まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

ジョニ嫁 地球の男に飽きたところよ♪

2007-08-13 | フランス、ベルギー映画
 電車に乗ると、髪の毛が金や赤の、見るからに係わり合いになりたくない少年たちが...目を合わせちゃダメ!違う車両に行こう、と思ったら、少年の一人が、おばあさんに席を譲ってあげた。ああ、何て良い子なの!誤解して、ゴメンね!
 街に出ると、向こうから若い自衛隊員たちがやってくる。制服が、凛々しく爽やかね、と一抹の清涼感を覚えたかと思うと、隊員の一人が、タバコをポイ捨て!ゴラー!!小池防衛大臣、こんなことでいいのですか!?
 人は見かけによらない、というか、見た目で判断しちゃいけないなあ、と痛感した夏の黄昏どきでした。
 
 「エイリアンvsヴァネッサ・パラディ」
 ジョニーの嫁ことヴァネッサ・パラディが主演した、SFホラーコメディ? 
 フランスの寂れた村に突如飛来、村人たちを血祭りに上げていく謎の宇宙生命体!
 邦題からして、くだらない内容に違いない、と予想していましたが、その通りだった、けど、想定外に面白かったです。かなり笑えました。
 スピルバーク監督&トム・クルーズ主演の「宇宙戦争」は観てないのだけど、出てくる宇宙生物が似てるらしい?でも、ハリウッド映画のような制作費をかけてないのは明らかで、かなりチープな感じ。大昔の円谷プロ系?それが返って、独特な味わい。スケールの小ささも、バカバカしさを濃厚にしていて、いい感じ。
 あの宇宙生命体は、いったい何?!何しに地球に来たの?そんな説明は、いっさいなし。ひたすら村人に襲いかかり、首をチョン切りまくるフライング・エイリアンたち。血しぶきドバドバシーン満載で、SFというよりスプラッター色が強い。何じゃそりゃ~!?なラストに、唖然。前衛的ともいえる不条理さです。
 お笑い度も、かなりの強度です。人を食ったユーモアは、ちょっとティム・バートン監督を思わせます。ノーテンキな村民のキャラが愉快。特に笑えたのは、アホ男が飼ってる可哀想な犬。見るも哀れで爆笑な仕打ちを受けるワンちゃんの、絶叫&顔が痛々しくも最高!犯罪的な動物虐待なんだけどね...
          
    ↑この犬が、スゴすぎます。エイリアンよりインパクト大!
 これが5年ぶりの映画出演らしいヴァネッサ・パラディ。ロリータっぽさは相変わらずで、とても2児のママンには見えません。美人でも可愛くもないけど、印象に残るルックス&雰囲気は不変。すきっ歯がキュート。ギスギス痩せてるけど、二の腕だけは妙に逞しく見えた。ジョニーの子供たちを、毎日だっこしてるせいかなあ。シンガーを夢見るヒロインの役なので、歌って踊るヴァネッサのチャーミングな歌姫パフォーマンスも楽しめます。ピンクレディの「UFO」も歌って欲しかった♪
 でも何より感心させられたのは、数年ぶりの出演映画に、これを選んだヴァネッサのセンス。ユルい恋愛ものや、ヌルいお涙ちょうだいものしかできない、日本の毒にも薬にもならない女優とは、やっぱ違います。仕事への姿勢も、ジョニーの影響があるのかしらん?
 ジョニー・デップのファンから、羨望とジェラシーを一身に浴びてるヴァネッサ。極上の男、可愛い子供たち、スターの座etc.まさに、何もかもを手中に収めている、世界最強の勝ち組女!そんなに幸せで、いいのか!?神様、不公平すぎる!とネタミ・ヤッカミの、嵐を起こして~♪(by キムタコの嫁)しまう私です。
 
 
コメント
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