常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

小正月

2025年01月13日 | 映画
小正月といえば1月15日、成人の日もこの日に決まっていた。祝日をずらして3連休としているためで、今日が成人の日になっている。一生の一度の晴れ着を前金で注文させて行方不明になっている詐欺まがいの行為が今年も起きている。いつからこれほど高価な衣装を身に着けて成人を祝うようになったのか。ニュースでは、成人の日をさらに前倒して三連休の中日に行っている自治体も多いようだ。昨日の詩吟の会の初吟会。ホテルの催事場で詩吟を聞き、ちょっぴり贅沢な正月料理での懇親会となった。

昨日の映画は韓国の「パラサイト半地下の家族」だった。2019年のカンヌ映画祭パルムドール受賞作だ。半地下に住む家族が、偶然から富裕家の娘の家庭教師になり、やがて家政婦、運転手、セラピストになってこの家の金に寄生する生活を始める。この豪邸には本物の地下室があり、ここの秘密が時間をおって暴かれていく。ここまで書いて今日の映画「蝶の眠り」をみることに。中山美穂主演。日韓合作。監督チョン・ジェウク。映画の創りに、韓国の匂いのようなものを感じた。

映画を深く見る。ブログの記事を書く素材としてみる。感想や分析をブログでアウトプット。同時にネットでその映画を検索して調べる。他の人がこんな見方をしている、ということを知ることでより多面的に理解できる。運動が少なくなり余った時間をそっちに振り向ける。高齢になった者の頭の使い方。フエイスブックのグループ「映画が好きな人々の部屋「森の会」に参加させてもらう。懐かしい映画の題名が次々に出てくる。

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パーフェクトデイ

2025年01月11日 | 日記
昨日までの雪が止んで青空に葉山の雪嶺が輝いていた。夕べ見たプライムビデオの「パーフェクトデイ」のシーンが目に浮かぶ。渋谷地区の公衆トイレ掃除夫を生業とする主人公の目覚めは日の出前。太陽が出る前の空を見上げながら家を出る。作業用具を積んだ軽ワゴンにはカセットデッキが備えられている。お気に入りの洋楽を聞きながら作業場に向かう。主人公の一日はルーティンと言っていいほど同じ行動を繰り返す。歯磨き、口髭の切りそろえ、鉢で育てている幼木への水やり。そして空を見上げ、樹々の葉が朝日に輝く姿に見入る。トイレ掃除は実にきめ細かい。ゴミを拾い、便器を洗剤をつけた雑巾でしっかりときれいにする。帰宅前に立ち寄る飲み屋での一杯の酎ハイ。布団に入って読む文庫本。幸田文の『木』もその中に入っている。本を手にして眠気がくれば、開いたページをそのまま伏せて眠りに落ちる。夢を見ているような映像が流れて、朝が来る。路地には毎朝、道路を掃くおばあさんがいる。

この映画は2023年に日本とドイツの合作で作られたドラマ映画。監督ヴェンダース。主演役所広司。カンヌ映画祭で役所は男優賞を受賞した。映画のなかに不思議な秘密がある。トイレの備品の間にノートの一枚が切り取られ、二つ折りにして中に縦横の線を交差させて表のようなものが作ってある。真ん中に〇が書きこまれてある。主人公はそれを取り出してじっと見入る。やがて斜め上に×を書き込んで紙をあった場所に戻す。誰が置いたか分からない紙、二人は記号を書き込んでいく日が過ぎる。ページ表に記号が埋まった日、笑顔マークとsankyuという文字が書き込まれた。主人公はだいじそうにその紙をポケットにしまう。名乗らない人との記号のみでの交流。都市の人々の交流にはこんな形もあるのか。

正月が過ぎて夜の酒を止めた。睡眠の質が向上していることをスマートウォッチが知らせてくれる。睡眠スコアが70点台から80点台に。寝入ってから朝まで目覚めることがなくなった。雪が降っても外に出る気持ち高くなってきた。室内入れたハーブの鉢も元気そのものだ。オレガノの株の下の方に、無数の新芽が伸び始めたいる。セージの枝の芽も伸びだしている。植物の香りと成長に日々の元気をもらう。
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雪景色

2025年01月09日 | 日記
朝、窓を開けると今年初めての雪景色だった。だが道路に圧雪もなく未明の除雪車の音もない。周囲の雪どころでは、例年にます積雪だがここ山形だけが雪を降りのこしているような様子だ。北陸や四国まで雪。予報では不要不急の外出はさけるようにというアナウンスだがここはまだ本格的な雪は来ない。昨日笹谷に登った山仲間の話では、つぼ足での歩行が可能だったという。大寒から立春まであとひと月を切ったが、この冬はどんな雪景色がみられるか。
一夜明けて雪が止んだ。青空のもと朝日に昨夜降った雪がきらめいている。上山方面の山が間近に迫っている。駐車場では雪はきにでている人が見える。昨夜酒を飲まずに寝たせいか、睡眠のスコアが80,良好にあがった。雪の日の新しい時間の過ごし方。妻と見るビデオプライム。昨日は映画、「ラーゲリより愛をこめて」。主演二宮和也、北川景子。極寒の地シベリアにあるソ連収容所ラーゲリ。ソ連軍のハルピン進行で一家離散し、シベリアの収容所に送られた山本幡男の離散した家族ととの約束。収容所の強制労働の描き方はパターン化されてリアリティに欠ける。

