名称=名勝・旧岩船氏庭園(別名=香雪園)
所在地=函館市見晴町
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紅葉前線が函館にやって来たとのニュースを聞いて、28日、家近くの紅葉の名所・香雪園に出かけました。
駐車場は満車。空きを待つ車が並び、人気の高さを感じます。
この時期、観光バスも押し寄せ、内地からのお客さんは一足早い北海道の紅葉を満喫、新しい観光スポットとして脚光を浴びるようになりました。
{わぁー、きれい!」「ね、ね。ここで一枚写してー」の声があちこちから。
木漏れ日と、紅葉の赤黄色との競演が重なって、自然が造り出す幻想的な風景に酔いしれてしまいます。
見晴公園の一角にあるこの庭園は、呉服商であった岩船峯次郎氏が明治31年に別荘として造成したもので、広さは後楽園ドームの2.6倍。
京都から庭師を招き、150種の樹木、庭石、渓流、池、橋を配し、書院風園亭、レンガ温室も設けた起伏ある回遊式の名庭園になっています。
完成時には京都・知恩院の貫主が訪れ、「雪の中に梅香る園」 という意味の「香雪園」と命名しました。
音もなく舞い落ちる熟成した葉。
それらが積み重なって、厚いじゅうたんが造り出されています。
足を運ぶと「ガサ、ガサ」と葉が圧縮される音が林に響き、秋深しを感じさせる名園・香雪園でした。
ミカエル