常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

訃報

2019年01月30日 | 日記

大寒の季節、多く聞こえてくる

のは訃報である。近年、ことに

哀れ深く感じるのは一人住まい

の人の死である。


死ぬときは一人、古来言われた

ことであるが、大家族という

かっての居住形態がなくなって

今一番多いのが、老夫婦のみ

という住み方のような気がする。

独り住まいになるのは時間の

問題である。


このような住み方でひとたび

病に侵されると、外へ連絡する

こともできず孤独な死を遂げる。

部屋に鍵をかけたまま、絶命し

死を確認するのは警察と

いうことになる。


一昨年の秋に夫を亡くし、

独り暮らしの淋しさを嘆いていた

妻の友人が、きのう亡くなった。

食が細り、痩せ衰えて、認知症が

進んでいった。

こうした死に方は、明日の私たちの

それを暗示している。


人のなきあとばかり悲しきはなし

徒然草の吉田兼好の言葉である。

 

 

 


 

 

 

コメント (2)
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