まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

初恋の放火魔

2024-06-13 | 北米映画 80s~90s
 皆さまには今、推しの子はいますか?わしは最近、この男子にハマってます(^^♪

 竹村祐樹くん。NHK手話ニュースのキャスターです。すごい可愛いですよ~スポーツマンっぽい長身のベビーフェイス小顔イケメン

 手話ニュースの時のスーツ姿もイケてますが、もうひとつ担当しているNHKこども手話ウィークリーの時の彼は、ニュースのトピックに合わせて被り物してたり、表情が豊かでウルトラキュート食い入るように見てしまうので、注意散漫なせいか手話の読み取りがなかなか上達しない私には最高の先生でもあります。ろう者だということ以外、詳しいプロフィールは不明ですが、NHK手話キャスターになる前に、いくつか映画にも出てるらしいので、いつか観てみたいものです。

 「エンドレス・ラブ」
 高校生のデヴィッドとジェイドは、深く愛し合い求め合うあまりジェイドの父の不興を買い、会うことを禁じられてしまう。ジェイドへの恋に焦がれるあまり、デヴィッドは彼女の家に火をつけて…
 80年代、皇太子さま(現・天皇陛下)もファンであることを公言するなど、日本でも絶大な人気を誇ったブルック・シールズ主演の悲恋映画。公開当時は評価されずヒットもしなかったらしいけど、私はこの映画すごく好きなんですよね~。何でかというと、すごく狂ってるから甘美な青春のロマンス、という糖衣を被った戦慄のメンヘラ映画なんですよ。子どもの時テレビで初めて観た時は、何なのこいつら?!頭おかしいだろ!と、好きで好きでどうしようもないあまりイカレてしまうデヴィッドと、そんな彼氏の狂態は真実の愛の証!と思い込んでいるジェイドの姿は、13日の金曜日以上のホラーでした。

 恋に狂い破滅する男女の映画を観るたびに痛感しますが…何事も過ぎたるは猶及ばざるが如し、ほどほどが身のためなんですね。デヴィッドもジェイドも恋に夢中なあまり、自分たちのこと以外は何も目に入らない、文字通りLove is blind状態。本人たちは幸せで楽しいんだろうけど、そのあまりにも周囲への配慮に欠けた行為や言動は、まだ若いから、子どもだから、と笑って許すことができない無謀さ、無神経さがありました。私がジェイドのパパでも、あんなことされたら不快だし怒りますよ。可愛いひとり娘が男の子と交際している、それはまあいいとして、その彼氏が結婚もしてないのに家族ヅラして家に入り浸り、夜中に家族が寝静まったらi家に侵入して娘とエッチしまくり、明け方に帰る。もうちょっとこっそりやればいいのにバレバレ、ていうか堂々とやってるところが厚かましい、人をバカにしてる。

 非難されたり拒絶されたりすると、それがなぜなのか理解できず相手に対して病的なまでにネガティブで攻撃的になるデヴィッド、ピュアすぎるというよりちょっと発達障害があるのかな、と心配になる思考回路と言動がヤバすぎ。ジェイドと引き離され、彼女に会いたい一心でとった行動が、なぜか放火おいおい~。八百屋お七じゃあるまいし。精神病院にブチこまれても、クールダウンどころかますます狂おしくジェイドへの想いを募らせ、退院後も暴走してさらなる悲劇を起こすデヴィッド、まさにジェイド一家にとっては疫病神。周囲に迷惑かける恋愛は、やっぱしないほうがいいですよね~。

 迷惑なガキどもだなと眉をひそめつつ、あんなにも誰かを深く強く愛せる、求められるっていいな~と羨ましくもなりました。身も心も陶酔して蕩けるような恋の多幸感とか、破壊的になる絶望感とか、いったいどんな感じなんだろうと、経験したことない私は想像もつかない。若い頃も年老いた今も用心深く生きてる私のほうが、ひょっとしたらデヴィッドとジェイドよりも愚かなのかもしれません。花を踏んでは同じく惜しむ少年の春…若き日の美しい愚かさを、甘い痛みと共に振り返ってみたかった…

 ジェイド役のブルック・シールズは、当時15歳!すでに完成形の美女。ちょっと可愛い、ちょっと美人とはレベルが違うゴージャスな美しさで、フツーの女子高生には見えません。大柄で頑強そうな見た目なので、悲恋に嘆く美少女って感じはあまりしません。ラブシーンが多かったけど(ヌードは吹き替え?)今だと10代の女優にあそこまではさせられません。デヴィッド役のマーティン・ヒューイットが、マーク・ラファロを可愛くした感じのイケメン。彼も脱ぎっぷりがよかったです。もう引退してるみたいですね。ジェイドのイケズな兄役のジェームズ・スペイダーが美青年。そして何と!若き日のトム・クルーズが!出てきてすぐ裸になるアホそうな脳筋少年役。チョイ役ですが、デヴィッドに余計なことを吹き込む重要な役でもありました。
 内容といい雰囲気といい、イタリアの名匠フランコ・ゼフィレッリ監督の「ロミオとジュリエット」を彷彿とさせるのですが、それもそのはず、この作品もゼフィレッリ監督でした。ライオネル・リッチーとダイアナ・ロスがデュエットした主題歌は、誰もが耳にしたことがある有名な曲ですね。




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