長いです。でも、わたし達が知らなければならない、現場からの声です。読んでください。
ハッピー"ツィート名
@Happy20790"という、今原発でずっと作業してくれてはる方から発信されている現場の現実の一部(6/18~6/24)です。
6/18
あっ!それと2号機は今日の夜20時にエアロック開けるって発表ありましたよ。
皆さん確認して下さいね。
2号機の解放「外部への影響はない」って言い切って東電が発表してるけど…。
数値が問題じゃなくて核種が問題だと思うんだけど…。
なんでちゃんと説明しないのかなぁ?
セシウム、ストロンチウム、アメリシウム、キュリウム、ヨウ素等々がどれくらい外部に放出されるって。
それと「細心の注意をはらうため、問題はありませんが、不測の事態を考慮し、念のため外出は控えて、窓は開けないように、外出の際はマスク着用するようにお願いします」って言えないのかなぁ?
オイラだったらちゃんと説明するよ。
6/19
エアロックって何?って質問ですが、エアロックは原子炉建屋に入る入口の扉の事で2号機には2ヶ所あります。
原子炉建屋内の圧力保持のため一カ所に二つの扉があって、通常二つ同時に開かないようになってます。
今回は同時に開けますけどね。
わかってる人が多いと思うけど、みんなにお願い。
マスクは、外から帰って来たら、玄関の外でビニール袋に入れるか、外側を内側に折り曲げて捨ててね。
絶対に再使用しちゃダメだよ。
それと、玄関の外で、服と髪の毛も、埃落とすみたいにパタパタしてね。
家に入ったらすぐ手洗いとうがいを忘れずに!
あと、放射性物質は髪の毛に吸収されやすいみたいだから、子供さんには帽子かぶらせてね。
以上、今日の豆知識でした。
2号機のエアロック、20時50分に解放したね。
ちょっと遅れたから、明日の朝5時までに全開だね。
2号機の外部放出量は、1号機解放時の3.6倍らしいよ。
2号機の空気の流れはエアロックから入って、オペフロのブローアウトパネルから出るはずだから、2号機もモクモクしてるはずなんだけど、パネルは海側だからわかりずらいかも……。
汚染処理システムの方も、今日また安全弁のラプチャーディスク壊れたみたい。
ホントに大丈夫かっ!
オイラには原因わかんないけど、もう一つ前段に、目の粗いフィルターシステム入れた方がいいんじゃないのかなぁ?
その後のアレバのシステムも、何を取り除くのかよくわかんないし……。
『3/15に、2号機の圧力抑制プール付近で爆発があったと思いますが。その時に、原子炉建屋は全く損傷しなかったのでしょう!?』という質問に答えて。
まだ中の破損状況は、全部把握してないと思います。
そのためにも解放して、高湿度や高線量の環境改善して、これから調べるはずです。
ただ、他の号機のような爆発ではないため、他号機と比べたら破損は少ないと思いますよ。
みんな心配してるかもなので、現場速報です。
午前中、2号機廻りの規制も特になく作業してましたよ。
4号機もモクモクしてるけど、いつもと変わらずです。
ホントは注水して満水にしたいみたいだけど、汚染水処理システムが本格稼働しないから、注水量を控えてるみたい。
常に満水になれば、モクモクしないんだけどね。
それは他の号機も一緒で、早く汚染水処理システムが稼働する事が必須になってきました。
あとは、また夜ね。それにしても、今日は暑いよ~。
6/20
ただいまっ(^O^)
ホント今日は暑かったぞい(@_@)
何回も休憩して仕事が思うように進まなかったよ。
今日も汚染水処理システムは動かず、いよいよ秒読みが始まった感じがする。
プロセス建屋はもう限界だから、サイトバンカーと工作建屋の地下に移送かなぁ?
それでも間に合わない場合は、タンクに直接か?
そうなったらまた、作業員の被曝増えちゃうよ。
東電は「予想以上の濃度の汚染水が……」って言い訳してる。
またおかしな事言ってるなぁって思うんだけど……。
そもそも、2号機のトレンチの汚染水は1000msv/hあるんだよ。
1号機なんか4000msv/hだし、事前に十分予測出来るはずだよねぇ?
