福田の雑記帖

www.mfukuda.com 徒然日記の抜粋です。

第118回日本医師会定例代議員会 結果と感想

2008年04月03日 06時33分03秒 | 医療、医学
 第118回日本医師会定例代議員会は4月1日(火)、2日(水)の二日間開催された。全国から選ばれた新代議員354人中欠席は2名のみ。

 初日は選挙で、定員より立候補者の多かった「副議長」「会長」「常任理事」で投票となり、15:00過ぎに終了。
 「会長」選挙は唐澤氏304票、下間氏27票、白票20票、無効1票であった。47票は恐らく関西地区の批判票であろう。「副議長」は交代、「常任理事」はキャビネットの構成員が全員当選した。キャビネットには関西地区から2名入ったためか、今回の代議員会では過去2年見られた険悪な雰囲気は見られなかった。

 二日目は「会長所信表明」「会務報告」「議事」「代表質問」。午前は12:55終了。13:40から再開、「個人質問」、「20年度事業計画と予算」承認。質問も多く大幅に遅れた。

 「会長所信表明」をされた唐澤氏は1月に開頭手術を受けられた。歩行に若干その面影を感じさせたが、所信表明、質疑応答を聴く限り後遺症は見られないようで、恐らく二期目を力強くリードして行くだろうと思われた。「所信」の中で会長は対立候補の方と基本的姿勢は同一とし、その方の考えは今後の会務に取り入れていくとの気配りを見せた。

 代表・個人質問は19題で「診療報酬改訂」「医師不足・医療崩壊」「医療安全」「その他」に大別されるが特に前三者においては関連質問が多く進行が大幅に遅れた。何れも詳細はメディファックス、日医ホームページ、インターネットニュース等で読むことが出来る。

 以下は印象である。

● 「医師不足・医療崩壊」が論じられている中、ウイークデイに全国からこれだけの医師を集めるのは医療的に見て大きな損失である。選挙代議員会も定款をうまく変更して何とか土日に開催できないか。
● 選挙方法も改善を要する。300余人がぞろぞろと壇上に上がって投票するのはとにかく非能率的である。電子投票などを考慮して欲しい。
● 議長の采配は威厳もあり、討論を重視する姿勢はなかなか良いが、もうちょっとテンポを速めて欲しい。
● 執行部の説明が長すぎた。結論を提示してから補足的説明をして欲しい。説明より討論の時間の確保が重要である。
● 数年前から見ると代議員はかなり若返ったようだ。かつては足下がおぼつかなく、投票のために演台に上がるのすら危険ではないかという高齢の代議員も数人いた。
● 年間1500名もの会員が死去されている。かつて委員会で一緒した元常任理事もお亡くなりになっていた。ご冥福を祈りたい。
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