常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

小柴山

2014年05月31日 | 登山


山形県最上町と宮城県の県境にある小柴山(1055m)に登った。最上町から花立峠にある林道は、かろうじて車が通れるが、ヘアピンカーブの連続で運転技量が必要だ。この登山の同行者は、運転の小野さん以下3名総勢4名である。最高齢83歳を含む男性であった。

峠に着くと、駐車スペースにはほぼ満車の10台ほどが停車していた。ほとんどが我々の目指す反対方角の禿岳へ登る仙台方面からの登山者であった。5人ほどのグループもいたので聞いてみると、現地集合ということで、車の台数が多い理由でもあった。

快晴、峠に到着した8時40分で、すでに気温は20℃を超えていた。登山道はブナや楢の林に覆われ、新緑が日差しを和らげてくれる。春蝉の鳴き声が静かな登山道に響いている。ときおり、ウグイスが人の近づくのに警戒して鳴いている。



峠から小柴山山頂までは距離で3.5キロ、標高差350mほである。標準コースタイムは登り2時間半、下り2時間となっている。登山道に日影に所々に残雪がある。沢筋には雪渓も見られる。そのため雪の前後に、カタクリやイチゲの花が咲いていて、登山の疲れを癒してくれる。さらに、ときおり吹き抜ける涼風が、汗をかいた身体に心地いい。ただ悩まされるのは、ブトなどの虫の大量発生だ。人の汗に寄ってくるのか、休憩のたびに白い衣服に虫が重なるように集まってくる。

ほぼコースタイム通りに頂上につく。最高齢のHさんがやや遅れぎみだが、追い付くのを待ちながら全員無事に登頂を果たす。スキーのリフトがあたりの緑とは不似合いにたたずんでいる。イワダラ、ウドのなどの山菜を見つけ、家への土産にする。頂上付近からは、禿岳の雄姿が望まれる。黄砂の影響か、遠くの山々は霞んでいる。日影を選んで昼食、ブトに悩ませられながら済ませる。

帰路は来た道を帰る。2時峠着。禿岳へ登ったグループはすで下山したらしく、車がなくなっていた。帰りは最上町の日帰り温泉で汗を流してリフレッシュ。

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クレマチス

2014年05月30日 | 


5月というのに3日続きの真夏日。暑さに身体がだるい。朝の散歩でクレマチスが咲いているのを見かけた。実はこの花を長い間、テッセンだと思い込んでいた。図鑑を調べると、キンポウゲ科のテッセンは白花、花びらのような顎の数は6枚とある。紫色で顎が8枚のものは、カザグルマで、これらを交配した園芸種がクレマチスとある。それでは、顎が6枚で紫色の花はクレマチスであることが知れる。

鉄扇の花さき入るや窓の穴

これは、芥川龍之介の俳句だが、鉄扇の蔓があけびの蔓のように強靭でどこにでも入りこんでいくのを詠んだものだ。日本ではこの蔓性の花を、大鉢に仕立てて観賞することが多いが、ヨーロッパではオベリスクやアーチにバラとともに絡ませて、ガーデニングすることが多く、同種の花の利用の仕方もそれぞれの国の特徴があって面白い。



厚い日差しに誘われてシャクヤクの花が咲き始めた。北海道の生家では、シャクヤクの大きな株があって6月になると毎年目を楽しませてくれたので、忘れ難い花である。


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雲の峰

2014年05月29日 | 日記


きのう、夏に見られる積雲が現れた。きのうの気温30℃、きょうも同じような気温で推移している。積雲も同じように空に出ている。積雲は夏の日差しで現れ、朝方小さいものが、午後に発達して、積乱雲になる場合がある。こうなると、雲の頂上は10000mにも達し、雷やにわか雨になる。俳句の世界では雲の峰と表現される。有名な芭蕉の「雲の峰いくつ崩れて月の山」は、おくの細道の旅で出羽の月山に現れた積雲を詠んだものである。

雲の峰思ひの丈を競ひをり 福永 耕二

こんな風に書いていると、積雲が発達して、崩れた雲の方から雷が鳴り始めた。夕方に夕立のような雨になるであろうか。季節は初夏から夏へとスピードを上げて進んでいる。笹谷へシシウドを採りに行く。下の方の峠道ですでに大きくなったシシウドが採れた。


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クリンソウ

2014年05月28日 | 登山


九輪というのは五重塔などの頂上部、露盤上にある九つの装飾輪のことである。クリンソウの花はその九輪の装飾輪に似ていることで名づけられた。ケマンソウといい、このクリンソウといい、花が仏様の飾り物に似ているための命名である。そんなせいか、お寺の庭園でこの花を咲かせていることが多い。小林一茶は、

九輪草四五輪草でしまひけり 一茶

と茶化して、この花をユーモラスに詠んでいるが、実際クリンソウは、先端へ向かって花を開いていくが、四、五段まで咲かすのが多いようだ。サクラソウ科であるため、葉があまりにも似ているため、しばしばサクラソウと見間違えることがある。ただか花茎は一段と長く、50cmを超える。さらにその花の色は、あざやかな紅紫で、花が咲いてクリンソウであることを顕示する。

もう10年以上も前になるが、鶴岡市羽黒町の玉泉寺を訪れ、庭園のクリンソウを見たことがある。色とりどりのクリンソウの群落のみごとさに目を奪われた。最上川の船下りからバスで庄内を巡ったが、あれからゆっくりと庄内を旅したことは数えるほどしかない。


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野菜の花

2014年05月27日 | 農作業


コリアンダーの花は実に小さい。だが、マクロで撮影してみると、白の花弁に薄い紫の蘂が美しくとてもかわいい。ここに受粉すると、やがて丸い実をつける。この実を乾燥させてシードの香辛料として利用する。葉は独特の香りで、妻はこの葉を取ってくると、いつもカメムシの匂いだと嫌う。ところがコリアンダーのパウダーだと、トマトソースやカレーに欠かせないものだ。



トマトは苗を植えつけてから、風除けのアンドンで管理していたが、大きくなってきたのでアンドンをはずすと、下に実をつけ、上の方で黄色い花を咲かせていた。脇枝を取り木を支える支柱作りと手間がいるが、毎年食べきれないほどの実をつける。小さい苗のうちから、花をつけるので、いとおしい野菜である。野菜の花には目を向ける人も少ないが、よくみるとどうして、可憐である。

羞らひのトマト薬餌と多彩なり 皆吉 爽雨



茄子苗に赤い毛虫がついて葉を食べられたが、7本植えた苗はどの木にも紫の花をつけた。毛虫はすべて捕殺したので、苗は元気を取り戻したように見える。トマトと茄子とキュウリは夏野菜に欠かせない定番である。加えてズッキーニとオクラの種が発芽したので、この夏は自家製の野菜をたっぷりと食卓にのせることができる。



今年はソラマメの苗を植えてみた。本来、ソラマメは気温の関係でこの地方では栽培されないが、温暖化の昨今、もしやと思って植えてみた。樹勢は畑の野菜のなかで一番元気がよくどの苗も早々と花をつけた。夏ビールのつまみにソラマメを食べたいのだが、高価でなかなか買えない。花の数だけ実がなればしめたものだ。


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