知人に正月の過ごし方を聞いたところ映画館という答えが返ってきた。足の不自由な妻を映画館まで伴うのは無理だが、家でのビデオプライムなら好きな時間に好きなものを選んで見ることができる。映画を見て成長した詩人寺山修司は「暗闇の宝さがし」というエッセイを書いている。映画の名セリフは探しだすものと、書いている。そして見つけた宝物の哀しい言葉。

「一つおとりよ」
ピエールマッチをすって手のひらの上のガラス玉を照らして見せる。
「お星さまのかけらだ。空から落ちたんだよ」(「シベールの日曜日」)

この映画の主人公は無垢な心の少女フランソワーズと記憶喪失者のピエールだ。ガラス玉を星のかけらと思い込める純真んな心は、そのガラスのかけら傷つけられる心でもある。高齢になって見る映画は、涙を誘う。好奇心で目をギラギラさせて見た時代は、映画を見て泣くようなことはなかった。涙が出たからっといって価値の高いいい映画の尺度にもならない。
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良寛忌

2025年01月06日 | 日記
天保2年1月6日午後4時頃、僧良寛は新潟の長岡国上村の木村家の草庵で息を引き取った。享年74歳、老衰のためと言っていい。臨終の場所には仏弟子の遍澄法師、貞信尼が身辺の世話にあたり、弟の由之も家から草庵に通った。その様子は弟の日記『八重菊』に綴られている。瀬戸内寂聴の小説『手毬』には、創作を加えて、臨終の様子が生々しく描かれている。

死の二日前、逓信尼は由之と交代でお伽をしていた。

「お心にかかることはございませんか、御心持はいかがでしょうか」と申しあげた。良寛さまは薄目をあけて、まっ直ぐ私の目を捕らえ、「死にとうない」とつぶやかれた。聞き違いかと、一瞬目を大きくしたが、その私の表情をご覧になって、うっすらと微笑され、「死にとうない」ともっとはっきりいわれた。「こんなにやさしい人たちに囲まれているのだもの、この娑婆にながらえたい気がする」
もはや薬も食事も自ら断たれているようなので、私も覚悟を決めていった。
「御時世は」良寛さまは半分眠ったようなうつらうつらとした声で、
「散る桜、残る桜も散る桜」とつぶやかれ、そのままひきこまれるようにすとんと眠りに入られた。

葬儀は与板の徳昌寺大機禅師によって盛大に行われた。会葬者285人、お斎に使われ白米は一石六斗と伝わっているから、新潟の小さな村の葬儀としてはいかに大きなものであったことが知られる。知人に形見の歌と乞われて詠んだ歌

かたみとて何かのこさむ春は花
 山ほととぎす秋はもみぢば
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システム障害

2025年01月04日 | 日記
あけましておめでとうございます。今年はシステム障害で、ブログにログインできないという出来事で始まった。初め、パソコンの不備か、ネットの接続不良のせいか色々調べたがどうやらログインできないのはドコモの管理下にあるブログだけのようだ。3日になってサイバー攻撃によるシステム障害で復旧中であることが分かった。ドコモが障害が復旧したことを発表したが、ログインできない状態は3日の夜まで続いた。IDやパスワードを入れたり色々試みている間にインターネットへのアクセスも不調になりパソコンから離れた。復旧が確認できたのは4日の朝。思いなしパソコンの動作も早くなっている。

今年の正月はちらちら降る雪、氷雨と少しの晴れ間が見えるというすっきりしない天候であった。氷雨の日は階段を、小雪の日は外に出て散歩道を歩いた。最近は正月の門飾りが少なく、スーパーも元日は一斉に休日になっている。ひと昔前、元日営業が行われて話題になった。買い初めは2日の定番であったがそんなことも気になるような年でもない。
三日になって千歳山に雪が見えた。日中も0℃前後で朝の散歩も寒い中だ。年明けも朝散歩は続けているが、足の動きが軽くなっていることに気づく。グーグルウオッチとFitbitアプリが年明けから年老いた足をサポートしてくれる。前日の睡眠状態を計算して、その日の運動に身体の準備ができているどうかを示す機能がある。毎朝エナジースコアが点数で示される。今日のスコアは68で非常に良好。その判断に影響を与えるものは心拍変動と一週間の睡眠。身体は十分に回復している。さらにストレススコアの項目もありこちらもスコアで示される。今日のスコア75。スコアが高いほどストレスの身体的兆候が少なく、ストレスに対処準備が整っていることを示している。Fitbitにはこのほかにもさまざまな機能があり、ウォッチに積極的に触りながら、健康管理に役立てる年にしたい。
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