すものらしいが、ハーブの初心者には少し難しそうだ。昨年植えたものでローズマリーとラベンダーを2鉢枯らした。水やりが不適切であったのか、少し勉強が必要だ。
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花曇り

2025年04月19日 | 日記
週末になって気温が連日夏日になっている。少し霞んで花曇りと言えそうな陽気だ。足が弱った妻を車に乗せて、満開の桜を見てきた。風が吹いても、一輪も花が落ちない不思議。もう数日で落下が始まる。室内のハーブの鉢植えをベランダに出す。タイムとラベンダーの苗を買って鉢に植えた。ラベンダーは蕾を持ち、冬を越したスミレはハチ一杯に葉を広げ、花が咲きだしている。サンショウの葉が元気に葉を広げた。まさにハーブの季節到来だ。テレビでハーブ農家の様子が紹介されていた。

花曇羨しやひとの畑作る 木村ひろし

ブックオフで星新一のショートショート『夜のかくれんぼ』を買う。睡眠用の朗読も昔話からショートショートへ。「若葉の季節」が面白い。山あいの小さな町の小さなホテルに泊まる若い女性。実はこの町にには、生贄として若い女性を小屋ごと燃やす秘密の儀式がある。この儀式を毎年行うことで、町の人々の安全を担保するためだ。その女性に好意を抱いたホテルのフロントの青年が、こんな儀式で女性を死なせては可哀そうだと、二人でひそかに列車で逃げる。そして着いたのは、その女性の住む小さな村の実家。この村にも秘密の儀式があった。よそ者の男を湖の底に沈めるというものだ。女性を救った青年が皮肉にもこの儀式に使われる皮肉運命。

夜の眠りのつく時間にはユーチューブから聞こえてくるショートショート。思いがけないどんでん返しが起きる話は新鮮だ。何時かは読みたいと思っていた星新一の短編小説。これを聞きながら眠る贅沢な時間。因みに昨夜の睡眠スコアは81点。昼のハーブと夜の星ワールドが幸せな時間をもたらしてくれる。
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サンショウの葉

2025年04月13日 | 日記
満開の桜にしとしと雨が降る。風がきたら桜が散る日もすぐそこ。穀雨がきてサンショウの葉が開き始める。もう一週間で葉桜になる。里山ソムリエの黒田三佳さんの本で紹介されたサンショウのレシピ。ボールいっぱいに摘んだサンショウをフードプロセッサーにかけ、塩ひとつまみを加えて、オリーブオイルを少しずつ加えていく。柔らかさ、塩加減は好みにあわせて。冷奴にのせたり、パスタのソースにもできる。三吉山に出るサンショウを採りに行こう。穀雨のころこそがその時期。

桜の花は人を呼ぶ。乳母車を押す若い母親、子どもと妻を桜のバックにスマホのシャッターを押す若い父親。老若男女、桜を見るのに年代も性別も問われない。萩庭朔太郎の詩「桜」から。

桜の下に人あまたつどひ居ぬ
なにをして遊ぶならむ。
われも桜の木の下に立ちてみたれども
わが心はつめたくして
花びらの散りておつるにも涙こぼるるのみ
いとほしや
いま春の日のまひるどき
あながちに悲しきものをみつめたるわれにしもあらぬを。

昨夜聞いた入眠朗読、「悪魔」。下水道に住む悪魔が街に出て、帽子屋で帽子に化けていたら、紳士に買われてレストラへ。紳士が席を外した間に3皿の料理をぺろり。紳士の頭の上で思わず笑い、寒くてくしゃみ。怪しんだ紳士が帽子をとろうとした瞬間、道に落ちてころころと逃げる。思わぬ追いかけっこの観衆がたくさん。やがて下水の入り口を見つけて逃げ込む顛末を聞きながら眠につく。
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