福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。



藤原歌劇団 歌劇「椿姫」公演(1) なんと演奏会形式であった

2014年02月17日 05時41分39秒 | 音楽談義
 
2月17日秋田市のアトリオンホールにて藤原歌劇団の歌劇「椿姫」公演が演奏会形式であった。
 秋田市で歌劇公演に接する機会は殆どない。私にとっては2010年10月8日に「ウィーン一の森バーデン市劇場」が来日した際にアトリオンホールで「ラ・ボエーム」に接して以来である。

 アトリオンホールにはオーケストラピットはない。この「ラ・ボエーム」の時は広くもないステージを2/3ほどを舞台に、1/3ほど間口で奥に楽団を配置していた。オペラそのものはヨーロッパの歌劇場で10数演目、ウイーン国立歌劇場、ミラノスカラ座、ドレスデン国立歌劇場などの来日公演等で合わせて30演目以上見たが、こんな舞台設定は初めてで全く予想外であった。

 「椿姫」は「ラ・ポエーム」に比して楽団も舞台装置も大規模、合唱もつく。今回はどのように舞台設定をして配列して見せてくれるのか、半ば心配、半ば楽しみにして出かけた。

 会場に入って唖然とした。何と!!! 舞台装置は一切なく、あるのは通常の管弦楽団の演奏会と同じ、ステージ両脇に日本語字幕スーパー用のディスプレイがあっただけで、この時点で演奏会形式であったのだ、と気づいた。

 入場券、パンフレットを再確認したところ、小さく、ホントに小さく「演奏会形式」と記載があった。これでは早合点、粗忽ものの私には気付けと言う方が無理である。1月4日に指定席を購入、チケットは忘れないように壁に貼っておいた。本日昼にチケットで時間と会場を再確認したが、その時点でも「演奏会形式」と言う字句には気がつかなかった。(演奏会のパンフレット:演奏会形式の記載は目立たない。赤の矢印をつけた)
 私にとっては楽曲を生で聴ければ良いので「演奏会形式」でも全くかまわないが、パンフレット、チケットの記述内容、デザインは一考を要する。

 13:30開演、17:10頃終演予定ともあった。2時間程度の演奏時間のはずだが3時間半以上も時間を取っているのはヨーロッパの歌劇場のほどの休憩時間を取るのかと思わせた。この休憩時間を利用して舞台が入れ替わる。この事からも「演奏会形式」は予想もしていなかった。実際の終演は16:15であった。これなら夕方からの当直も十分可能な時間であった。通常は終演予定時間の記載はない事が多いが、今回はあったから逆に夕方の予定がくるった。時間表示も一考を要する。

 演奏は藤原歌劇団、東京フィルハーモニー交響楽団、指揮は菊池彦典氏。合唱は藤原歌劇団から6名とアトリオン25周年記念祝祭合唱団50名ほど、合唱指揮は川口洋一郎氏。バレーは川村泉舞踏団の3名、管楽器セクションに秋田なまはげオーケストラの6名がエキストラ参加。主要なソリストは佐藤亜希子氏、中鉢聡氏、須藤慎吾氏、納谷善郎氏ほかの藤原歌劇団員のメンバー。中鉢聡氏は湯沢の、納谷氏は仙北市出身でである。
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