車の走行距離が30万キロを超えた辺りから、アイドリング時の車の横揺れが酷くなり、最初は空吹かしで直っていても、39万キロ手前の頃からアイドリング時にエンジンからキンキンカンカン激しく金属音がし始めてエンストするようになった。インジェクター(燃料噴射装置)の劣化を疑って洗浄剤配合のプレミアム軽油を入れて直った話を年末に記事にし、年明けには燃料の質を疑った話も書いてみた。最近はエンジンオイルを変えたのも記事にし、脈動するエンジン音が連続的になった話もした。
もう言う事なしくらいに好調になった筈のエンジンだが、記事にした翌週の給油以来アイドリング時にエンストしそうになる事が度々あり、日に数回は実際にエンスト。以前ほどではないがエンジンへもガラガラやカラカラ音が少し入り、振動も気になる程度に揺れるようになった。3千バーツ弱の差額を負担して洗浄剤入りのプレミアム軽油を入れて8千キロ走っても、レギュラー軽油で1万キロ強走った程度で再発したのでは面白くない。
燃料代の差額で年間で9千バーツ負担するなら、別の方法があるのではないかとネットを検索すると、日本ではハイラックスを既に販売してないので情報が無くても、同じエンジンを積んだハイエースでの同様な故障の情報がいくつか見つかった。ネットの情報を読むと、エンジンの揺れやガラガラ音はインジェクター(燃料噴射装置)の不良で、アイドリング時のエンストはポンプからの燃料をインジェクターへ繋がるコモンレールへ送る圧力を調整するサクションコントロールバルブの故障らしい。そしてハイラックスやハイエースに使われるサクションコントロールバルブは不具合が確認されており、既に対策品が出来ているのが分った。対策済み部品への取替は走行距離が少なければトヨタの負担で交換可能らしいが、私の車は既に40万キロも走行済み。こんなに走ってトヨタへ文句を言えない。
過去の何度かの故障対応で車を買ったディーラーを全然信頼できないので、いつもの整備工場へ持ち込んで相談するが要領を得ない。車のエンジンをどの程度理解しているか知りたいので「サクションコントロールバルブの役割を知ってる?」と尋ねると、実はエンジンは得意じゃないと言ってくれた。「それならエンジンの修理はどこよ?」と尋ねると、市内のディーゼルエンジン専門の整備工場を紹介。早速行って車の症状を伝えると、インジェクターの洗浄をするが、洗浄しても直らなければ交換で一本4750バーツ。インジェクターを修理しても直らないなら燃料ポンプの不良で、これは1万5千バーツと言われた。ここでもサクションコントロールバルブを交換して欲しいと言うが、受付をされていた店の経営者の奥さんらしき女性は燃料ポンプの交換と言って譲らない。交換する部品について尋ねると全て新品と言われるが、ネットで検索するとリビルト部品(中古の再生品)より安いので不安を感じる。
そこで思い出したのが、数年前にウドンタニへ出来たトヨタディーラー「TOYOTA SHIN NONT UDONTHANI」。ブログの読者の方から日本人マネージャーとエンジニアが居られると伺っていたので、車を購入したお店では無いが同じトヨタディーラーなので相談しに行った。営業時間終了間際に伺ったにも関わらず丁寧に対応して頂き、サクションコントロールバルブの交換をお願いしたが、とりあえず一度車を見ましょうとなった。数日後に点検の予約をして出直したのだが、実は点検の2日前に給油をすると、振動が減ってエンストしなくなった。最近の車はエンジンをコンピューター(Engine Control Unit)で制御しており、そのデーターであるECUデータを見せて頂きたいと点検を依頼した。
上の写真がECUデータ。私の車のデータはスマホの写真で見せて頂いただけなので、参考までにネットで拝借してきた写真。
私の車で異常があったのは、#2と#3のシリンダーの噴射補正量が上限になっており、これ以上の補正が出来ない状態。そして燃料圧力が目標の30000kPagに対して26000kPagと圧力不足。ポンプ電流目標値も標準の1000mAに対して1400mAとなっていた。最初に燃料の圧力を調整するサクションコントロールバルブと燃料フィルタを交換しましょうとなり、部品を発注していただいてひとまず帰宅した。