その測定も水中じゃなくて、空間線量当量率だよ。
汚染水濃度がハンパないくらいわかってたはず。
オイラは今回の調査結果発表は素直に受けられないよ。
明らかにクリオンとアメリカを庇ってるとしか思えない。
東電はクリオンに対し、短期間で十分な計画を与えられなかった引け目からか、取りあえず使えそうな装置を選定し発注した責任からか、わかんないけど明らかに今日の発表は政治的なものを感じるよ。
オイラが裏を読み過ぎてるのかなぁ?
何だか解らなくなってきたなう。
今の汚染水処理の計画では、注水量500t/日に対して1200t/日の処理をするはずなんだけど、とても無理。
本来は注水量を増やして、各号機に十分な冷却をするためでもあるのに……。
近く梅雨入りになるし、このままじゃ確実に海に流れ出るし、1ヶ月で冷却なんてあり得ないよ。
それを回避するには、やっぱ高濃度の汚染水を、直接タンクに貯めるしかないと思う。
ホースの切替も大変だけど、移送したあとの作業の被曝もハンパないけど……。
また行き当たりばったりが起きそうだよ。
そうならないで欲しいなぁ。
6/21
今日は、昨日約束した4号機について、オイラが知ってる事、調べた事、感じた事をつぶやくね。
長くなるけど、いつもと同じく、信じる信じないはお任せですよ。
まず、震災当日の4号機は定期検査中で、大型改造工事をいっぱいしてました。
特に炉内は、シュラウド交換と言う工事をしていました。
当日の炉内状況は、シュラウド交換するために、古い炉内構造物をほとんど取り外していて、炉内は空っぽ状態でした。
もちろん、全部の燃料も取り外して、炉内の南側にある燃料貯蔵プール(SFP)に移動し、保管してました。
取り外した古い炉内構造物は、炉内の隣の北側のドライヤー/セパレータプール(DSP)で、細かく切るため置いてありました。
この時のそれぞれのプールの状態は、炉内とDSPは仕切りが無く解放状態でつながってますから水が行き来する状態でした。
また、炉内とSFPは仕切りが有りましたから、お互いの水は隔離された状態です。
炉内と通じてる配管は、ほぼ全て切断し、閉止した状態が当日の状況です。
何故こんな事を話すかと言うと、4号機は他の号機とまず違う状況だ、という事を知ってほしいからです。
専門用語が出るから難しいかもだけど許してね。
そんな状況で地震が起きました。
その時、各プールの水は、大きな揺れにより床に溢れて来て、炉内の水は、はっきりわかんないんだけど、残留熱除去系の配管のどこからか漏れて減ったと思われるんだ。
また、燃料のあるSFPは、電源停止で冷却水が止まったため、燃料の残留熱によってモクモクと水が減ってしまったんだと思う。
事故後、誰もがSFPの水も空っぽで、燃料が溶けてるって思ってたんだけど、ぞうさん(ポンプ車)の先にカメラを付けて確認したら、燃料より上の約1.5m位のとこに水があって、すごくホッとしたんだ。
炉内とDSPの方は、瓦礫が邪魔してみえないからまだよく分からないけど、今日、圧力容器(RPV)下の配管から水入れたから、結果は近いうちに出るんじゃないかなぁ?
原子炉の地下にも水があるから、どこが漏れてるか心配だけどね。
例え炉内の水が空っぽになっても、燃料のあるプールは仕切りがしっかりある限り、燃料がむき出しになる事はないよ。
それはいいことなんだけど、問題もあるんだ。
それは、炉内の水が空っぽになると、DSPもほとんど空っぽになって、線量の高い古い炉内構造物がむき出しになるって事。
そしたら凄く被曝するから、作業も簡単にいかないんだ。
でも、今の現況からするとオイラ、4号機は他の号機より早くなんとかなると思うよ。
でも、心配な事が大きく二つあるんだ。
一つは、プールを満水にした時に、プールを支える支柱が持つか?
