まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

絶海のイケメン相撲☆

2013-01-21 | 日本映画
 アルジェリアで起きたテロリスト制圧、それによって命を落とした日本人企業の方々…悲惨すぎる、痛ましすぎるニュースに、私も暗澹とせずにはいられません。
 テロは許さない!増長させないためにも、容赦なく叩き潰す!なアルジェリアの冷酷な強行手段に、何の罪もない人々が命を奪われてしまいました。テロで犠牲になるのは、いつも無辜な人々。運が悪かったと嘆くのも口惜しいです。何とかならなかったのか、他に方法はなかったのかと、無知な庶民の私は思わずにいられません。
 こんなことが許される世界になったら。もし同じ状況に陥ったら、もう誰にも守ってもらえないのでは?!と絶望、戦慄せずにはいられません。
 今はただ、亡くなられた方々のご冥福を祈るだけです…

 「渾身」
 島根県の隠岐諸島で生まれ育った多美子は、妻を亡くし残された幼い娘と暮らしながら古典相撲の稽古に励む英明と結婚する。20年に一度の古典大相撲が開かれ、英明が地区の最高位で土俵に上がることになるが…
 今わしのイチ押し男子である青柳翔が、広島バルトで舞台挨拶する!という情報をキャッチし、喜び勇んで映画館へGO!の予定だったのですが…仕事で緊急事態に陥ってしまい、あえなく生の翔に会うという計画は頓挫後日、スクリーンの翔には何とか会いに行けました。
 いや~翔、メッチャカッコカワイかったです!ちょっと濃ゆいアホっぽい童顔は、よく見たらチョイブサ入ってるんですけど、女みたいにキレイ、かわいい顔よりも私は好き。雄♂くさい男らしさは、草食系男子が増殖中の昨今では貴重な魅力。そして何より、今回ファンだけでなく映画の観客を瞠目させたのは、彼の若く美しく強靭な肉体です。この映画最大の見どころといっていいでしょう。

 服を着てるより半裸(いや、全裸に近い?隠してるのはチ○コとお尻の穴だけだし)のシーンのほうが多く、青柳翔ファンにとってはまさに至福の眼福映画です。184cmの長身は、着衣姿だとスラっとしててスタイルいいなあ、こんなモデルみたいな体型した若い男、ド田舎に生息してるわけないとツッコミを入れたくなるほど。相撲の稽古や試合シーンで見せる肉体は、ほんと惚れ惚れするような美しさ。これは見せなきゃもったいないよと感嘆。バキバキ筋肉質でもガチムチマッチョでもない、アスリートと格闘家の中間くらいの理想的な肉体美です。汗に濡れた浅黒い肌もセクシー、目の前に迫ってくるお尻にドキ!と、まるで青柳翔のプロモーション映画のようでした。

 今までドラマのチョイ役しか見たことがない青柳くんの主演作を、このたび初めて観たのですが。演技は正直…いや、思ってたよりは下手ではなかった、かな?巧いとは決していえないけど。寡黙な役にしてたのが、彼にとって救済になってたかも。屈折や葛藤、孤独感があるはずの英明が、のんきでボ~っとした青年に見えて仕方なかったのは、青柳くんの演技がどうこうより、英明のキャラが???な部分が多かったせい。彼に結婚式をドタキャンされ寝込んでしまったという元婚約者(は、いったいどうなったの?)、駆け落ちしたものの病死した妻、すぐに再婚した多美子。いくらイケメンとはいえ、モテるのは当然とはいえ、ちょっと女関係が…相撲に一心不乱になるモチベーションも、よく解からなかったし。でもまあ、英明が深刻な顔をし暗い理由を抱えてる青年ではなく、生き方も考え方も素朴で純真な青年だったおかげで、映画はヘンに重くならなかったのかも。そして、いかにも演技うまいデショ?な鼻につく演技よりも、青柳くんの純朴で不器用な演技のほうが、英明に合ってたし好感も抱けます。演技が巧い男優は吐いて捨てるほどいるけど、青柳くんのような見るものを圧倒し魅了する肉体を持った男優は稀有です。表情や台詞できない悲壮感や力強さ、不屈の精神や情熱を、その肉体は見事に私たちに伝え、感銘を与えることに成功していました。ラストの勝負シーンは、役者の演技ということを忘れてしまうほどの白熱、迫真さでした。青柳くん、ほんとよく頑張ったなあと感動しました。文字通り体を張った渾身の演技に拍手です。 

 多美子役の伊藤歩は地味美人だけど、田舎の娘って感じはあまりしなかった。辺境の島に住んでるにしては、おしゃれなファッションだったし。脇役は、財前直見、、笹野高史、長谷川初範、甲本雅裕など、2時間ドラマっぽいメンツ。財前と甲本の恋バナは、かなり余計に思えました。ベテラン俳優以外はみんなほぼ標準語で話してるが、ちょっと気になった。英明の娘役の女の子が、すごく可愛いです。わしもあんな可愛い娘、よりも、あんなカッコカワイい旦那がほしい♪
 夫婦愛、親子愛、近隣愛など、お話じたいはNHKの朝ドラ的な、爽やか無害なもの。毒のある痛烈強烈な話や演技が好きな人向けではありません。
 古典相撲がどのように行われるかが、ドキュメンタリータッチで描かれていて興味深かったです。星霜を経て受け継がれる日本の行事の、ゆかしさや神秘的な荘厳さに、何か大きな清らかな存在を、確かに信じられるような気がしてしまいました。
 日本古来の伝統を大切にし、緊密に温かくつながっている隠岐諸島の人々の姿に、都会の孤独や孤立、核家族化など、現代の日本が直面している家族や社会の人間関係の希薄化について、あらためて考えさせられました。日本海や断崖など、美しい隠岐の風景も映画の魅力です。隠岐、まさに日本のアイルランド。行ってみたくなりました。

 ↑今のところワタシ的に青柳翔最高傑作なのは、三代目J soul brothers の“Fighters”PVです。めっちゃカッコカワイいです!
 
コメント (4)
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