梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

立ち居振る舞いと大和撫子

2013-07-03 14:37:24 | 雑記
日本には「立ち居振る舞い」と言う言葉がある、いや今では「有った」と言うほうが合っている位に日本人の「立ち居振る舞い」は酷くなった、
特に上流社会と言う人達ではなく普通の人々にもその程度の教養はあった、教養と言うより一般的な躾で江戸時代の町民文化でもその素養はあったと言うのは文献や浮世絵でも残っている。
立ち居振る舞いと言う位だから只立つと言う事にも形があり、其れは親から子に大人から子供にごく自然に伝わって来た事だったが、今の子供いやその親達の振る舞いは本当に目に余る。
特に今30代の女性達、そしてその子供達の姿勢、歩き方、そして言葉遣いは本当に情けない、自然に立っていて絵になる人は少ないのは仕方ないがせめてもう少し美しく立ち、座り、歩いて貰えない物だろうか。
人間の体は動物では唯一の二足歩行である、しかし元来動物である事は変らないので骨盤と脊柱は足に対して折れ曲がって付いている、それを骨盤を起こし更に垂直歩行をする為に脊柱はS字に曲がっている、この状態で生活するのだから当然脊柱と背筋に負担が掛かる、日本人の立ち姿は横から見たときに綺麗にS状に脊柱が曲げ、重心は一番重い頭をその垂線に乗せる様になっている、
しかし現代の子供達の立ち姿は背中が曲がり首を前に突き出した形が殆どだ、その為膝を少し曲げ更に膝頭を放して腰を落とす形になっている、この型は原始人の想像図に近い、当然腰痛になり体系も狂ってくる。
日本女性の姿はいわゆる「柳腰」に代表されるようにたおやかに撓った姿勢を上として来た、隠れていてもその足は真っ直ぐで且つ有る程度肉付きの良い者を色気のある女性としており太股(ふともも)と言う様に色白で柔らかな肉付きが好まれた、いわゆる「ししおき(肉置き)の良い」と言う褒め言葉もある、
しかし現代の女性達は見事なO脚で更に腿には殆ど肉が付いていない、両足の踝をくっつけても膝同士は離れていて更にその上の太股は肉が無いので拳どころか頭でも入りそうなスタイルである、どうも今の娘達には此れがスタイルが良いと言う事のようだし雑誌なども其れを持ち上げているのだがどうも頂けない。
すっと立っているだけで美しいと言う女性は殆ど見ない上にどたどたと歩きばたばたと走り、高校生クラスは何処でも大またを広げて座る、下着が見えようが腿の置くが見えようがお構いなしで顰蹙の目で見ても「なんだよ!スケベ親父」と言った体である、
なでしこジャパンで名の売れた「大和撫子」は薄い色彩とたおやかな草幹で風に揺れる風情が日本女性の美しさだった、いや世界の男性が憧れたのはそのたおやかさだったのだがいまや其れは絶滅危惧種となってしまった、レッドブックの筆頭に乗せたいのは私だけでは有るまいと思うがどうだろう、ご同輩