
先月の末からのゴールデンウイークも明日で終了する。遠出もできない高齢の身にとっては日ごろと代り映えはない。道を走る車に他県ナンバーが目立つが、逆走のニュースが続く車での外出はこの時期の選択肢にはない。散歩コースを歩いて目立つのは、ツツジの燃えるような花だ。昨日ブックオフで買った本。星新一の『たくさんのタブー』、馬場あき子『風姿花伝』。世阿弥にとっと花とは何か。馬場は緒言でそのあり様を示す言葉を連ねている。曰く、「時分の花」「まことの花」「老骨に残りし花」「巌の花」「萎れたる花」「年々去来の花」「因果の花」能を演じる者が表すべき花の種々相であろう。自然の花のなかに世阿弥の花を見出すのも楽しい営みである。
晴れ曇りおほよそ曇りつゝじ燃ゆ 篠田悌一郎
ユーチューブに能楽のチャンネルを登録。折にふれて能楽を親しいものにしていくのも馬場あき子の本を買ったメリットだ。本屋でパソコンの棚の見ていると、70歳からのスマホと題するムックが4種類ほど並んでいた。スマホをもっと生活の伴侶にしたいと願う高齢者が増えてきたのだろうか。7月にはひ孫が3歳の誕生日を迎える。昨年は麦わら帽子に妻の刺繍を入れて贈ったが、今年は大分言葉を覚えてきたので絵本にしたい。
ジェミニに3歳の女の子、今月弟が生まれるひ孫に贈る絵本のお勧めを聞いてみた。お姉ちゃんになる喜びや赤ちゃんへのやさしさを育む絵本として『わたしの妹』(作・絵ディック・ブルーナ)、『おねえちゃんっていいね』(作・にしもとやすこ),『こんにちは あかちゃん』(絵松本やすじ)。想像力を伸ばす楽しい絵本として『だるまさん』シリーズ(作・絵かがくい ひろし)、『ねないこだれだ』(作・絵せなけいこ)、『パムとケロ』(作・絵島田ゆか)とずばり『たんじょうびおめでとう』(作中川ひろたか絵降矢なな)の7冊が紹介された。少し考えたり、本を調べたりして決めたいが、今のところ『おねえちゃんっていいね』と『おたんじょうびおめでとう』が有力。大好きな山形産のさくらんぼを添えて。