ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

20ミリシーベルトは永遠に撤回されない!

2011年06月27日 | 日本とわたし
いつもシャープに現実を伝えてくれる『ざまあみやがれい!』ブログの今日の記事です。
拡散しまくってください、という許可がありましたので、もちろん!とばかりに、転載させていただきます。

『大変残念なことだが、このままでは、20ミリシーベルトは撤回されない。
なぜならば、福島県側が国に、被曝上限20ミリシーベルト引き上げを要請したからだ。
ピンと来ない人にはこう伝える。
福島県知事が国に、「被曝上限を20ミリシーベルトにしてください」とお願いしたからだ。
独立した権限をもつ知事が、原発の稼働を認めなければ、原発は稼働できない。
それと同様に、国に対して、被曝上限を20ミリシーベルトお願いしているのだから、国はそれを最大限尊重するのだ。



『TBSラジオ武田記者:
「実は、基準を高くして20msvにしてくれと言っているのは地元。
基準を低くすると(すでに福島県民は)放射能汚染していることになり、ますます風評被害が広がるが、
基準を高くすれば政府が安全と言ってるんだから大丈夫だ、と地元民に説明ができるからだ」』


地元とは誰か。
地元住民が20ミリシーベルトにしてくれと訴えたのだろうか。
違う。
地元とは福島県の為政者、佐藤雄平福島県知事にほかならない。

敵は福島の中央にいたのです。

子どもを守るべく、福島県の有志が文部科学省前で抗議をしたことは記憶に新しい。
これまで当ブログでも、20ミリシーベルトを決定したのは文部科学省だ、とみなして糾弾してきたが、十分ではなかった。
官僚は腹の中で、「福島県からの要請があったからだ」とほくそ笑みながら、県民の前に姿を表し、のらりくらりと発言し、福島県民をけむにまいてきたのだ。
自分に責任がないと認識している官僚は、けっして罪悪感を持つことはない。
原子力安全・保安員の西山英彦を見ていればわかる。

責任者:文部科学省高木義明


要請者:福島県知事佐藤雄平


文部科学省の長、高木義明は20ミリシーベルト問題で、住民の抗議の前に姿を表さず逃げ続けている。

この図式は責任を曖昧にしている。なぜか。

●20ミリシーベルト引き上げは、福島県を守るためという名目


●20ミリシーベルト引き上げには、福島県民の声は反映されていない。


●20ミリシーベルトひきあげを要請したのは福島県知事

●最終決定は文部科学大臣高木義明が下した。

文部科学省だけに責任があるならば、文部科学省の内部で意見が戦わされることもあるかもしれない。
だが、文部科学省の役人の胸には、「福島県からの要請」という事実がある。
我々が進んで取り決めたことではない、という言い訳が、批判と改心を鈍らせる。

福島は、住民自らが知事に選んだ佐藤雄平により、被ばくさせられるという運命にある。
福島だけではない。
県外に点在する、ホットスポットの住民もだ。

この運命を法的に訴えて変えるには、知事のリコールという方法がある。
有権者の3分の1の署名を集めれば、知事のリコールの請求が可能になる。

佐藤雄平福島県知事と、文部科学大臣高木義明のリコール請求で、局面を変えられる。

だが、残念なことに、知事のリコール請求には、有権者以外の署名は力にならない。
つまり、福島県の有権者の署名しか有効ではない。
なぜ福島知事が要請した20ミリで、福島県外の人々まで20ミリ被ばくさせられなくてはいけないのか。
その責任は、文部科学大臣高木義明にある。

佐藤雄平福島県知事・・・有権者、福島県民。


高木義明文部科学大臣・・・有権者、長崎1区。

長崎1区の住民たちに、福島原発による被曝の当事者になっていただくのは難しいかもしれない。
やはり、佐藤雄平知事のリコール請求行うのが最優先だ』



わたしは毎日、原発のこと、震災のこと、エネルギーのこと、被災者の方々のこと、被災地のこと、支援者の方々のこと、政治のこと、学者の方々のことなど、
頭の中がこんがらがってくるほどのたくさんのことを、読んだり書いたり考えたりしてきました。

