前回の記事で「北イサーンの雨季はそろそろ終わりか?」と書くと、台風になり損なった低気圧が入って雨・雨・雨…。
コロナが終わって好景気を期待していたが、以前は競うように飾っておられた政府機関が植物を使った装飾を控えておられるのか、観賞用植物の卸売はサッパリなので、昨年の9月から出店での小売を再開し、商業施設の空きスペースを借りては短期の出店を繰り返しており、9月末から10月中旬まではウドンタニの中心街の商業施設へ出店。
この施設では今までイベントへの参加の形で出店していたが、単独で場所を借りての出店は初めてであり、下見をして場所を選び、施設側担当者と交渉したり、電源や照明の準備と妻は大変そう。
またイベントならば出店場所はかなり良い場所が提供されるが、場所借りとなると空いているのは条件の劣る場所。
私も買物があったので下見へ同行したが、妻は出店を予定する場所で長時間調べていた。
9月29日から出店と決まり、前日28日の営業時間終了後に搬入開始。
レイアウト等は事前に計画していても、実際に並べて初めて気が付く事もあり、この日も照明が足りないのが判明。陳列する台も足りなかったそうだ。
帰宅したのは日付が変わる少し前で、翌朝は5時に起きて近くの集落の市場で照明器具の準備をし、商品の植物も更にトラックへ積み込む。
準備が終わったのは8時半を過ぎており、タイ人な妻はそれから入浴。w
搬入出来る時間は一応決まっており、「間に合わないぞ!」と急かして家を出たのは9時前。
ムアン(中心街)へ入ったのは9時半頃であと少しな所で赤信号。
私の車は直進車線の先頭であり、青信号で発進して交差点を渡り終えた所で道が少し左カーブしているのでハンドルを左にきり始めると、私の車の左側をすり抜ける様に追い越すバイクに気が付いた。
危ないのでアクセルペダルを離してブレーキを踏もうとすると、左からすり抜けたバイクが中央線側へ寄って車と接触。
音はしなかったが、ハンドルを通じて軽いショックを感じた。
バイクは少しだけフラッとしたが転倒せず、運転している若い女性はバイクの後輪の右側をチラッと見た後に停止。
バイクとこのくらいの接触だとバイクが逃げてしまう事が多いが、停まったという事は私が悪いと思っているのかなと思い、私も直に停止。
降りてバイクへ近寄ると運転していた女性が手を合わせて「ごめんなさい」と謝り始めた。
車を確認すると目立つ傷は無いし、相手のバイクも同様。
「お互いに被害は無いからマイペンライで良いじゃない?」と妻へ言うと同意。
「お互いに被害が無いのでマイペンライで終わらせたいけど、もし貴方が転んで怪我をしていたらどうなるの?ヘルメットも使ってないし、死んでたかも知れないわよ。貴方が悪くて貴方が怪我をしても、私達は知らない顔は出来ないでしょ。少なくても警察へ行かなければならないし、そうすれば午前中は仕事も出来ない。無茶な運転はいけないし、ヘルメットくらい使いなさい。分ったわね。気を付けなさいよ。」
相手は20歳前後で私達の子供の年代なので、少し煩く言ったそうだ。
もう一度「ごめんなさい」と言って走り始めたバイクの後ろを私も走り始めたが、バイクの行き先は私達と同じ商業施設。
私達と同じく時間ギリギリで急いでいたのだろう。
バイクは駐輪場へ行き、私達は搬入口へ。
「このくらいで済んだから良かったけど、出店初日から事故で開けられなかったらどうするの?冗談じゃない!」と言いながら、妻は商品をカートへ載せて搬入開始。
店舗スペースへ行くと電源の準備が未だだったそうで、「朝から忙しいのに全く…」と文句を言いながら開店準備。
妻は、定められた時間内に搬入を終わらせ、やれやれ。
日本で暮らしていた時は、20年間無事故無違反だった私だが、タイへ来てからは、今回の様な小さな事故を含めると全部覚えきれない程やっている。
多くは周囲の車両の無謀な運転が原因だが、運転免許の試験へ行っても、運転出来るのは当然で安全確認を細かくチェックされる日本と違って、タイは運転できれば免許が取得できる。(日本で何度かスクーターへ乗っただけの私でも練習無しの一発勝負でタイの二輪免許を取得可w)
子供の頃から親が(日本人から見ると無謀な)運転する車やバイクへ乗って育つのだから、悪いという意識も無いままに無謀運転をしていたり。
「郷に入れば郷に従え」と言うが、タイ東北部を代表する国立大学へ行っても、ヘルメットを使わない学生のバイクが群れて走っており、呆れている。