これは、原子炉二階に、この前支柱を建てたんだ、まだコンクリートは流してないけどね。
それでプールが持つかどうかは、オイラ専門家じゃないからわかんないけど……。
もう一つは、汚染水処理が注水量より多く処理出来るか?
今は難しい状況だなぁ……。
この二つが上手く行けば、何とかなるはずだよ。
4号機の落ち掛けてる壁は危ないから、今後、重機を使って落とす計画みたい。
落としたら、ライブカメラできっと分かるね。
あとは、燃料プールに注水する配管を設置して、常に満水にすればモクモクしなくなる。
あと、1号機と同じくカバーも付けるみたいだから、そしたら空気中に放射性物質も出なくなる。
しっかり冷却できれば、あとはどう燃料を取り出すか?
数も多いし大変だけど、それは今計画中みたいだよ。
問題も沢山あるけど、頑張ればなんとかなるはず。
原子炉建屋はそんなに線量高くないから入れるし、躯体の評価をもっと精度上げて、弱い部分を補強をして、汚染水処理が上手く行く事が、4号機を収束させる鍵だね。
以上が、4号機についてのオイラのつぶやきだけど、現状は他の号機に比べたらいいと思うよ。
長くなってわかりずらいかもだけど、オイラのわかる限り勝手につぶやいたから許してね。ではまたねー(^O^)
6/22
ただいまっ(^O^)
あづいぃ(@_@)
今日は今までで一番、ハンパない暑さだったよ。
オイラ達のグループからは熱中症出なかったけど……。
他の会社大丈夫だったかなぁ?
温度計は42℃超えてたぞ!
血液が暑いのがわかるなんてなかなか無いよなぁ。
こんだけ暑いとクールベスト着ても、すぐホットなベストになって、重さだけが体にのしかかってくる感じなんだ。
こまめに休憩とるしかないんだけど……、工程がなぁ……。
汚染水処理も、相変わらず上手く行ってない。
汚染水処理能力が100分の1だって、あり得ない!
最初の計画は10000分の1だよ!
こりゃみんな被曝して、ホントに作業員いなくなっちゃうぞ!
サイトバンカー地下に移送しても、リミットは多分、7月4日位で雨が降るともっと早くなるはず。
その後、いまオイラ達が怖れてるのは、本来処理された低線量の汚染水を入れるタンクに直接、高濃度の汚染水を入れなくてはならなくなるんじゃないかって事。
そうなったら、高線量で人が近づけなくなって、漏れても手をつけられなくなるぞ。
今日、4号機の炉内とDSPのプール、注水して満水になったよ。
明日水位が減ってなければ、線量計って低ければ、初めてオペフロに入れるかもだよ。
瓦礫や床が抜けてるから危ない所もあるけど、なんとかしなきゃね。
2号機は今日、原子炉建屋の調査したけど、やっぱり線量高いなぁ。
調査するだけでも相当被曝するよ。
地下の汚染水もいっぱいあるしなぁ。
爆発してないから、系統配管が使える状況だといいんだけど…。
1号機は、明日から循環冷却に向けて工事が始まるけど、2号機と同じように線量高いんだよね。
30分の作業で2mSv位被曝しそうなんで、人がいっぱい必要なんだ。
オイラが現場でいつも心がけてるのは、外部被曝よりも内部被曝。
確かに外部被曝も受けちゃいけないけど、たとえ一回に100mSv被曝したからといっても、その後しばらく被曝しなければ、破壊されたDNAは修復すると思うんだ。
だけど、内部被曝は身体から出て行かない限り、たとえ低線量でも、常にDNAを破壊するから修復出来ない。
それが癌になっていくんだ。
セシウムは筋肉、ストロンチウムは骨に溜まりやすく、すぐには身体から出ていかないんだ。
内部被曝の核種がコバルトだけなら、なんとかなるかもなんだけど……。
と言うわけで、オイラはマスクをしっかり付けるんだ。
だから、他の原発作業員の人も気をつけて欲しいなぁ。
来週、オイラも事故後初めてのWBC受けるから、ちょっとドキドキなんだけどね。
6/24
ただいまっ(^O^)
今日もあづい1日だった~(+×+)
