福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

理解を超えた動物愛護、ペット愛護事情(1)何なんだ、これは

2008年04月05日 07時18分24秒 | コラム、エッセイ
 人間による過度の捕獲、自然破壊によって絶滅の危機に貧している動物は多く、種々の保護政策がとられている。また、ペットは癒しの意味もあってだろう、長く古くから飼われてきたが、最近はペットブームといわれている。私の目から見て行き過ぎのように思えてならない。

 私も動物好きである。幼少の時から馬、ネコ、ウサギ、犬、金魚や熱帯魚・・・、殆ど周辺に動物やペットがいた。小学校3年から高校までは離れで一匹のネコと共に暮らした。今はネコ2.5匹と同居している。しかし、クールにたかがペット、と割り切っている。

 最近ペットや動物に対して理解しがたい異様な事象が次々と現れてきている。人と動物、ペットとの主客関係が逆転したか、と思うの迄ある。また、動物愛護を求める運動家達の行動は徐々にエスカレートしているように思えてならない。ここでもモンスター化が生じている。

■4月2日、埼玉県警浦和東署は飼い犬が路線バスにはねられて死んだことに逆上し、運転手に暴行したとして31歳の飼い主を傷害容疑の現行犯で逮捕した。
■ 3月上旬、南極海を航行中の日本の調査捕鯨船に対して米環境保護団体シー・シェパードが再三にわたって妨害活動を行い怪我人も出た。日本は諸般の事情から商業捕鯨から撤退して調査捕鯨の道を選択した。当初は南極海のミンククジラ約300頭が対象だったが、最近は1200頭ほどで鯨肉の在庫は約4500トンに上る。このため「日本は調査ではなく、殺鯨だ」という反捕鯨国の批判が根強い。シー・シェパードの船長は、「鯨を救う」と英雄気取りとのことである。
■ 昨年10月滋賀県で動物愛護団体都市民との間で衝突事件が起きた。
■ 欧米では動物愛護団体が頻繁に過激な行動を起こしている。
■ 私の担当する外来に、犬が死んだことが契機となり難治性の鬱状態に陥った患者がいる。自分も死にたいという。死んだらあの子に会えるでしょうか、と泣く。
■ 結婚して相手方の両親と同居したが、ネコ以下の扱いで耐えられない、ネコに殺意すら感じる、と言う心身症からか不能になったと悩むの若い男性患者。
■ 命にかかわる状況なのに、ネコがいるの絶対に入院できない、と断る患者も増えた。
■ 携帯電話でペットの写真を見せてくれる愛犬家、愛猫家が増えた。私は他所のペットなど些かも興味などないが、一応お愛想を言わねばならぬほどの雰囲気である。
■動物嫌い、の人達の影が薄くなりつつあるようだ。お気の毒に。
コメント (1)
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