まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

君にPUNCH☆

2012-03-27 | 日本映画
 お松の第6回邦画男前映画祭④
 「ボックス!」
 優等生の優紀は、電車の中で不良たちに絡まれる。不良たちを撃退し、優紀を窮地から救ってくれた少年は、小学生の時の親友カブちゃんだった。ボクサーとして天才的な才能を持つカブちゃんの強さに憧れ、優紀もボクシング部に入るが…
 スポ根もの、わりと好きなんです。若い男が汗と泥にまみれてガムシャラになる姿って、美しい。格闘系なら、男の露出度も高いのでなおさらです。これって、水着やミニスカにハァハァになるスケベな野郎どもと同じでしょうか
 んで、この映画は、大好きな市原隼人がボクシングに青春を燃やす少年役、ということで前から観たいと思っていたのです。主人公のボクシングバカ、カブちゃんを演じてるイッチー、期待以上に可愛かったです。ちょっとオツムがアレなのかな、と思わせるほど底抜けに明るくて天衣無縫で、感情を上手にコントロールできずキレやすい単細胞なカブちゃんは、イッチーご本人に近いキャラなのでしょうか。すごくイキイキとノビノビとした演技で、アホみたいな喋り方も天然っぽい無邪気な笑顔も、すごくナチュラルで惹き込まれました。友情に厚くハートも熱いカブちゃんみたいな親友ほしいなあと思わせる、イッチーの可愛さピュアさに萌えました。しかし、こんな役やってるイッチーしか私、見たことないような?彼も、いろんな役ができる小器用な俳優、ではないですよね。

 ボクシングシーンのイッチーもカッコよかったです。自信家でバカっぽいところなど、キャラづくりには亀田兄弟を参考にしたっぽい(亀田兄弟がカメオ出演してたし)。似たようなキャラでも、亀田兄弟に感じるような嫌悪感をイッチーには感じないのはなぜ?って、当然ルックスのせいでしょう(笑)。イッチー、かなり鍛えたみたいですが、ボクサーにしてはちょっとガッチリムッチリしてたような。痩せ型ボクサー体型より、そっちのほうが私好みなので全然OKですが。同じボクサー役なら、「内藤大介物語」の伊藤淳史のほうが、研ぎ澄まされた肉体を作ってました。イッチー、キレやすい暴れん坊って雰囲気は良く出してたけど、あんまし強そうに見えないんだよなあ。ケンカしたら、ヒラリー・スワンクとかハ・ジウォンとかのほうが勝ちそう(笑)。

 優紀役は、ここにも出てた!な高良健吾。偶然なんですが、次にUP予定の邦画にも彼が出てるんです。すごい売れっ子ですね。美形だし、どんなリスキーな役にも挑戦したいという気概も感じられて、いい俳優だと思います。ボクシングに目覚めて強くなっても優しさを失わない優紀を、コーラくんも可愛らしく演じていました。ただ彼も、あんまし強そうに見えなかったのがネックに。彼なら私でも勝てそう、みたいな(笑)。
 カブちゃんが挫折するエピソードや、優紀が強さに覚醒する過程とか、2時間の映画だから仕方ないけど、二人の葛藤やライバル心の芽生えを丹念に描いてほしかったかも。韓ドラみたいな女子マネージャーの病気話とか、顧問になる女教師の絡みとか不必要なものを添いで、その分をカブちゃんと優紀の濃ゆい友情&対決物語に費やしてほしかったです。
 小学生時代からカブちゃんは優紀が大好きで、高校生になってもユウちゃんユウちゃん!と美少年の優紀一筋、逆に女には超そっけなくて興味がなさげ。強くて男気あふれるカブちゃんに憧れて、彼のことばかり目で追ったり考えたりしてる優紀。そんな二人は、YAOIの色眼鏡から見れば、立派なBLカップル。仲良くイチャイチャしたり、俺が守ってやる!とかいった台詞や、泣きじゃくる優紀をカブちゃんが抱きしめたり、なかなか萌えツボも多かった。素敵なBL映画にもなれたのにと惜しむ私は、どんだけ腐なのかと我ながら呆れます
 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 楽園で逢いたかった | トップ | 鬱森に迷いこんで »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