タイで雨季と言っても日本の梅雨とは違って、夕方にザーっと雨が降るだけの日が多く、一日中降るのは台風や熱帯低気圧が近付いた時くらいなのが普通だが、今年は異常気象(エルニーニョ)らしく、私が暮らすウドンタニは7月の下旬から日本の梅雨の様な雨ばかりの天気が続いている。
自宅前のカヌン(ジャックフルーツ)の木の幹が下から1.5mくらいで折れており、
屋根のスレートの角の押えも一つ飛んでいた。
雨季のクライマックス的な嵐があったので、北イサーンの雨季らしい天候はそろそろ終わる筈。
これだけ降ると私が趣味で育てている観葉植物の中には耐えられずに根腐れしてしまう物もあって肥料を控えるしかなく、日光も弱いので植物の成長はゆっくり。
妻の農園は私の栽培場より遮光が弱くて明るいのでモンステラ等の強い植物の調子は良いそうだが、主力のシダ(タニワタリ)は調子を崩してしまい、注文に応じられなくなったそうだ。
私が暮らすウドンタニを含む北イサーンは、例年だと9月下旬から雨が少なくなり始めて10月になると台風や熱帯低気圧が近寄った時以外は乾季を思わせる日が増えてくる。
今年もそろそろかなと期待していると22日金曜の朝6時頃に大きな雨音で目が覚めた。
雷の音が近付くので家のメインブレーカーを切って準備完了。一度集落の電力線へ落雷し、いくつかの家電が壊れて以来の習慣。
すぐに横殴りの雨になり、暑季の様な突風が吹き始める。
窓から外を眺めると、道路の街灯が横を向き木がしなっている。日本で巨大台風を何度か経験したが、ちょうどそんな感じ。
突風は十分程度で収まり、家から出て被害の確認をすると…
自宅前のカヌン(ジャックフルーツ)の木の幹が下から1.5mくらいで折れており、
屋根のスレートの角の押えも一つ飛んでいた。
折れたカヌンの木は、放置したままでも脇から芽が出て勝手に育ってくれるが、修理が面倒なのは屋根のスレート。
我家は平屋だが天井が高いので屋根は地面から4m以上の上にある。そして自宅の敷地は駐車場から60cm上げてあり、スレートが飛んだ場所は駐車場へ面しているので駐車場の地面から5m上で修理しなければならない。普通の梯子だと届かない高さだ。
建築時は木で足場を作って工事したが、今回はスレートを1枚差し替えてネジを2つ留める程度の金にならない仕事なのに、足場を組んでまで誰が修理してくれるか?
最近は人手不足で数千バーツ程度の仕事で来てくれる職人は皆無。
高所作業車でも借りて自分でやるかな?w
妻の農園では古くなって朽ち始めた遮光ネットがあちこちで破断。
修理には数日掛かるらしく、妻は頭を抱えていた。
近所でも木が倒れたり、折れた枝が家を直撃したりで、かなりの強風だったのが判る。
これだけ被害の出た風は15年ぶりだ。
雨季のクライマックス的な嵐があったので、北イサーンの雨季らしい天候はそろそろ終わる筈。
乾季が本当に待ち遠しい。