2日後に交換へ伺ったが、この日は娘も一緒。車を預けて広いロビーのテーブルで娘と勉強。私が車を買ったトヨタディーラーはセルフで飲み物が頂けるが、ここは日本のトヨタディーラーのように飲み物やお菓子がサービスされ、娘はご機嫌。
上の写真が交換したサクションコントロールバルブ。上の写真もネットからの拝借品。右側がエンストが発生するタイプで、長さが短い。左はその対策品で長くなっている。サクションコントロールバルブ交換後のECUデータを見せてもらうと、燃料圧力が目標の30000kPagに対して28000kPagと圧力不足だが、ポンプ電流目標値は1100mA未満となり正常。シリンダーの噴射補正量は#1の補正量が+3.6と多かったが、上限には達してない。供給する燃料の圧力が変われば補正値も変わるだろうと思ったが、日本人エンジニアのKさんの話では、1気筒ずつの測定が可能だそうで、その結果はサクションコントロールバルブ交換前と同様に#2と#3に悪い値が出るそうだ。
インジェクター(燃料噴射装置)の劣化が原因だそうで、ディーラーで交換すると新品で1本1万4千バーツ弱、中古のリピルト(再生品)で1本9千バーツ弱。私のハイラックスは4気筒なので、新品へ4本交換すると6万バーツ、リビルトでも4万バーツコースとなる。燃料ポンプはトヨタで聞き忘れたが、フォードで交換した人の話だと4万バーツ弱だったとか。インジェクターと燃料ポンプで10万バーツ。(怖)得意のしばらく様子を見るってことで・・・www。
今回の整備はサクションコントロールバルブと燃料フィルターの交換で4千バーツちょい。後輪ブレーキの点検をお願いしたら、走行距離が多いので一度一通り点検しましょうと薦められたが、これをお願いすると工賃2千バーツということで、今回は見送ったつもりだったが、日本人エンジニアKさんの忖度で後輪ブレーキの点検をサービスでやっていただき恐縮するばかり。タイで生活していると、お店へ10の仕事を頼んでも下手すると5、良くて7,8の達成度で、期待を超える仕事をされる事はほとんど無く、私もそういう生活に慣れてしまったが、そう言えば日本は10頼まれれば10やるのは当然で、その上を求められたなと、私が会社員だった頃を思い出した。
タイで日本レベルのサービスを提供されるのは大変だと思うが、TOYOTA SHIN NONT UDONTHANIのトヨタの看板に偽り無しだ。お店の前にタイ国旗と並んで掲揚されている日本の国旗 日の丸 は、働いておられる日本人のプライドだろう。
あと4万キロでタイミングベルトの交換なので、それに合わせて一通りチェックし、油脂の交換もお願いするつもりだ。
サクションコントロールバルブを交換して1週間乗っているが、エンジンが止まりそうになるのは一切なくなり、ガラガラカタカタという異音もほとんど無くなった。燃料の給油で調子が変わっていたのは、私の車の燃料圧力が低く、シビアな状況だったので、燃料の影響が大きく出ていたのかも?エンジンを掛けて数分は、気になる横揺れが少し出るのはインジェクター(燃料噴射装置)の不良なのだろう。出来れば高額修理を避けたいので、燃料に再びカルテックスのパワーディーゼル(洗浄剤入りプレミアム軽油)を入れている。プレミアムな燃料の効果で今のところはずっとこれにしようかと思うほど静かで滑らかななエンジンになっているが、8千キロ走行後にレギュラー軽油へ戻してどこまで持つか?その結果を見て先の修理を考えたい。
続きはこちら。
もう言う事なしくらいに好調になった筈のエンジンだが、記事にした翌週の給油以来アイドリング時にエンストしそうになる事が度々あり、日に数回は実際にエンスト。以前ほどではないがエンジンへもガラガラやカラカラ音が少し入り、振動も気になる程度に揺れるようになった。3千バーツ弱の差額を負担して洗浄剤入りのプレミアム軽油を入れて8千キロ走っても、レギュラー軽油で1万キロ強走った程度で再発したのでは面白くない。
