まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

独逸男前軍団☆

2010-08-15 | 北米映画 08~14
 お盆も早や終わり。皆様ご機嫌いかがですか?
 わしはチョコっと大阪に行って参りました。渋滞も恐れてたほど酷くなく、スムーズに往復できました。でも散財しすぎて、財布が夏痩せ~
 明朝はご先祖さまに挨拶の予定。皆様は、もうお墓参りされたことでしょうか?
 過酷な残暑が続きますが、熱中症や交通事故、なりすまし詐欺などにご注意♪

 「イングロリアス・バスターズ」
 クエンティン・タランティーノ監督の新作を、DVDでようやく観ることができました。
 ナチ占領下のフランス。ユダヤ人狩りで家族を殺された少女ショシャナは、パリに逃亡し映画館主に。ショシャナの映画館でナチ礼賛映画がプレミア上映されることになり、彼女は復讐計画を立てる。一方、アメリカ軍のレイン中尉率いるナチハンター“イングロリアス・バスターズ”も、ヒトラーやナチ高官たちを殲滅するため、ショシャナの映画館に潜入するが...
 ヴァイオレンス+お笑い、タラちゃん節炸裂の作品で楽しかったです。ナチをコメディにしてしまうなんて、さすがタラちゃんです。極悪集団ナチが、冷酷な悪魔ではなく滑稽なおバカ軍団になってたのが出色。ヒトラーなんか、ほんとアホ大将みたいで笑えた。
 ナチも非道いけど、イングロリアス・バスターズはナチ以上に残酷。頭の皮を剥ぐわ、バットで殴り殺すわ、額にナイフで卍マークを刻むわ、野蛮すぎて笑えた。ラストの映画館炎上&乱射は、爽快感よりもナチ可哀相かも、なんて思ってしまった。ナチに同情してしまう映画なんて、初めて。
 レイン中尉やイングロリアス・バスターズの面々、ユダヤハンターのランダ大佐、ヒロインのショシャナ、主な登場人物もみんな個性的で愉快にキャラ立ちしていたし、会話も楽しいし、小道具や伏線の張り方も巧みだし、タラちゃんってやっぱ名脚本家でもあるんだなあと感嘆。映画ネタの多さに、映画オタクなタラらしさが出てて微笑ましかった。ヴァイオレンスシーンも、ハチャメチャかつユニークな演出。地下の居酒屋シーンは、タラの旧作「レザボア・ドッグス」っぽかった。
 みんなハチャメチャにブっ殺しまくり、ハチャメチャにくたばっていくのが悲惨だけど痛快でした。それにしても、あの映画館バトルロワイヤル(笑)。ええ~?!ヒトラーが~!?って、おっとネタバレ注意♪まあ、タラちゃんの映画に、真面目なツッコミは野暮というものでしょう。
 キャストも米英独の男前ぞろいで、とってもオイシい面々でした。
 
 レイン中尉役のブラッド・ピット、インディアンの酋長みたいなキャラで笑えた。彼ってほんと、きれいなルックスで二枚目的な役を演じるのが嫌いなんですね。劇中、不自然なほどヘンな顔してて、あれずっと維持してるの大変だったことでしょう(笑)。おっさんになったけど、今でも可愛いブラピです。
 
 ナチを殺しまくって捕まり、レイン中尉にスカウトされて仲間入りしたヒューゴ役は、ティル・シュヴァイガー。ナチをナイフでメッタ刺ししまくる姿、怖すぎ!でもその凶暴さが、イケまくり!ゴツくてコワモテだけど、クールでカッコいいティルシュバです。裸でムチ打たれるシーンが、短かったけどセクシイでした♪
 
 米兵を大量殺戮して英雄となったフレデリック役は、ダニエル・ブリュール。軍服姿が上品で颯爽としてた。軍人というより、オーストリアかドイツ皇帝の王子さまっぽかった。ショシャナに恋して軽くストーカーするキャラも、すごく可愛かった。英語やスペイン語だけでなくフランス語もペラペラで、その語学堪能さに驚嘆。フレデリック自身が主演したプロパガンダ映画で、米兵を射殺しまくる姿もカッコよかった。でもダニブリュも、同い年でアヒルな口元が似てるリィウ・イエ同様、不幸で可哀相な役が似合う男。いちばん哀れな役だったような。
 ダニブリュといいティルシュバといい、ドイツ男優って長身でガタイが良くて、ゴツいけど暑苦しくないところが素敵ですよね。
 
