ミカエルの函館散策記

美しい夜景と異国情緒溢れる町・函館。
名所・旧跡・食べ処をご紹介していましたが今や万屋。
ご訪問に謝々。

第799号 さくら満開の五稜郭を散策(ブルブル)

2013年05月14日 | 公園
12日は、五稜郭公園のソメイヨシノ桜が満開となった日。
昨日、午後から出かけてみた。

空はどんより。
車をおりて、風の強さと冷たさにびっくり。

ここは、一の橋手前の広場。
19日に行われる「箱館五稜郭祭」の、パレードに登場する艦船を展示中。



公園で唯一の遊具施設である「貸しボート」。
秋が深まるとボートは陸揚げ。半年間の冬眠に入る。
私が子供のころは、約20そうの姿があったと思うが、現在は10そうほど。
冬はお堀が天然のスケート場。
一日中滑っていた。



ふじ棚入り口右に咲く「ウエルカムさくら」は、今年も美しい容姿でお迎え。
ありがとね。



ふじ棚を通りぬけて左折。
老骨さくらは、まだ美しい花をつけてくれた。
幹はほとんどが朽ち果て、空洞ながらも頑張っている。
人生の指針になりそうな気がする。



中央広場には、復元なった江戸徳川幕府が蝦夷地最大の建造物として建設した「箱館奉行所」の一部がある。全体の大きさは、約900坪あった。
今回の復元で、見送られた棟続きの「お奉行公宅部分」と「警察・裁判部分」も早期に復元して欲しいものだ。

近くの川から取水し、郭内には上水道を引き込んだ。
お堀の底は、「ハイフォンの原理」で通過させた。
設計者の四国・蘭学者は、かなりの優れ者。

昭和29年には、函館で開催された地方博覧会・「北洋博覧会」の、第二会場として、多くの見物者で賑わいをみせた。



偶然の出来事だった。
本物の新郎新婦。結婚の記念写真撮影という。
皆から「おめでとうございます」「有難うございます」。
微笑ましい光景だった。



これが当公園の標本木。
季節が近づくと、気象台の係官がここに通い状況を公表する。
裏門橋近くにあり、予想よりも巨木だ。





五稜郭は、大正3年に市民に開放された。
それまでは、陸軍省が所管し、主として練兵場などに使われていた。
同年、さくらが植樹され、現在はその数約1,600本。
品種は、ほとんどがソメイヨシノ。

函館のランドマークの「五稜郭タワー」は、この時期、書き入れ時。



催事ホールである「アトリウム」では、歴代の「箱館五稜郭祭」のポスター展示。
これは今年開催のもの。
よいお天気に恵まれますように。



五稜郭公園散策の仕上げはココ。
六花亭五稜郭店。



大窓から眺めるさくらの絵は、超名画。



一人で留守番をしているミケにお土産を(北の山里、バターサンド、おふたりで)。

徳川幕府が、外国の脅威に備えて造った「軍事施設でもあった・五稜郭」。
広さは、札幌ドームの5倍の約25万㎡
市民に開放されてからは、憩いの場として、生活に潤いをプレゼント。
「先人が残した尊い遺産」を、これからも大事に守って行かねばならないと思う。

手袋が恋しかった「さくらの五稜郭」の散策であった。