燃料代の差額で年間で9千バーツ負担するなら、別の方法があるのではないかとネットを検索すると、日本ではハイラックスを既に販売してないので情報が無くても、同じエンジンを積んだハイエースでの同様な故障の情報がいくつか見つかった。ネットの情報を読むと、エンジンの揺れやガラガラ音はインジェクター(燃料噴射装置)の不良で、アイドリング時のエンストはポンプからの燃料をインジェクターへ繋がるコモンレールへ送る圧力を調整するサクションコントロールバルブの故障らしい。そしてハイラックスやハイエースに使われるサクションコントロールバルブは不具合が確認されており、既に対策品が出来ているのが分った。対策済み部品への取替は走行距離が少なければトヨタの負担で交換可能らしいが、私の車は既に40万キロも走行済み。こんなに走ってトヨタへ文句を言えない。
過去の何度かの故障対応で車を買ったディーラーを全然信頼できないので、いつもの整備工場へ持ち込んで相談するが要領を得ない。車のエンジンをどの程度理解しているか知りたいので「サクションコントロールバルブの役割を知ってる?」と尋ねると、実はエンジンは得意じゃないと言ってくれた。「それならエンジンの修理はどこよ?」と尋ねると、市内のディーゼルエンジン専門の整備工場を紹介。早速行って車の症状を伝えると、インジェクターの洗浄をするが、洗浄しても直らなければ交換で一本4750バーツ。インジェクターを修理しても直らないなら燃料ポンプの不良で、これは1万5千バーツと言われた。ここでもサクションコントロールバルブを交換して欲しいと言うが、受付をされていた店の経営者の奥さんらしき女性は燃料ポンプの交換と言って譲らない。交換する部品について尋ねると全て新品と言われるが、ネットで検索するとリビルト部品(中古の再生品)より安いので不安を感じる。
そこで思い出したのが、数年前にウドンタニへ出来たトヨタディーラー「TOYOTA SHIN NONT UDONTHANI」。ブログの読者の方から日本人マネージャーとエンジニアが居られると伺っていたので、車を購入したお店では無いが同じトヨタディーラーなので相談しに行った。営業時間終了間際に伺ったにも関わらず丁寧に対応して頂き、サクションコントロールバルブの交換をお願いしたが、とりあえず一度車を見ましょうとなった。数日後に点検の予約をして出直したのだが、実は点検の2日前に給油をすると、振動が減ってエンストしなくなった。最近の車はエンジンをコンピューター(Engine Control Unit)で制御しており、そのデーターであるECUデータを見せて頂きたいと点検を依頼した。
上の写真がECUデータ。私の車のデータはスマホの写真で見せて頂いただけなので、参考までにネットで拝借してきた写真。
私の車で異常があったのは、#2と#3のシリンダーの噴射補正量が上限になっており、これ以上の補正が出来ない状態。そして燃料圧力が目標の30000kPagに対して26000kPagと圧力不足。ポンプ電流目標値も標準の1000mAに対して1400mAとなっていた。最初に燃料の圧力を調整するサクションコントロールバルブと燃料フィルタを交換しましょうとなり、部品を発注していただいてひとまず帰宅した。
2日後に交換へ伺ったが、この日は娘も一緒。車を預けて広いロビーのテーブルで娘と勉強。私が車を買ったトヨタディーラーはセルフで飲み物が頂けるが、ここは日本のトヨタディーラーのように飲み物やお菓子がサービスされ、娘はご機嫌。
上の写真が交換したサクションコントロールバルブ。上の写真もネットからの拝借品。右側がエンストが発生するタイプで、長さが短い。左はその対策品で長くなっている。サクションコントロールバルブ交換後のECUデータを見せてもらうと、燃料圧力が目標の30000kPagに対して28000kPagと圧力不足だが、ポンプ電流目標値は1100mA未満となり正常。シリンダーの噴射補正量は#1の補正量が+3.6と多かったが、上限には達してない。供給する燃料の圧力が変われば補正値も変わるだろうと思ったが、日本人エンジニアのKさんの話では、1気筒ずつの測定が可能だそうで、その結果はサクションコントロールバルブ交換前と同様に#2と#3に悪い値が出るそうだ。