そうやって、わたしなりに、わたしの脳みそなりに、とても真剣に考え続けているのだけれど、
どうしてもよくわからない、というか、そこに居ないからわからないのか、日本の常識を忘れてしまっているのか、
本当はその疑問を投げかけてみたいのだけれども、そのことを口にするのを躊躇っていることが二、三あります。
その中のひとつが、このことなのでした。
『ざまあみやがれい!』さんの記事の中のラジオ放送は、5月2日に流されたものです。
もう今からすると、約2ヶ月も前のことです。
この日の経ち方はいったいどういうことなのでしょう?
そして、福島県の方々の多くが、今だにあそこに残り、暮らしている。
農地や校庭の土の除染も、今だに大々的に行われた、という報道も無い。
学校ぐるみの学童疎開も、臨機応変な授業時間の変更や休校もされず、
そしてなによりも、徹底的な汚染調査すらも、行政が取り組んでいない。

25年前、まだソビエト連邦だった頃に起こったチェルノブイリ原発事故の被災者よりも、2011年の日本の方が、情報を得にくく、状況がよく把握できないのでしょうか?
いったいどうして、汚染に多少の違いはあっても、確実に放射性物質が降りかかっている農地で作られた作物が、今だに存在していて、それを売ったり買ったり食べたりしているのでしょうか?
いったいどうして、徹底した調査もせずに、もちろん結果の出ようのないまだ進行形の汚染が続いている海のものを、流通していいなどと言っているのでしょうか?
いったいどうして、そのような汚染の疑いが有るという食品を、他の県や、他の国に、食べてください。これは支援につながります。などと強制じみたことができるのでしょうか?


上記の記事が真実だったとしたら、わたしの疑問のほとんどが解けることになります。
福島県の知事が、保証や賠償、そして汚染処理場の地価の値上げなどを目論んで、取れるお金を吊り上げることに集中しているのなら、
金が結局のところ、すべての解決であり、救済になると、本当に信じているのなら、
妙なウソを吹聴する御用学者を連れてきて、情報の入らない地域の避難民の方々にバカバカしいデタラメを信じさせたり、
20ミリシーベルトに引き上げてください、と政府に頼んだり、
事故直後に入手していたスピーディの情報を隠して、住民にウソをつき続けていたことも、説明がつきます。

今回、震災や津波では、自治体の責任者の方々も被災されたり命を落とされたりしたのですが、
この知事の暴走が事実なら、どうして誰ひとり、それを弾劾したり止めたりすることができなかったのでしょうか?
自治体の区長さん、町長さんや村長さん、そして市長さん、たくさんの長がいらっしゃると思います。
それほどに、この佐藤知事という人は、権力者なのですか?
3年経ち、5年経ち、10年経ち、この3ヶ月の停滞と怠慢は、必ずなにがしかの形となって現れてきます。
もしかしたら、罪を犯した者は捕らえられ、罪の重さを問われることになるかもしれません。
けれどもそれがなんなんでしょうか?
病んだ身体が良くなるのでしょうか?命が戻ってくるのでしょうか?

考え過ぎだ。いくらなんでもそんなことは有り得ない。
そんなふうに思って、腹を立てられますか?
わたしはもう、この件に関しては、考え過ぎることもないし、警戒し過ぎることもない。なんでも有りの世界だと思っています。
日本は、そして世界は、もう3.11以前のものでは無くなってしまったのです。 

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (stmarting)
2011-06-27 15:08:46
風評被害とは、存在しない原因・結果による噂被害のこと。ラジオでも使い方を間違うような有様です。閾値を設け、更に緩和する事で広がるのは、風評被害では無く実害です。
stmartingさんへ (まうみ)
2011-06-27 23:57:40
そうですよねえstmartingさん、やっぱりそうですよね。
風評被害という言葉が、記事の中にたくさん載っているのだけれど、
その文章の前後とこの言葉が、どうしてもつながっていかなくて、
?マークが必ずくっついていたのでした。

どういうふうな状況にあるのか、それをきちんと知ろうとする。
どういうふうな状況になるのか、それをきちんと伝えようとする。
その両者の間には、風評被害なんてもんは存在しませんよね。

気の毒だ。気遣いがない。
などと言いながら生きている場合ではない。
今の日本は本当にそれぐらいの厳しい状況下にあると思うのですが、
それでも普段通りに背広を着て、電車待ちの列を作っている人達……。
見えないというのが、こんなにも恐ろしいのだということを、わたし達は今学んでいるのではないのでしょうか。

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