 イギリスの諜報部員ヒコックス役、マイケル・ファスベンダーもワタシ好みの男前。アイルランドとドイツのハーフな彼、得意のドイツ語も流暢に披露。彼も長身で体格がいいので、軍服が似合います。優しい表情も好き。
 あと、居酒屋で酔っ払って絡んでくるナチの若い軍人も、結構イケメンだった。
 でも、この映画で最も目だってたのは、ブラピやドイツ男前たちではなく、カンヌ映画祭男優賞、アカデミー賞助演男優賞など賞レースを席巻した、ランダ大佐役のクリストフ・ヴァルツ。残忍で狡猾だけど、どこか憎めないオチャメな悪役で、噂通り場をさらう名演でした。たまに見せる冷酷な目が怖かった。数ヶ国語を自在に操るところもすごかった。
 ショシャナ役のフランス女優、メラニー・ロランも好演。日本の同年代の女優と違って、若いけど男に媚びた可愛いこブリッコさが微塵もなく、でも色気や情感があって、素敵な女優だと思う。美人ですが、今まで見た彼女の中では最もジュリエット・ビノシュに似て見えた(笑)。クールでドライ、でも情念が強い女、というのは、タラちゃんから見たフランス女のイメージなのでしょうか。
 
 

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4 コメント

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大阪で生まれた女やさかい… (はちたま)
2010-08-16 12:49:10
残暑お見舞い申し上げます。
大阪に行かれたそうすが、広島からだと車で行けるんですね。うらやましかぁ~。

「イングロリアス・バスターズ」おもろかったですよね!確かにナチに同情してしまう映画なんて初めてかもしれません。
バスターズ・メンバーでは、ヒューゴ役のティル・シュヴァイガーさんにちょいときめきました♪
ダニエル・ブリュールは誰かに似てるとずっと思っているんですが、出てこない…。やっぱ年でしょうかね?
それから松さんのブログで紹介されていた「BOY A」をお盆休みの間に観ました!映画は淡々として美しかったけど、テーマは重かったです。今週は「500日のサマー」を観る予定。楽しみっス


※リンリー、シーズン3でも使えない子みたいですね。しばらくは松さんのブログで我慢の子。レポート待ってま~す。
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大阪の海は悲しい色やね... (松たけ子)
2010-08-16 20:38:21
はちたまさん、こんばんは!残暑お見舞い申し上げます夏バテとかされてないでしょうか?私はもう身も心も溶解してます...今度は車で九州方面にも行ってみたいなあ。
ティルさん、カッチョEよね!ゴツくてクール!ダニエル、誰似じゃろ?思い出したら教えてください!
Boy Aご覧になったんですね!ほんと美しいけど重い映画ですよね。500サマー、私も近々観る予定♪はちたまさんのご感想、楽しみ。
リンリー警部、プチ壊れてるていうか、どうかしちゃってるままです(笑)。ヘイ子が可哀相!
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きゃー、ティル! (amore)
2010-08-16 21:43:33
ちょっぴりご無沙汰してました。こちらはすっかり秋の気配。今年の夏は何だったの?な涼しさです。久し振りに来てみたら、ティル・シュヴァイガー 彼が監督&出演のラブコメ『耳のないうさぎ』で、ナイス・ガイな彼の魅力にとりつかれてしまいました。この作品知らなかったー、メモメモ 因みにベルリン在住の知人は、近所のスーパーでぱったりダニエルに会いました。彼はそのあと真っ赤なスポーツカーに乗って、スーパーの駐車場から颯爽と去っていったそうです。何か、いい感じだなぁ
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ティルティル☆ (松たけ子)
2010-08-17 19:20:43
amoreさん、こんばんは!お久しぶりです!長きのお見限り、寂しゅうございました。ご息災で何より♪
そちらはもう秋の気配!裏山C~!こっちは灼熱地獄ですいつになったら涼しくなるのだろうか...
ティルのラブコメ!み、観たい!「耳のないウサギ」って、タイトルも可愛いですね。ドイツ映画はなかなか日本で公開されないのが悲しい。
ダニエルとスーパーで遭遇!すごい!何買ったのかなあ。閉店間際の売れ残りオツトメ品じゃないことだけは確かですね(笑)。ダニエルの真っ赤なスポーツカーの助手席に座ってみたいです♪
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