コンクリートの上での作業は、特に照り返しもハンパないよ。
頭ボーってしながら作業してる。
線量とか汚染とか考えて仕事してる人なんかいない。
ただ暑い暑いって思ってる。
汚染水処理、やっと上の野鳥の森に設置した、淡水化処理システムまで上がってきたよ。
線量や流量はわかんないけど、取りあえずやっと稼働したね。
汚染処理された水を炉内に注水するホースも、明日から繋げるみたい。
でもこの暑さだけに、ホースひくのも大変だと思う。
倒れなきゃいいけど……。
2号機の屋上に、Tホーク墜落しちゃった。
以前につぶいたけど、やっぱ夜飛ばしてたんだね。
4号機の質問の多くに、夜中の閃光とか爆発とか、なんか光ってるとかあって、質問に答えたんだけどね。
Tホークは、結構前から、カメラやダストサンプリング装置とか付けて飛ばしてたみたい。
なんか、Tホーク自体の重量が軽すぎて、バランスをとるのが難しいらしいよ。
だから、頻繁にカメラの取付位置とか変えて、バランスの飛行試験してたみたいだよ。
メガフロートに、いよいよ6号機の低レベルの汚染水移送するみたい。
やっと出番が来たよ。
いっぱいになったら、どっかに持って行くのかなぁ?
知ってる人いる?
2号機の原子炉内は、水いれても水位計の数値あがらないんだ。
別な場所に、またロボットで設置して確かめてみるかも。
空っぽっな状態って状況は、オイラの頭じゃ想像出来ないんだけど……。
どうなってるのかなぁ?
1号機のカバーリングの準備は、順調に進んでたよ。
何日かぶりに行ったけど、道路も震災時とは比べものにならないほど綺麗になってたよ。
小名浜での仮組もあと少しだし、来月初めには船で運ばれて来るかもです。
4号機の中にも入ってきたよ。
補強工事の作業員が頑張ってました。
来週位には、コンクリート打設出来そうな感じ。
4階まで足場登って上がって来たけど、疲れた~(>_<)
やっぱり、上は壁も手すりもないから、ちょっと怖かったです。
コンクリート打設終わったら、4階の瓦礫も片付けて足場を組んで……、
線量の結果はまだわかんないけど、そしたらいよいよ最上階に突入ですよ。
汚染水処理システムも、カバーリングも、津波対策も、2,3号機調査も、みんな頑張ってるから応援してね。
わたしなんかには想像もできひん厳しい作業に加えて、確実に身体を蝕む放射能汚染の恐怖や、ムチャクチャな暑さとも闘わなあかん現場の作業員の方達。
どこかの国の、征服欲だか金銭欲だか、あるいは単なる興味本位だか、もっと始末が悪いのんは、これで世の中の貧困を救えると勘違いしている、軍や政府や企業のお偉いさん達が、
いいんじゃないかコレ、ふふふ。
なんてほくそ笑みながら、秘密裏に、国の金を湯水のように使えるシステムを作り、仲間を集め、ええ加減な建て方をしてしもたがために、
何人もの作業員の方達が亡くなり、今も命を削って、事故処理をせなあかんようになってしまいました。
わたしはもう、本気中の本気で、原発に関わった上層部の人間に、この作業に関わらせたいと願てます。
あんたらが口先だけで進めた物事の現実は、こういうことなんやでと、裁判でもない、刑務所でもない、あの事故現場に引っ張ってって、
防護服を着せ、放射能物質がむき出しになった建屋の中に、一日でええから閉じ込めてやりたいです。
現場はどの現場も厳しい。
現場にいる人々と、どこか涼しい部屋の中で、現実味も想像力も乏しい頭で物事を決めて、その後は無責任を通せる役員や役人との間には、
どんな世界でも役所でも、そして軍隊でさえも、大きな隔たりがあることはわかってます。
けれども今のこの、原発事故による放射能汚染は、地球全体を揺るがす大事になってるはずやのに、
その中心になったはずの人間の潜み方、黙り方に、腸が煮えくり返る思いです。
ハッピーさんをはじめ、作業に従事してくださっているすべての方々の無事を、心の底の底から祈ります。