ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

レオの離れわざ

2009年09月03日 | 音楽とわたし
9月7日まで夏休みの生徒達。それをいいことに、朝からレッスンさせてもらい、お昼過ぎに一路ペンシルバニアに向かった旦那とわたし。
Leo Kottkeのコンサートが旦那の実家の近くの野外コンサート場であるというので、両親と一緒に聞きに行きました。
Leoのギター演奏を聴いたのは、もう何年前になるんだろう。なんとも軽やかで、シャープで、それでいて繊細で、
彼の皮肉たっぷりの話と、どこか哀愁を漂わせる歌声と、どれもこれもが心地良くて、いっぺんにファンになってしまいました。

まずは両親の家に着き、母の作ってくれた野菜料理と手作りのパンに舌鼓を打ち、カフェオレのアイスクリームを大慌てで食べて出発。
着いた会場は山の中。舞台の周りでは鈴虫とカエルが合唱しています。
スポットライトに浮かび上がる一脚だけの椅子と、6弦と12弦ギター。
多分、彼の演奏スタイルから発症した腕の病気と難聴を抱えながら、40年近くも演奏し続けているレオの、
そんなことは微塵も感じさせない、人とは思えない卓越したテクニックとレオ色のメロディとハーモニーにどっぷりと感動しつつ、
彼の辛めの皮肉と人生観に大笑いしたりしんみりしたり、休み無しの1時間40分の素晴らしいコンサートでした。

彼は知る人ぞ知る、知らない人は全く知らない、多分日本ではほとんど知られていない偉大なギター奏者です。

http://www.myspace.com/61328137

http://www.youtube.com/watch?v=QVTdeiPr1Fs

http://www.youtube.com/watch?v=gJthGsBB5YQ&feature=related

もしも時間があったなら、↑に行ってみてください。ほんの少しだけだけど、彼の演奏の一部が聴けます。
ワンクリックしたらすぐ飛べるようにしたいのですが、どうしたらできるのか知らないパソコン音痴ゆえ、面倒おかけしてすみません。

ちなみに彼の名前はLeo Kottkeといいます。わたしはいつも、レオ・放っとけって読んでしまって、ひとりでクスクス笑っています。
日本ではレオ・コッケと呼ばれているそうです。こっちの発音と全く違うので、しばらく気がつきませんでした。

あらら、ギターにはちょっとプライドを持ってる旦那が、なにやら弾き出しましたよ。しばらくはレオ研究が続くのかもしれません。