常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

青空

2020年07月31日 | 日記
青空を見るのは何日ぶりだろう?2週間は見ていないような気がする。今日も朝から雲の多い、雨が降りそうな空であったが、4時過ぎ急に青空が見えた。青空がこんなに美しいとは、新鮮な感動である。雨に降られて沈んだ気分が、ぱっと明るくなる。

「夕映えが美しいように、老人の世界から見た世界は美しいのです。」(伊藤整『変容』)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

異変

2020年07月31日 | 日記
朝のテレビの天気予報の時間に、お天気検定というのがある。この7月に起こらなかったもの、として三択形式のクイズで、正解だとポイントがもらえる。今日はた「台風が一度も来なかった」というのが正解であった。海の気温は高いのだが、太平洋の高気圧が抑え込まれて発達しないために起こった現象で、これは珍しいことであるらしい。そのために、長く梅雨前線が停滞し、大雨による大規模な洪水が出た。最上川の越水では、700件を超える床上浸水があった。被害にあった方の作業は使えなくなった家具や電気製品の破棄、家の中や敷地の泥の除去、消毒、そして破損した家屋の修復。大変な作業が続く。

ようやく太平洋高気圧が発達して西の方から梅雨明けが発表され始めた。延期していた月山の登山も、やっと実行可能となった。久しぶりの山行で、行くのが楽しみであり、待ちどおしい。麓の役場に電話して、山道の雨の影響など、聞いてみた。どうやら、大きな支障もないとのことであった。

弥陀ヶ原。庄内側から登ると、8合目にある池塘が大小48個ある。阿弥陀仏の48願に擬して弥陀ヶ原と命名された。ここから山頂へ、マップタイムで3時間。登山を楽しむ人、山頂の神社へ登拝する道者。一体、どれほどの数の人がこの道を歩いたであろうか。数百年とという年を経て登り継がれて来た。

高原は夏さへ寒く雲のうへの
 花くぐり鳴く朝鳥のこゑ 結城哀草果
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雨上がり

2020年07月30日 | 日記
雨が上がって、七月が終わろうとしている。ギッシングにこんな言葉がある。「時がたつのが早いと思うようになるのは、われわれが人生に慣れ親しんだ結果である。」それほどまでに長い時間を、人生に付き合うために費やしてきた。昨日、一通の封書が孫から届いた。INVITATIONと封書には金文字が、孫からの結婚式への招待状だ。これも、長い人生の時間のなかに訪れたひとこまである。

舞鶴にいる妻の弟が、留守中に訊ねてきたらしく、紙袋に自衛隊のカレーセットが入ったままドアノブに下がっていた。長く隊に務めていた弟は、お土産は決まって、兵隊さんのカレーと肉じゃがの缶詰である。事前に一言連絡を入れてくれれば、会うこともできたであろうに、帰宅して電話をかけたときはすでに新潟の近くを走っていた。

海軍とカレーライス。航海中の食事ではカレーが兵士たちに好まれたらしい。明治7年に出た『西洋料理指南』に、カレーの作り方が紹介されている。読むと今日とそれほど違ってはいないが、食材には苦労している。入手が困難なタマネギに代わって長ネギニラを、肉類の代わりに鶏、エビ、タイ、カキ、赤ガエルなどを使うように書いてある。船上で簡単にできるため、海軍で採用され、その伝統が海上自衛隊に受け継がれているのであろうか。

昨日までの大雨では、洪水に越水という言葉が使われた。決壊となれば、被害は大きな範囲に及ぶ。床上浸水や畑や水田も水を被っているようだが、詳しい調査がでるまで、被害の実情はまだ全貌がつかめていない。雨が降り続いた時は、恐怖さえ覚えたが、上がってしまうと、もうその恐怖も記憶から少しづつ離れていく。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

坂巻川

2020年07月29日 | 登山
悠創の丘の山中で、かじか橋を見たのは27日。7㌔ほどの距離を歩いたが、家まで500mくらいになって、雨に降られた。思えば、その時から雨が降り続き、28日は一日中止む気配のない雨であった。だが、見た限りそれほど災害が起きるほどの雨とも思わなかった。ただ夜、寝ている間に強い雨が降ったらしい。スマホに土砂災害の危険を避けるための避難指示の知らせがひっ切りなしに鳴り始めた。テレビを見ると、山形市に降水量が131㎜とある。県南の長井では230㎜。さらに先日訪れた肘折温泉の銅山川の越水の映像が流れている。

先刻、散歩コースの坂巻川の歩道へ行って見た。この川は数キロ先で須川に合流する支流だ。合流点の集落には、避難指示が出された。散歩コースでは、越水するような心配はなさそうである。しかしその先の須川が各地で溢れ、西の方にある本沢川、犬川など最上川へと流入する川は洪水警報が出された。雨が降り始めてから、ここまでおよそ24時間。あと2時間ほど雨が激しく、避難所に人が集まり始めている。市からの情報は、避難所の混みぐわいが知らされ、新しい避難所が刻々と知らせてくる。我が家は高層の集合住宅で洪水の危険がない。

夕刻になって、散歩かわりに階段歩きを始めた。9階の階段の辺りに雨が入っている。さらにエレベータのなかに雨もり。営繕担当の役員の方が、業者との連絡に当たっている。管理会社の担当は、道路に水が溢れて、こちらまで来られないとの情報だ。お隣の主人が帰宅。「いやー、会社の近くの川が溢れて、会社のなかまで水が入りましたよ」と語った。わずか一昼夜という短い時間に、消防の緊急車両の警報が鳴り響き、街中が緊迫感に包まれている。

先刻の市からのラインで、大雨の峠を越え、警戒情報の解除が知らされてきた。部分的に床上浸水などの被害は出ているものの、ぎりぎりのところで大事は免れたように思う。地震も台風も怖いが、大雨もまた直接命にかかわる危険がある

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

向日葵

2020年07月28日 | 
昨日の夜から雨が降り続いている。梅雨明け前の雨であるらしく、強く長い雨だ。九州の大雨に比べれば、大人しい雨だが、こちらの気象台でも土砂災害の起こる危険性を報じている。昨日、曇り空のなか、悠創の丘の奥まで散歩の足を延ばした。鬱蒼と繁る樹々から蝉の初鳴きが聞こえてきた。丘の脇の畑では、向日葵が大輪の花を咲かせた。蜻蛉が葉に止まって羽を休めている。

向日葵の首ふり径のゆきどまり 相馬 黄枝

向日葵の種は食べられる。秋が夏が過ぎると、種が成長して、頭を垂れる。子どもでも手の届くほどになると、子どものころの娘たちが、種を採って口に含んだ。脂肪を含んだ種は生のままでも香ばしい。ロシアでは、これを食用に利用したため、広大な台地は見渡す限りの向日葵畑になった。映画「ひまわり」のソフィア・ローレンの名シーンが頭に浮かぶ。

メジャーリーグのベンチでは、ヒマワリの種を炒って塩味を着けたものを食べる風習がある。ベンチでは口から吐きだした種の殻をベンチの床に吐きだしている。何故そんなふしだらと思える行為をするのか。聞くところによると、ベンチの掃除をする人たちの仕事にするためであるらしい。その国に色々な考えがあるのは分かるが、これほどコロナが感染が蔓延していても、気にする様子のない国柄はどうも理解しがたい。沖縄に検疫を受けない米軍の兵士やその家族が入国している。コロナに集団感染した軍隊は果たして機能するのだろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする