九州熊本の地震…日が経つにつれ、被害が拡大しているようで、不安と悲しみは募るばかりです…
金曜日の深夜は、飲んだ後に友人の家で寝ていたのですが、マンションの上階だったせいかすごく揺れて友人ともども飛び起きて外に出ました。地震情報と避難を促す町内放送が流れて、今まで経験したことない不穏な空気に周囲の人たち同様、ただ狼狽するばかりでした。
広島でもあんなに揺れたのだから、熊本はいかばかりか…と、あらためてやりきれない思いになりました。悲惨な被災地をただTVで見ることしかできない無力感に暗澹となりながらも、天災とはあまり縁のない土地に暮らしている安心感も覚えて罪悪感、という複雑な心境です。
これ以上、被害が広がりませんように。今はただ、被災地の方々の無事を祈るばかりです…
「シェル・コレクター」
孤島に隠棲し、貝の収集に明け暮れる日々を送る盲目の貝類学者。ある日、島に一人の女が漂着する。彼女は世界に蔓延している謎の奇病に罹っていたが…
アメリカの短編小説をアレンジして映画化。不思議な内容、味わいの作品でした。観る前までは、きっと作りての独りよがりな、わけのわからないゲージュツ気取り映画かと危惧していましたが、若干そんな感じはありつつ、小品ながら個性的で面白い佳作でした。ちょっと悲しい怖い寓話、病んでるけど美しいファンタジー、みたいな。舞台となる孤島は、いちおう日本であることは確か(たぶん沖縄?)なのですが、浮き世離れしたストーリーといい、文学的な台詞といい、日常的な生活風景が排除されていることとか、どこかパラレルな異次元世界の物語みたいでした。
とにかく、島の風景、海が美しくて。魚さんや亀さんが気持ちよさそうに泳ぐ海中シーンが、ヒーリング的で幻想的でした。あんな海に沈んでみたいわ~。物語で重要な役割を担っている貝の生態が、登場人物たちの心情と重なるところも面白かったです。形はそれぞれ独特で美しく、中身は美味しいけど、よく見たら不気味で毒もある貝…人間と同じですね。
美しい島で、独り暮らしの貝類学者。その世捨て人ライフが、何だか羨ましく思えて。孤独は親密なもの、という彼の台詞に共鳴。私も年を取るにつれ、どんどん独りでいることが安らぎ、幸せになっていく実感が深まってますし…許されるならば、私も貝類学者みたいにすべてを捨てて静かで美しい場所に引きこもりたいです。海より、農村とかがいいな~。日がな一日、畑耕したり花育てたりしたいわ~。
貝類学者の小さな美しいサンクチュアリに、次々と侵入してきては彼の平和や心を乱し壊していく人々、そして自然の脅威。他人と共存してよりよい社会を築き営むことを拒否、放棄することは、やはり罰に値する罪なのでしょうか。愛や責任に背いて生きることは、やはり許されない…そんな人生の重さ、苦しさを感じさせる、ちょっとイソップ童話っぽさに胸が痛みました。
大人なファンタジーでもあって、性的なシーンやニュアンスも印象的です。欲情した漂流女にレイプ?される貝類学者。まるで老人への性的虐待みたいで怖かった。ヌメヌメした貝を指で触るシーンとかも、かなりセクシュアル。
貝類学者役は、マルチな才人リリー・フランキー。
台詞は棒読みなのですが、それが何か味わい深い個性になってて好きかも。知的で文化人っぽい雰囲気はさすがですね。仙人な老人役なのですが、よく見たら老いさらぼうた爺ではなく、じゅうぶん現役男。
この映画を観に行ったのは、もちろんこの男、池松壮亮目当てです(^^♪今年も出演映画が目白押しな壮亮くん、記念すべき2016年最初の鑑賞作
仙人なパパに会いに来る息子役の壮亮くん、後半になってようやく登場。可愛い!最近は暗い屈折したドヨヨ~ン役ばかりなので、今回の明るく優しい好青年役は何だか新鮮でした。笑顔が多かったのも嬉しかった。島へ来た子供たちと遊ぶシーンとか、遠くからだと中学生みたいな壮亮くんですが、何気ない表情とかがやっぱ男の色気、もう熟年っぽい退廃ムードがあって
環境問題の運動?をしている役で、父ちゃんや島に来た人々を熱心に啓蒙してる姿に、ちょっと危ない思想の子なのかな?とドキドキ期待しちゃったのですが、単なるパパ思いな息子だったのでちょっと拍子抜け。悲しく不幸な役は、いつもの壮亮くんでした。壮亮くんと海、といえば、ドラマ「いのちの島」を思い出しました。
