想いのままに…

日々の生活の中で感じたことを、想いのままに綴りたいと思います。

バリア“アリー”

2013-04-14 22:18:28 | 日記
今朝のサキどり(NHKの番組)は、「バリア“アリー”で介護に革命!」と題してありました。

バリア“フリー”ならぬ、バリア“アリー”です。
どんな介護法なのでしょう。

防府市に『夢のみずうみ村』という要介護・要支援の人のためのリハビリ施設があります。
施設では、身も心も生き活きする素である「生活できる能力」を確認し、
リハビリによって、生きるエネルギーを再生産しましょうということで、
いろいろと工夫をこらした200種類もの豊富なプログラムが用意してあります。

利用者は施設内だけで使える通貨を、運動や内職で稼ぎます。
プログラムに参加するために、その通貨が必要になるからです。
思わず参加したくなるプログラムが多いので、要介護や要支援の人にとっては、
頑張って通貨を稼いでプログラムに参加したい気持ちも湧いてきます。

みなさん、生き生きとしておられ、介護度5の人が介護度2に改善した例もあるそうです。

私達は、以前、ある介護施設を訪問したことがあります。
その大部屋には、30人ほどの入居者が集まっておられたのですが、
全員が無表情で、身動きする人さえないという、異様な光景を目の当たりにしました。

その時と比べますと、今日の『夢のみずうみ村』の人たちの楽しそうな笑顔…。
訓練してつかみ取った能力を使い、
生きていることを味わい楽しむことがリハビリの目的です、
という、施設の方針を素晴らしいと思いました。

要介護者のできない部分を助けるのではなく、少しでもできるような工夫を施したうえで、
気長に見守る姿勢がとても大切なのですね。

バリアフリーは、要介護者には親切なものですが、日常の中には、そうでない場所も多々あります。
そんな時のために、施設内にはバリアがあり、そこを気を付けて歩くことこそ
リハビリなのだそうです。素晴らしいですね。


 今朝、夜明け前の東の空がピンク色になりました。
コメント
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