梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

原爆の日

2010-08-06 08:55:02 | 日記
又広島の日が来た、初めてアメリカ駐日大使が出席する、国連事務総長も出席した事は新たな時代に入ったのかも知れない、オバマ大統領の発言も新しい時代を予測させてくれる。しかし一方でアメリカ国民の65%は原爆は肯定的な意見だそうだ、インタビューが出ていたが「真珠湾から始まった戦争を終わらせたのは原爆だからあやまる必要は無い」と言うコメントだったがこのコメントは幾つかの誤解と間違いがある、無論戦争は狂気の政治活動だが基本的には相手の戦闘能力を奪う事で終結する、戦争の途中で民間人を巻き込むと言う事はありうるが、(無論それ自体非難に値する行為だが)少なくとも民間人をターゲットにして行う行為は戦争とは言えない、虐殺である。真珠湾は太平洋艦隊の壊滅を目的に行った戦闘で此処で民間人の被害者は派生的な物だった筈だ、しかしアメリカが戦争末期に行った空襲は殆ど軍事施設の無い非戦闘員の生活区域だ、特に原爆は一瞬にして都市を壊滅させ後遺症で苦しませている、此れを持って「戦争を終結させるのに有効だった」と言うのは方向が違う、原爆の威力で戦争を終結させたかったら無人島を一つ消して見せれば充分だった。そして原爆については日本に対して謝ってくれと言っているわけではない、世界人類にその過ちを認めてくれと言っているのだ、此れは世界の風潮でもある、アメリカは自分で行った事を理解して欲しいと言うことなのだ、広島に来ていた外国人のインタビューが有ったがドイツ人が「此処に来て此処で何があったか我々は理解する必要が有る」と言っていたが此れが全てだろう、スミソニアンのエノラゲイは贖罪の意味で展示して欲しい、このパイロットが自殺した事もちゃんと書いて、被爆者の写真も一緒に。
一方で昨日アメリカの資産家が保有する資産の半分以上を寄付すると言い出したと言う、更に40人の富豪が同調したと言う、その金額43兆円だと言う、富の偏在、経済の動脈瘤と書いて来たがまさか自ら半分とは言え放棄するとは思わなかった、「それでも充分贅沢な老後を遅れるだろう、使い切れない金を持ってもそれは下品な趣味だ」と言っていたが実際にこう言う行為に出ると言葉が見つからない位感動する、オバマ氏が大統領になった時よりアメリカ人を見直した、無論対極に居る人種も多く居るだろうがアメリカと言う国家を考える時正に自由と平等を旗印にするに値する事件だった、翻って日本人はこう言う行動に出るのだろうか、企業の内部留保も含めてやはり制度として作らないと駄目なんだろうか、日本人の言う文化は江戸時代には少なくとも此れに近い事が行われていた筈である、アメリカが全ていいのではない、「素晴らしい人達も居る」という事だが日本にはその様な人達が居ないと言うことだ