島に漂着する女役、寺島しのぶの物狂おしい怪演も強烈です。大胆な全裸も披露。あの無駄脱ぎに近い思いっきりのよさは、ヨーロッパ女優みたいでカッコいい。奇病に冒された少女役、橋本愛はすごい美人なのですが、デカくてゴツくて何だか男みたい。美貌と存在感は抜群なので、いい作品でまた会いたい女優です。
BLシーンに挑戦した「無伴奏」、柳楽優弥共演の「ディストラクション・ベイビーズ」、デスノート新シリーズ、もっくん主演の「永の言い訳」、常盤貴子共演の「だれかの木琴」、鬼ちゃんとW主演の「セトウツミ」…相変わらず売れっ子な映画俳優の壮亮くん。ぜんぶ観にいけるかのお~(たぶん無理)
金曜日の深夜は、飲んだ後に友人の家で寝ていたのですが、マンションの上階だったせいかすごく揺れて友人ともども飛び起きて外に出ました。地震情報と避難を促す町内放送が流れて、今まで経験したことない不穏な空気に周囲の人たち同様、ただ狼狽するばかりでした。
広島でもあんなに揺れたのだから、熊本はいかばかりか…と、あらためてやりきれない思いになりました。悲惨な被災地をただTVで見ることしかできない無力感に暗澹となりながらも、天災とはあまり縁のない土地に暮らしている安心感も覚えて罪悪感、という複雑な心境です。
これ以上、被害が広がりませんように。今はただ、被災地の方々の無事を祈るばかりです…
「シェル・コレクター」
孤島に隠棲し、貝の収集に明け暮れる日々を送る盲目の貝類学者。ある日、島に一人の女が漂着する。彼女は世界に蔓延している謎の奇病に罹っていたが…
アメリカの短編小説をアレンジして映画化。不思議な内容、味わいの作品でした。観る前までは、きっと作りての独りよがりな、わけのわからないゲージュツ気取り映画かと危惧していましたが、若干そんな感じはありつつ、小品ながら個性的で面白い佳作でした。ちょっと悲しい怖い寓話、病んでるけど美しいファンタジー、みたいな。舞台となる孤島は、いちおう日本であることは確か(たぶん沖縄?)なのですが、浮き世離れしたストーリーといい、文学的な台詞といい、日常的な生活風景が排除されていることとか、どこかパラレルな異次元世界の物語みたいでした。
とにかく、島の風景、海が美しくて。魚さんや亀さんが気持ちよさそうに泳ぐ海中シーンが、ヒーリング的で幻想的でした。あんな海に沈んでみたいわ~。物語で重要な役割を担っている貝の生態が、登場人物たちの心情と重なるところも面白かったです。形はそれぞれ独特で美しく、中身は美味しいけど、よく見たら不気味で毒もある貝…人間と同じですね。
美しい島で、独り暮らしの貝類学者。その世捨て人ライフが、何だか羨ましく思えて。孤独は親密なもの、という彼の台詞に共鳴。私も年を取るにつれ、どんどん独りでいることが安らぎ、幸せになっていく実感が深まってますし…許されるならば、私も貝類学者みたいにすべてを捨てて静かで美しい場所に引きこもりたいです。海より、農村とかがいいな~。日がな一日、畑耕したり花育てたりしたいわ~。
貝類学者の小さな美しいサンクチュアリに、次々と侵入してきては彼の平和や心を乱し壊していく人々、そして自然の脅威。他人と共存してよりよい社会を築き営むことを拒否、放棄することは、やはり罰に値する罪なのでしょうか。愛や責任に背いて生きることは、やはり許されない…そんな人生の重さ、苦しさを感じさせる、ちょっとイソップ童話っぽさに胸が痛みました。
大人なファンタジーでもあって、性的なシーンやニュアンスも印象的です。欲情した漂流女にレイプ?される貝類学者。まるで老人への性的虐待みたいで怖かった。ヌメヌメした貝を指で触るシーンとかも、かなりセクシュアル。
貝類学者役は、マルチな才人リリー・フランキー。
台詞は棒読みなのですが、それが何か味わい深い個性になってて好きかも。知的で文化人っぽい雰囲気はさすがですね。仙人な老人役なのですが、よく見たら老いさらぼうた爺ではなく、じゅうぶん現役男。
