引き続き、やってはいけない事の、話を続けます。
1) 基本的には、釉は一番綺麗な色や、艶に焼き上がる様に、調整(調合)されています。
市販の釉は勿論、ご自分で、調合した釉であっても、事情は同じです。
2) 違う色に焼き上がる、二つの釉を混ぜ合わせた場合、絵画の絵の具の様に、その中間色が
出る事は、ほとんど、ありません。
3) 釉を混ぜ合わせても、釉として使う事は出来ますが、色は確実に濁り、思いもよらない色に
成ってしまい、大抵は汚い色になってしまいます。
それ故、釉を混ぜ合わせてから、施釉しない事です。
① 但し、棚板に接する部分(糸尻、ベタ高台の底等)に、掛かってしまった釉は、剥がします。
剥がした色々な釉は、全部混ぜ合わせて、花瓶や壷等の、袋物等の見えない内側に、使用します。
② この釉の色は、混ざった釉の種類によって、差がありますが、おおむね、グリーン系に成ります。
(青織部と青磁釉の中間色に近い)鉄釉が多い時には、黒っぽくなります。
グリーン系の場合には、作品の表面に施釉しても、割合綺麗な色と成ります。
注意: 釉には色々な、金属や岩石が含まれています。中には有害物質が含まれている、かも
知れません。それ故、下水道に流したり、「ごみ」として、処分する事は、出来ません。
なるべく、釉として、使い切りたい物です。
4) 釉を二重掛けする事は、頻繁に行われています。但し、いくつかの注意点があります。
① 二種類の釉の、どちらを先に掛けるかによって、焼き上がりの色や艶が、大きく変わります。
それ故、二重掛けする際、テストピースで、予め試して置く必要があります。
基本的には、後から掛けた釉の色が、優先して現われますが、そうで無い場合も有ります。
② 光沢の有る釉と、光沢に無い(マット)釉を二重掛けした場合、どちらを先にしても、マット釉は
光沢が出ます。
③ 流れる釉と、流れ難い釉薬の、二重掛け
) 流れやすい釉を先に掛け、後から流れ難い釉を掛けると、釉は混ざり合い易く、後からの釉も、
流れます。即ち、後からの釉の色が、はっきり現れません。
) 逆に、流れ難い釉を塗り、その上に流れ易い釉を塗ると、流れ易い釉のみが流れ、その下の、
釉に大きく関与する事は、少ないです。釉同士も混じり合いが、少ないです。
④ 二重掛けする事により、あたかも三色の釉を、使った様に見えるます。
二重に掛かった場所のみ、他の二色の色と異なった色に、焼き上がりますので、あたかも三色の
釉を使った様に、見えます。
5) 下絵付けの絵の具は、混ぜ合わせると、中間色が出易いです。
昔は、下絵の絵の具は、呉須と鬼板(酸化鉄を含む)位しかありませんが、現在では、本焼き出来る
絵の具の色も豊富に、存在します。絵画の水彩絵の具の感覚で、使う事が可能に成りました。
混ぜる事により、若干、彩度(あざやかさ)は濁りますが、ほぼ中間色が、可能に成ります。
以下次回に続きます。
1) 基本的には、釉は一番綺麗な色や、艶に焼き上がる様に、調整(調合)されています。
市販の釉は勿論、ご自分で、調合した釉であっても、事情は同じです。
2) 違う色に焼き上がる、二つの釉を混ぜ合わせた場合、絵画の絵の具の様に、その中間色が
出る事は、ほとんど、ありません。
3) 釉を混ぜ合わせても、釉として使う事は出来ますが、色は確実に濁り、思いもよらない色に
成ってしまい、大抵は汚い色になってしまいます。
それ故、釉を混ぜ合わせてから、施釉しない事です。
① 但し、棚板に接する部分(糸尻、ベタ高台の底等)に、掛かってしまった釉は、剥がします。
剥がした色々な釉は、全部混ぜ合わせて、花瓶や壷等の、袋物等の見えない内側に、使用します。
② この釉の色は、混ざった釉の種類によって、差がありますが、おおむね、グリーン系に成ります。
(青織部と青磁釉の中間色に近い)鉄釉が多い時には、黒っぽくなります。
グリーン系の場合には、作品の表面に施釉しても、割合綺麗な色と成ります。
注意: 釉には色々な、金属や岩石が含まれています。中には有害物質が含まれている、かも
知れません。それ故、下水道に流したり、「ごみ」として、処分する事は、出来ません。
なるべく、釉として、使い切りたい物です。
4) 釉を二重掛けする事は、頻繁に行われています。但し、いくつかの注意点があります。
① 二種類の釉の、どちらを先に掛けるかによって、焼き上がりの色や艶が、大きく変わります。
それ故、二重掛けする際、テストピースで、予め試して置く必要があります。
基本的には、後から掛けた釉の色が、優先して現われますが、そうで無い場合も有ります。
② 光沢の有る釉と、光沢に無い(マット)釉を二重掛けした場合、どちらを先にしても、マット釉は
光沢が出ます。
③ 流れる釉と、流れ難い釉薬の、二重掛け
) 流れやすい釉を先に掛け、後から流れ難い釉を掛けると、釉は混ざり合い易く、後からの釉も、
流れます。即ち、後からの釉の色が、はっきり現れません。
) 逆に、流れ難い釉を塗り、その上に流れ易い釉を塗ると、流れ易い釉のみが流れ、その下の、
釉に大きく関与する事は、少ないです。釉同士も混じり合いが、少ないです。
④ 二重掛けする事により、あたかも三色の釉を、使った様に見えるます。
二重に掛かった場所のみ、他の二色の色と異なった色に、焼き上がりますので、あたかも三色の
釉を使った様に、見えます。
5) 下絵付けの絵の具は、混ぜ合わせると、中間色が出易いです。
昔は、下絵の絵の具は、呉須と鬼板(酸化鉄を含む)位しかありませんが、現在では、本焼き出来る
絵の具の色も豊富に、存在します。絵画の水彩絵の具の感覚で、使う事が可能に成りました。
混ぜる事により、若干、彩度(あざやかさ)は濁りますが、ほぼ中間色が、可能に成ります。
以下次回に続きます。
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