ミカエルの函館散策記

美しい夜景と異国情緒溢れる町・函館。
名所・旧跡・食べ処をご紹介していましたが今や万屋。
ご訪問に謝々。

第739号 人形のような「国宝・中空(ちゅうくう)土偶」に会いたくて

2012年07月16日 | 教育施設
先日、市内臼尻地区にある「函館市縄文文化交流センター」に出かけ、
お人形のような「国宝・中空土偶」と対面した。

 

センター正面右側には「道の駅・縄文ロマン南かやべ」が併設され、ソフトクリーム、
縄文弁当、地区の海産物などが販売されており楽しい雰囲気だ。

 

 

展示室は、ほとんどが1階に集約されている。
ここは「展示室2」。ダイナミックな空間の中に、たくさんのパネル
を展示。
市立函館博物館とは、比較にならい衝撃を与えてくれる。
「こんな展示室が欲しかった」と、以前から抱いていた心に灯りが点ったような
気がした。

 

内外装とも、ほとんどが「コンクリート打ちっ放し仕上げ」。
派手さがないかわりに、落ち着く雰囲気だ。

さて、いよいよ国宝とのご対面。数年前、市立函館博物館で初対面。
今回で2度目となる。置かれている室は、土偶のみに与えられた専用空間。
展示手法は、まるで国立京都博物館のような品位の高い雰囲気がした。

像の寸法=高さ41.5cm、幅20.1cm、重さ1、745g

 

「発見時の状況や土偶についてのキャプション」。

 

 

「国宝指定書(原本)」。

 


紀元前約1,000年前に縄文は、弥生時代へと進歩し、バトンタッチ。
それでもまだ特記すべき歴史上の記事はなかった。

紀元後、約200年にようやく「卑弥呼」が女王となる旨が歴史年表に
記載されるようになった。

有名な「聖徳太子」の名が記載されているのは、古墳(飛鳥)時代。
年代は590であった。

そんな状態だから、縄文時代の文化を推察するのは、ロマンあふれて
すごく楽しいと思う。

この像を作られた「縄文X氏」は、豊かな技量を持った人物であろう。
また、「心のゆとり」も兼ね備えたエリートであったことが
窺えてならない。

北海道で唯ひとつの国宝。
誇りに思ったのと、「たった一つよりないの?」という落胆との
心理が重なりあった対面であった。


米 再掲になるが主要事項抜粋

  発見年と経緯=1975年夏。このセンター近くで、農作業中の主婦が土中から発見
  国宝指定日=平成19年6月8日


※ 以下の事項は、センター係員が教示して下さった。

  事業費~676,000,000円
  工事費~576,000,000円
  敷地広さ~7,141㎡
  建物延べ床面積~1,733㎡
  駐車場~バス5台、乗用車35台
  入場者数~オープン(23.10.1)から6月末まで45,000人


同センターのHPは、こちらからどうぞ!

結びに、展示室での撮影(フラッシュは禁止)を認めて下さった方々に感謝、感謝。


ミカエル

 
 



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