この映画を観に行ったのは、もちろんこの男、池松壮亮目当てです(^^♪今年も出演映画が目白押しな壮亮くん、記念すべき2016年最初の鑑賞作
仙人なパパに会いに来る息子役の壮亮くん、後半になってようやく登場。可愛い!最近は暗い屈折したドヨヨ~ン役ばかりなので、今回の明るく優しい好青年役は何だか新鮮でした。笑顔が多かったのも嬉しかった。島へ来た子供たちと遊ぶシーンとか、遠くからだと中学生みたいな壮亮くんですが、何気ない表情とかがやっぱ男の色気、もう熟年っぽい退廃ムードがあって
環境問題の運動?をしている役で、父ちゃんや島に来た人々を熱心に啓蒙してる姿に、ちょっと危ない思想の子なのかな?とドキドキ期待しちゃったのですが、単なるパパ思いな息子だったのでちょっと拍子抜け。悲しく不幸な役は、いつもの壮亮くんでした。壮亮くんと海、といえば、ドラマ「いのちの島」を思い出しました。
島に漂着する女役、寺島しのぶの物狂おしい怪演も強烈です。大胆な全裸も披露。あの無駄脱ぎに近い思いっきりのよさは、ヨーロッパ女優みたいでカッコいい。奇病に冒された少女役、橋本愛はすごい美人なのですが、デカくてゴツくて何だか男みたい。美貌と存在感は抜群なので、いい作品でまた会いたい女優です。
BLシーンに挑戦した「無伴奏」、柳楽優弥共演の「ディストラクション・ベイビーズ」、デスノート新シリーズ、もっくん主演の「永の言い訳」、常盤貴子共演の「だれかの木琴」、鬼ちゃんとW主演の「セトウツミ」…相変わらず売れっ子な映画俳優の壮亮くん。ぜんぶ観にいけるかのお~(たぶん無理)
こちらにもお越し下さり、ありがとうございます(^^♪
そうなんですよ~。映画と似顔絵のブログ、細々とダラダラとやっておりまする~。
お!シロさんも映画、お好きなんですね!猫ちゃん犬ちゃんいたら、なかなか出かけられませんよね~。私は高齢者親をほったらかしてますが(汗)。
ガープとハンプシャー、小説も好きです。水谷豊もジュリーも、すっかりお爺さんになってますね。
地震、夜中に揺れたので怖かったです。もうどこも安全な場所なんてないですよね~…不安な日々ですが、せめて映画でも観て心を慰めたいものです。
激ショボブログですが、今後ともよろしくお願いいたします☆彡
これ、観に行かれたんですね!
周りで観に行った人がいなかったので、興味深く読ませていただきました!
そっか。池松くんが出てたんですね(*´∀`)♪
今や日本の女優さんで潔く脱げる女優さんなんてどんだけいる?!て思ってしまいますが、寺島さんはいつも躊躇なく脱いではるような気がしますわー
壮亮くんが出てるので、スルーできませんでした~♬邦画は、メジャー系よりマイナー小品のほうが面白いかも。
ユニークな佳作なので、ぜひご覧にならしゃって!私は次は、無伴奏を観ます(^^♪
寺島さん、脱ぎっぷりのよさは日本随一ですよね~。最近の日本の女優(男優も)、脱がない濡れないでつまんないです。昔は大女優も大物男優も、みんな潔かったですよね~。
「無伴奏」なんですがほとんどの映画館ではGW前に上映終了しました。
見たかったんですが上映時間と移動可能時間が合わないのでやむなく断念。
極端に上映が早い・遅いの所しかないので、時間的に厳しかったのです。
ところで池松くんのファンですか?
最近はあまりテレビドラマに出ないので若手映画俳優と言った感じです。
あれだけ脱いでいて写真集を出していないのが不思議。
だれかの木琴、相手は常盤貴子でしたっけ?最近の日本の女優は脱がないし演技よりイメージ重視だから、あまり期待できないかも…
無伴奏、こっちも1週間限定公開で、午前中だけみたいなんですよ。そんなんどーやって観に行けばいいんだよ~!と、独り憤ってます。
私、池松くんがまだおちんちんの毛が生えてない頃からの大ファンです!子どもの頃からスゴい役者でしたよ~。しょーもないTVドラマで彼が無駄遣いされるのは見たくないので、邦画史上に名を残す映画俳優になってほしいです。タレントに気が生えた程度の若手俳優とは、格の違いを見せつけてほしい!
壮亮の写真集が出たら、買います…(なぜか小声)