わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

素焼き前の装飾(面取り1)

2011-06-06 21:59:21 | 失敗と対策
引き続き、「続失敗と対策の話」を、続けます。

3) 素焼き前の装飾

  ② 削り加工: 一般に削り作業は、ある程度乾燥させてから、行いますが、意図的に表面を

    毛羽立たせたり、荒々しい感じを出す為に、綺麗に削り取らずに、乾燥の甘い状態

    (カンナ等に、削りカスがくっつく感じ)で、作業する場合も有ります。

    又、箆目(へらめ)は、乾燥させる前に、作業した方が、線が生き生きしますし、

    櫛目もある程度、乾燥が甘い方が、綺麗な線が出る事が、多いです。

   ・ 削り作業には、面取り、櫛目、箆目、象嵌、掻き落とし等があります。

  )面取り: 作品の表面を、大胆にカットして、削り取った面と、面と面の境(稜線)を

    しっかり出す技法です。

    尚、作品を変形させても、面を出す事が出来ますが、一般に、面取りとは言いません。

   a) 作品は肉厚に作る

     面の数が少ない程、肉厚に作らなければ、加工はできません。

     三角が最小で、数が増えれば増える程、肉厚は薄く出来ます。

     細長い(筒状な)作品は、数が少なくても、問題ありませんが、径が大きな作品では、

     ある程度の数の面が必要と、成ります。

     作品は、手捻り(紐作り)や轆轤で挽いて作ります。

   b) 面をカットする: 工程は以下の様に成ります。

    イ) カットしたい作品に当りを付けます。

       注意点は、その数でカットした場合、作品に穴が、開かない事です。

       一般に作品は、内側が円筒形又は、それに近い形(丸い形)ですので、面の中央部分の

       肉厚が、一番薄く成ります。この部分の肉厚は、最小でも5mmは欲しい所です。

       (当然、作品の大きさによって、左右されますが)

       カットする面が、単純ならば、割合容易に当りを付けられますが、複雑に成ると、

       しっかり、当りを付けておかなければ、成りません。

       一度作業を始めると、失敗しても元に戻る事が、出来ないからです。

    ロ) 幅の広い刃物で、一気に切り取ます。

       少しずつ削り取る方法も有りますが、綺麗な面を出すには、一気に切り取る事です。

     ・ 人によっては、包丁を使い、切り取ります。(面取り用に用意する人も居ます。)

       但し、これで終わりではありません。大事な事は仕上げで、綺麗な稜線を出しますので、

       やや粗い削りの感じにしておきます。

     ・ 糸で切り取る方法も有ります。

       直線的に切り取るには、刃物が適しますが、捩れ(ねじれ)や曲線的に切り取る場合に、

       釣り糸の様な、細い丈夫な、切り糸を使うと、上手く切り取れます。

       両手で、糸の端を持ち、当りの線に沿って、切り取ります。

       なるべく手の間隔を、短くし糸が弛まない様に、ピンと張ります。

    ハ) 見所の稜線をしっかり出す。      

以下次回に続きます。
    

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