福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

違いが分からない(5) ワイン1万円超 vs 290円

2014年02月04日 11時02分00秒 | コラム、エッセイ
 
最近,私が「私は違いが分からない男」と言っているものだから家族もそれなりに対応するようになった。「どうせ違いが分からないんでしょう」と日常的に言われる。

 私はここ2年以上も自宅で酒類を口にすることはなかったが、ほろ酔い加減の気分は嫌いではない。酔うと一晩無駄にするから嫌なだけである。秋口から食前酒としてワインをなめっている。飲んでいるのではない。夕食時に40mlほど。
 何でなめり始めたかというと家内がワインの頒布会に参加しており、私の木工の作業コーナーの棚にワインがはびこり始めたからである。

 私はワインの価値が全く分からない。ワインの歴史、文化、全世界中で楽しまれているようだから、人にとって価値あるものだろうと認め、納得するしかない。ワインの価値も分からないから値段で区別している。千差万別であるのに驚く。家内のリストを見ると5000円から2万円程度のを購入しているらしい。5万円!!!のもあると言う。信じられん。どれだ??瓶を見ても分からない。随分高いと思うが、ワインの中での位置づけはどうなんだろうか。それも分からない。

 そのコレクションの中から私に向いているワインを選んでくれたが、美味いも不味いもなく黙々となめっているのが気に食わないらしく、そのうちに私用に2000円ほどのワインを買って来たようである。それでも黙々である。違いが分からないから評価のしようがない。

 30年ほど前、子育ての最中は私もスーパー買い物に出かけたが、その頃の記憶として290円の国産ワイン棚に並んでいた事を思い出した。さすがに今は無いだろうね、と話題にした事がある。今でもあるらしい。先日ついに290円のを買って来た。一本はチリ産、一本は国産でペットボトル入りであった。さすがにコルク栓は使われていない。
(290円ワイン2本と愛用のグラス。右がチリ産。かなり減りました)

 味は?うーん、違いが分からない!! ここ数週間は290円ワインをなめっている。私には正直なところこれで十分である。それ以上に、290円で世界的文化の一端を味わっている満足感を味わっている。

 決して家内の趣味をコケにする気はないが、この現実を知った以上、今後は家内のコレクションを提供してもらえそうはない。

コメント
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