家内は難聴がある。
原因は長期間に及んだ抗がん剤の神経障害と加齢だろう。何度か補聴器の使用を勧めたが用いていない。会話は相手が大きな声だとそれほど不便ではなさそうであるが相手はちょっとストレスだろう。
一番困るのは携帯にかかってきた電話に気づかないことである。
会議中などでサイレントモード+振動に切り替えた場合が一番問題である。いつも携帯は振動がわかるように身体に触れさせておくよう進言しても、家内は日常携帯をバッグに入れていることが多い。だから電話に気が付かないことが頻繁にある。特に病棟からの電話連絡の場合は重要で、代わりに私にかかってくることもまでではなかった。
Apple Watch購入検討の際、iPhoneに着信がある場合Apple Watchが振動する機能があることを知って私以上に家内の方こそ必要だ、と考えた。
しかしながら、私と同じ事情で購入は諦めざるを得なかった。家内のiPhone 7plusは私のiPhone8より型が古いからApple Watchと同期できないからである。
家内はiPhone 7plusの機能に何ら不満を感じていないから、そのためだけに15-20万円の出費は不要とのこと。私も納得し、安堵した。
結局、我が家では新型のApple Watchは購入しないことになった。
その過程で、Apple Watchに類似の機能を持ったSmart Watch、多くは中国製なのだが、多数発売になっていたことに気がついた。
ここまで検討したのだから、ダメもとと試しに安価の一つを購入してみた。
送料無料で2900円。更にタイムセールかで1000円引きで実質1900円で入手できた。
これには、旧機種のiPhoneとも同期できるという利点もあった。Apple Watchよりは全体に機能は簡素だがiPhoneの着信時には振動し、誰から電話が来ているのかを表示する機構はついている。
(今回購入したSmart Watchの基本画面。Apple Watchよりは当然簡素であるが、脈拍数、体温、歩数などは常に表示される)
(電話着信時、時計自体が短時間振動し、相手の名前が表示される)
結論として、着信時振動で知らせる機能は家内にとって有用であった。家内にとっては今のことろこれで十分である。
他の機能は信憑性は確認できていないが、心拍数、体温、血中酸素濃度、メッセージ通知、歩数などの記録も可能となっている。
ウエラブル端末は電子機器の中で、よりパーソナルな情報を収集し分析して還元するなど、より新しい発想の機器である。
今後さらに発展していくことを期待したい。