インジェクター(燃料噴射装置)の劣化が原因だそうで、ディーラーで交換すると新品で1本1万4千バーツ弱、中古のリピルト(再生品)で1本9千バーツ弱。私のハイラックスは4気筒なので、新品へ4本交換すると6万バーツ、リビルトでも4万バーツコースとなる。燃料ポンプはトヨタで聞き忘れたが、フォードで交換した人の話だと4万バーツ弱だったとか。インジェクターと燃料ポンプで10万バーツ。(怖)得意のしばらく様子を見るってことで・・・www。
今回の整備はサクションコントロールバルブと燃料フィルターの交換で4千バーツちょい。後輪ブレーキの点検をお願いしたら、走行距離が多いので一度一通り点検しましょうと薦められたが、これをお願いすると工賃2千バーツということで、今回は見送ったつもりだったが、日本人エンジニアKさんの忖度で後輪ブレーキの点検をサービスでやっていただき恐縮するばかり。タイで生活していると、お店へ10の仕事を頼んでも下手すると5、良くて7,8の達成度で、期待を超える仕事をされる事はほとんど無く、私もそういう生活に慣れてしまったが、そう言えば日本は10頼まれれば10やるのは当然で、その上を求められたなと、私が会社員だった頃を思い出した。
タイで日本レベルのサービスを提供されるのは大変だと思うが、TOYOTA SHIN NONT UDONTHANIのトヨタの看板に偽り無しだ。お店の前にタイ国旗と並んで掲揚されている日本の国旗 日の丸 は、働いておられる日本人のプライドだろう。
あと4万キロでタイミングベルトの交換なので、それに合わせて一通りチェックし、油脂の交換もお願いするつもりだ。
サクションコントロールバルブを交換して1週間乗っているが、エンジンが止まりそうになるのは一切なくなり、ガラガラカタカタという異音もほとんど無くなった。燃料の給油で調子が変わっていたのは、私の車の燃料圧力が低く、シビアな状況だったので、燃料の影響が大きく出ていたのかも?エンジンを掛けて数分は、気になる横揺れが少し出るのはインジェクター(燃料噴射装置)の不良なのだろう。出来れば高額修理を避けたいので、燃料に再びカルテックスのパワーディーゼル(洗浄剤入りプレミアム軽油)を入れている。プレミアムな燃料の効果で今のところはずっとこれにしようかと思うほど静かで滑らかななエンジンになっているが、8千キロ走行後にレギュラー軽油へ戻してどこまで持つか?その結果を見て先の修理を考えたい。
続きはこちら。
14万km・・・日本だと既に中古で取ってくれない走行距離ですから、どうでしょうね?タイなら慣らしが終わったところでしょうか?w
私の経験だとトラブル無しに走れるのは25万キロくらいまででした。そこからは年に数回修理ですね。
横揺れが始まったのがちょうど30万キロ頃から。
ネットではハイエースで十数万キロ頃の記事が多いようです。十万キロに一回くらい洗浄すべきかもですが、タイだと出来るだけ触らせたくないですね。
100万kmを一気走りですか?それはいくらなんでもwww。
いすゞはタイで人気ですが、他はどの国で売っているのでしょう?こちらへコメントを頂くHIDEさんは、いすゞ車を長く使って居られます。
サクションバルブで検索すると、トヨタハイエース2.5Lエンジンがヒットしました。
3.0の方はどうだかわかりませんが、14万kmポッチだと無償交換となりましょうか(^^)
しかし40万km走行でインジェクション交換10万バーツコースのアップデートですか~、
するかしないか微妙な価格帯ですが、目標が100万kmだけに、どんなに引き伸ばしても50万kmでやっちゃいそうな気もしないではない。
新しい車種は、その点で改善済みなんですよね?、
つまり100万kmを一気走りできる?
それとも、やはり微妙に壊れて修理させる部品装着仕様かなぁ・・
次に買うならトラックメーカーのISUZUが良いかなと思いますが、いずれにせよ私は後8年で6万km、合計20年を20万kmで抑える作戦実行中です。
そして尚且つ、ぶっ壊れる寸前でタビアン名義人へ戻せれば最高かなとwww